はじめに
(2022年5月6日更新)
4月15日より2022年度ACL グループ・リーグ(GL)がスタート。日本からは川崎フロンターレ、横浜Fマリノス、浦和レッズ、そして3月15日のPO戦にヴィッセル神戸が出場。結果は川崎Fを除いた3クラブが決勝トーナメント進出。
決勝トーナメントは8月18日(~8月25日、埼玉)より始まる。決勝戦進出には最大のライバルである韓国勢(大邱 or 全北現代)を撃破するしかない。
それでは東地区決勝トーナメントの予想と結果をお伝えしますが、決勝戦(2023年2月19、26日)を除いて一発勝負なので予想は難しい。そこでいつもの通りクラブランキングを参考に横浜FMか全北現代が決勝戦に進むだろうと予想。
ただ、浦和は過去に優勝2回(2007、2017)、準優勝1回(2019)で日本勢では突出した実績がある。神戸は初出場の2020大会でいきなりベスト4。いずれにしても決勝戦に進むのは日本勢であってほしい。
なお、2022 グループ・リーグ(GL)の予想と試合結果についても本記事後半に記載しています。
なお、アジアクラブランキングに関してはこちらの記事をどうぞ!アジアサッカークラブランキングTop 50、Jリーグ勢は何クラブ?
ACL チャンピオンとクラブW杯
2016年以降のACL優勝クラブとFIFA クラブワールドカップの成績は下記の表のとおりですが、日本勢は3年間も優勝していないので2022年度は日本勢に何としても優勝して、クラブW杯出場権を獲得してほしい。
2021年FIFAクラブワールドカップには、2021年ACLチャンピオン、サウジアラビアのアル・ヒラル(世界ランク68位、アジア2位)が出場したが、結果は4位。
年度 |
ACL優勝 |
クラブW杯 |
2016 |
全北現代 |
5位 開催国枠で出場した鹿島は準優勝 |
2017 |
浦和 |
5位 |
2018 |
鹿島 |
4位 |
2019 |
アル・ヒラル |
4位 |
2020 |
蔚山現代 |
6位 |
2021 |
アル・ヒラル |
4位 |
2022 |
横浜? |
? |
決勝トーナメント(東地区)
ラウンド16
リーグ順位と世界ランキングは2022年8月16日現在
2022年8月18日(木)
韓国勢同士の大邱(今シーズンリーグ戦9位) vs 全北現代(2位)戦は全北現代の勝利と見る。直接対決では全北現代29勝11分9敗、ただ、今シーズンのリーグ戦では2戦とも1-1のドロー。クラブ世界ランキングは全北現代123位、大邱484位。
日本勢同士の神戸(18位) vs 横浜FM(1位)では横浜FMの勝利は確実だろう。直接対決では横浜21勝14分10敗、今シーズンのリーグ戦は2-0で横浜。クラブランキングは横浜141位、神戸516位。
- 大邱FC(韓国)1-2(延長0-1) 全北現代(韓国)
- 神戸 3-2 横浜FM
2022年8月19日(金)
浦和(7位)は確実に復調しつつある。クラブランキングは浦和の295位に対してジョホール・ダルルは1309位。実績に加え埼玉開催なので間違いなく浦和の勝利と見るが、4月24日川崎Fに0-5で負けてからは15戦13勝2分のジョホール・ダルル。
手倉森誠監督率いるBGパトゥム(クラブ世界ランキング354位)の傑志(1497位)戦勝利は固いだろうが、両チームとも5月以来の公式戦。
- BGパトゥム(タイ) 4-0 傑志(香港)
- ジョホール・ダルル(マレーシア)0-5 浦和
準々決勝 8月22日
直近の5試合2勝3敗だが、夏の補強で札幌・横浜FM戦連勝、復調の兆しの見える神戸と直近2勝1分2敗の全北現代。
- 神戸 1-3(延長0-2) 全北現代
直近の3試合3連勝14得点でようやく上昇気流に乗り始めた浦和とタイ勢初のACLベスト8を決めた手倉森誠監督率いるBGパトゥム。
- 浦和 4-0 BGパトゥム
準決勝 8月25日
クラブの市場価値では浦和23.25M€、全北現代17.50M€。絶好調の浦和、全北現代を破れば本物、勝ってファイナルへ進め!浦和、決勝進出、おめでとう。
全北現代 2-2(延長1-1 PK1-3) 浦和
決勝戦 浦和の対戦相手は?
2月のFIFAクラブワールドカップで準優勝したアジアNo.1のアル・ヒラル。一方、浦和はアジアランキング13位。
決勝戦は2023年4月30日(アウェイ)と5月6日(埼玉スタジアム)に行われた。その結果は、
おめでとう! 浦和
これで浦和は2023-24シーズンのACLプレーオフ出場権を獲得したことにより昨季リーグ戦3位の広島にACL出場は消えた。
よって、日本から23-24ACL出場するクラブは、昨季J1リーグ優勝の横浜F・マリノス、同2位の川崎フロンターレ、第102回天皇杯JFA全日本サッカー選手権大会優勝のヴァンフォーレ甲府。
なお、浦和は12月に開催されるFIFAクラブワールドカップにアジア王者として参加することが決定。
グループリーグ
GL出場チームとランキング
東地区・西地区、それぞれ20チームが出場しますが、
● 前年度の成績
● 現在のアジア・世界ランキング
に関してはこちらの記事をご覧ください。
ACLグループ・リーグ 突破予想と結果(東地区)
東地区PO戦
日程 2022年3月15日
対戦カード
- シドニーFC 5-0 カヤFC(長春亜泰PO戦辞退によりPO予選の結果を採用)
- 神戸 3-3 延長1-0 メルボルン・ビクトリー 3-3延長1-0
- 蔚山現代 3-0 ポート 横浜FMから蔚山現代に移籍した天野純フル出場
- 大邱FC 1-1(PK3-2)ブリーラム Utd ブリーラムの監督は石井正忠
結果(GS進出チーム)
全て予想通りの結果となりシドニーFC、神戸、蔚山現代、大邱FCが本戦出場
当初のGL突破予想
各組で開幕前(4月12日時点)の世界ランキングの高い太字のチームがGL突破と予想。具体的には、浦和・山東泰山・BGパトゥム・全北現代・横浜FM・川崎・蔚山・神戸。但し、山東泰山が2軍で臨むなら大邱がGL突破。
東地区試合結果
R:2022年4月12日現在の世界ランキング
国内リーグ戦順位は4月11日現在。
F組
浦和がF組1位、2位争いが山東泰山と大邱FCと予想。調子の出ない浦和だが戦力は抜きんでている。2021スーパーリーグ優勝の山東泰山は4月22日がシーズン開幕なので2軍で臨む可能性あり。その場合、今シーズンリーグ戦10位の大邱がGL突破か?
