東京五輪サッカーOA枠活用、DF重視が金メダルへの道!

(2020年1月31日掲載:2021年2月22日リライト)

コロナ禍で東京五輪開催が危ぶまれているが、予定通り開催となれば残り5カ月。オーバーエイジ(OA)選手を予想するのは結構難しい。何故なら、実績・人気・補強ポイントなど、選ぶ視点が様々あるからだ。

そこで良いヒントを求めて過去6回のオリンピック男子サッカー出場国の成績を調査。この調査で焦点を当てたのは「優勝チームや日本チームのグループ・リーグ(GL)成績とOA選手」。す

その結果、「オリンピックサッカー金メダル獲得にはDF陣の活躍が必須」とデータが証明している。これを踏まえてOA候補を選出。それでは森保監督よりも一足早く発表しましょう。

直近6大会の分析結果のまとめ

 

24チーム(6大会x4組)のGL成績を分析すると全てGL最少失点チームが優勝

つまり、各大会においてGLは4組あるので、各組の最少失点チームの内の1チームが必ず優勝したことになる。これはジンクスとなりますね。

 

優勝チーム

  • GL最少失点チームが優勝 ⇒ 過去6大会で6回
  • GL最多得点チームが優勝 過去6大会で3回(いずれもGL最多得点・最少失点を同時に記録)

別の言い方をすれば、GLにおいて最多得点だけのチームは優勝はできない。

 

五輪日本代表

過去6回の五輪大会で五輪日本代表チームは、

  • GL最少失点を2回記録 全て決勝T進出
  • GL最多得点を3回記録 全てGL敗退

日本も含めて明らかに守備がしっかりしているチームが良い結果を出していますね。従って、OA枠はDF重視で活用すべきと思う。

それでは大会別に詳しく見ていきましょう。

  

大会別分析

 

2016リオ五輪

 

順位

  • 1位 ブラジル
  • 2位 ドイツ
  • 3位 ナイジェリア
  • 4位 ホンジュラス

 

GL最多得点チーム →  3チーム(ブラジル・ドイツ・ホンジュラス)がベスト4

GL最小失点チーム →  1チーム(ブラジル)がベスト4

なお、日本は7得点7失点、B組最多得点だったが3位で敗退

 

GL成績

  • 太字はベスト4チーム、赤字が優勝チーム
  • チーム名の右の数字は得点・失点

グループ

最多得点チーム

最小失点チーム

A

ブラジル4

ブラジル0

B

日本7

コロンビア4

スゥーデン4

C

ドイツ15

韓国3

D

ポルトガル5

ホンジュラス5

ポルトガル2

 

2012ロンドン五輪

 

順位

  • 1位 メキシコ
  • 2位 ブラジル
  • 3位 韓国
  • 4位 日本

GL最多得点チーム → 2チームがベスト4

GL最小失点チーム → 3チームがベスト4

なお、日本は2得点0失点でD組1位通過 

 

GL成績

 

グループ

最多得点

最小失点

A

イギリス5

イギリス2

B

メキシコ3

メキシコ0

C

ブラジル9

ブラジル3

D

ホンジュラス3

日本0

  

2008北京五輪

 

順位

  • 1位 アルゼンチン
  • 2位 ナイジェリア
  • 3位 ブラジル
  • 4位 ベルギー

GL最多得点チーム → 2チームがベスト4

GL最小失点チーム → 3チームがベスト4

なお、日本は1得点4失点、グループB最下位 

 

GL成績

 

グループ

最多得点

最小失点

A

コートジボワール6

アルゼンチン0

B

ナイジェリア4

USA4

ナイジェリア2

オランダ2

C

ブラジル9

ブラジル0

D

イタリア6

イタリア0

  

2004アテネ五輪

 

順位

  • 1位 アルゼンチン
  • 2位 パラグアイ
  • 3位 イタリア
  • 4位 イラク

GL最多得点チーム → 3チームがベスト4

GL最小失点チーム → 1チームがベスト4

なお、日本は6得点7失点、B組最多得点チームだったが最下位 

 

GL成績

 

グループ

最多得点

最小失点

A

韓国6

マリ3

メキシコ3

B

パラグアイ6

日本6

ガーナ4

C

アルゼンチン9

アルゼンチン0

D

イラク7

モロッコ3

 

2000シドニー五輪

 

順位

  • 1位 カメルーン
  • 2位 スペイン
  • 3位 チリ
  • 4位 USA

GL最多得点チーム → 2チームがベスト4

GL最小失点チーム → 4チームがベスト4

なお、日本は4得点3失点、D組最少失点で2位通過 

 

GL成績

 

グループ

最多得点

最小失点

A

ナイジェリア6

イタリア2

B

チリ7

チリ3

スペイン3

韓国3

C

USA6

クウェート6

USA4

カメルーン4

D

ブラジル6

南アフリカ6

日本3

 

 

1996アトランタ五輪

 

順位

  • 1位 ナイジェリア
  • 2位 アルゼンチン
  • 3位 ブラジル
  • 4位 ポルトガル

GL最多得点チーム → 2チームがベスト4

GL最小失点チーム → 2チームがベスト4

なお、日本は4得点4失点、D組最多得点チームだったが3 

 

GL成績

 

グループ

最多得点

最小失点

A

アルゼンチン5

ポルトガル2

B

フランス5

スペイン5

フランス2

C

ガーナ4

メキシコ1

D

ブラジル4

日本4

ナイジェリア1

  

過去6大会の五輪日本代表オーバーエイジ選手

 

10名中欧州勢はたった2名、これが現実。この結果を踏まえ、東京五輪では国内組DFとボランチを選ぶべきというのが私の主張。

 

OA選手一覧

  • 赤字:欧州クラブ所属
  • 太字は決勝トーナメント進出

五輪成績

GK

DF

MF・FW

リオ GL敗退

 

藤春廣輝

塩谷司

興梠慎三

ロンドン 4

 

徳永悠平

吉田麻也

 

北京 GL敗退

 

 

 

アテネ GL敗退

曽ヶ端準

 

小野伸二

シドニー Best8

楢崎正剛

森岡隆三

三浦淳宏

アトランタ GL敗退

 

 

 

  

東京五輪OA候補は国内組から

 

OA選手一覧でご理解いただいたと思いますが、欧州クラブは所属選手の五輪出場を認めない。しかも、これはOA選手限定とは言い難い。

例えば、

  • スウェーデンでは所属クラブがリオ五輪候補52名の招集を拒否。その典型例はヘンリク・ラーション監督自身が指揮するクラブに所属する息子(リオ五輪スウェーデン代表FW)のヨルダン・ラーション(19)の五輪出場を土壇場でキャンセル
  • ヤングボーイズは五輪世代である久保裕也のリオ五輪出場を直前にキャンセル 

ということで、当てにならない海外組を望むよりも早めに国内組からDFを中心にオーバーエイジ候補を5~6人選んで五輪世代との融合・連携を図りチーム力アップを目指したほうが金メダル獲得の可能性が高くなる。

  

国内組からDF2名とボランチ1名

 

国内組でDF重視の選出

 

左右のサイドバックは五輪世代(菅原、橋岡、古賀、中山)から選べるのでOA候補はCBの選手とボランチ。具体的には、

 

  • 畠中槙之輔         DF 横浜F・マリノス
  • 佐々木翔             DF サンフレッチェ広島
  • 谷口彰悟                DF 川崎フロンターレ
  • 酒井高徳                DF ヴィッセル神戸
  • 森重 真人               DF FC東京
  • 山口 蛍             DM ヴィッセル神戸
  • 三竿 健斗               DM 鹿島アントラーズ
  • 大島僚太             DM 川崎フロンターレ

 

どの選手が選ばれるかは、3月(ミャンマー戦は延期)に予定されているアジア2次予選招集メンバーを見ればかなりわかってくる。

なお、召集可能性は低いが吉田麻也選手(サンプドリア)も候補に加えたい。というのも、日本代表試合で冨安選手と組んでいるのでコンビとして最適。

ところで東京五輪での強敵は、ブラジル、アルゼンチン、メキシコ。というのも過去6回大会とも欧州勢の優勝はない(詳しくは、「五輪男子サッカーで欧州勢の優勝はない!」)。だから、日本に金メダルのチャンスあり!

  

参考:オーバーエイジ関連記事

 

金メダル獲得に必須の五輪世代とOA候補の融合に向けたチャレンジを提案

www.ippo-san.com

 

オーバーエイジ候補選びは戦略ファースト - オーバーエイジ選びは選手名を上げる前にメダル獲得に必須のOA戦略を立てよう。

www.ippo-san.com

 

 

まとめ

 

 

東京オリンピックOA選手選びは十人十色。一般的には、大迫、南野、遠藤、吉田、本田、長友選手などを推す声が多いことは理解している。

しかし、私は、過去6回の五輪大会における優勝チームのグループ・リーグ成績、五輪日本代表チームの成績、OA選手などを調べた結果、OA枠には

  • 国内勢
  • ディフェンス重視(DF2+DM1

これがベストの活用と考えている、というよりも五輪サッカー史が証明している。

東京五輪候補の強化試合が3月26日開催予定だが、国内組五輪世代の招集となるだろう。コロナ禍で止むを得ないが、五輪世代の融合(欧州勢と国内勢)さえできていないので、リオ五輪GL敗退の原因となった五輪世代とOA候補の融合は本番直前まで難しいようだ。

しかし、コロナ禍だからと言って大会直前まで待っていては金メダルどころではない。それに平凡な戦略では金メダルへの扉は開けない。そこで提案だが、例えば、

  • 東京五輪日本代表候補(OA含み)のミニトレーニングキャン(3月下旬、5月末)
  • 外国籍Jリーガー or 国内Jリーガーとのトレーニングマッチ(3月、6月)
  • 東京五輪日本代表候補でアジア2次予選モンゴル戦に臨む(3月30日)
  • (アジア2次予選1位通過がほぼ確実ならば)アジア2次予選3試合のうち1試合は東京五輪日本代表候補で臨む

その為には、何よりも早急にOA候補を選ばなければならない。そしてキャンプやトレーニングマッチで五輪世代候補とOA候補の融合を図るなど、チーム力向上に時間を掛けてほしい。これができれば、日本が金メダル候補の筆頭になれる。

いかがでしたか? 少しでもOA選びの参考になれば幸いです。

 

紹介:ランキング・東京五輪などの記事

 

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