結果は浦和と大邱がGL突破。
4月15日 ライオン・シティ 1-4 浦和
4月18日 浦和 5-0 山東泰山
4月21日 大邱 1-0 浦和
4月24日 浦和 0-0 大邱
4月27日 浦和 6-0 ライオン・シティ
4月30日 山東泰山 0-5 浦和
チーム名 |
勝-分-敗 |
得失 点差 |
勝点 |
R |
山東泰山 |
0-1-5 |
-22 |
1 |
216 |
浦和レッズ |
4-1-1 |
18 |
13 |
470 |
ライオン・シティ |
2-1-3 |
-6 |
7 |
? |
大邱FC |
4-1-1 |
10 |
13 |
575 |
G組
絶対的に強いチームがいない。現在タイリーグ2位の手倉森監督率いるBGパトゥムとAリーグ1位のメルボルンがG組1位争い。今シーズンK2リーグ5位の全南はやや苦しい。BGパトゥムがGL突破。
チーム名 |
勝-分-敗 |
得失 点差 |
勝点 |
R |
BGパトゥム |
3-3-0 |
9 |
12 |
389 |
全南ドラゴンズ |
2-2-2 |
0 |
8 |
1552 |
ユナイテッド・シティ |
0-0-5 |
-13 |
0 |
? |
メルボルン・シティ |
2-3-0 |
4 |
9 |
686 |
H組
全北現代と横浜の1位争い。ただ、全北は現在4位で調子はイマイチなので横浜がH組1位になりそう。全北現代の邦本宜裕に注目。現在Aリーグ4位のシドニーFCはE組3位か?
全北現代と横浜がGL突破。
4月16日 ホアンアイン 1-2 横浜
4月19日 横浜 0-1 全北現代
4月22日 シドニー 0-1 横浜
4月25日 横浜 3-0 シドニー
4月28日 横浜 2-0 ホアンアイン
5月1日 全北現代 1-1 横浜
チーム名 |
勝-分-敗 |
得失 点差 |
勝点 |
R |
全北現代 |
3-3-0 |
3 |
12 |
114 |
横浜FM |
4-1-1 |
6 |
13 |
190 |
ホアンアイン |
1-2-3 |
-3 |
5 |
? |
シドニーFC |
0-2-4 |
-6 |
2 |
499 |
I組
まさしく死の組。昨年ほどの強さが感じられない川崎と今シーズンも絶好調の蔚山がI組1位争い。広州FCは2軍で臨む可能性あり。そうでなくても戦力的には及ばないだろう。
ジョホール・ダルルがGL突破。
4月15日 川崎 1-1 蔚山現代
4月18日 広州 0-8 川崎
4月21日 川崎 1-1 ジョホール・ダルル
4月24日 ジョホール・ダルル 0-5 川崎
4月27日 蔚山現代 3-2 川崎
4月30日 川崎 1-0 広州
チーム名 |
勝-分-敗 |
得失 点差 |
勝点 |
R |
川崎 |
3-2-1 |
13 |
11 |
62 |
広州FC |
0-0-6 |
-24 |
0 |
296 |
ジョホール・ダルル |
4-1-1 |
4 |
13 |
2155 |
蔚山現代 |
3-1-2 |
7 |
10 |
94 |
J組
今シーズン最悪のスタートを神戸であるが、上海海港と1位争いか?(上海海港は11日出場辞退)神戸がJ組1位と予想。
神戸と傑志がGL突破。
4月16日 上海海港 対 神戸
4月19日 神戸 2-1 傑志
4月22日 神戸 6-0 チェンライ
4月25日 チェンライ 0-0 神戸
4月28日 神戸 対 上海海港
5月1日 傑志 2-2 神戸
チーム名 |
勝-分-敗 |
得失 点差 |
勝点 |
R |
上海海港 |
|
|
|
209 |
チェンライUtd |
0-1-3 |
-8 |
1 |
716 |
傑志 |
2-1-1 |
1 |
7 |
1686 |
神戸 |
2-2-0 |
7 |
8 |
562 |
おわりに
[rakuten:alpen:10331188:detail]
2022年ACL本戦(グループ・ステージ)に出場する日本勢は川崎・浦和・横浜。そして神戸はPO戦から本戦出場を目指す。
浦和は昨年夏からの大型補強で選手層が厚くなった。横浜のチーム戦力も厚い。しかし、神戸のチーム戦力は意外と低いので中2日の対戦ではかなりきついだろう。最大のチーム戦力を誇るが最も心配なのが川崎。
旗手の海外移籍に加え、ジェジエウの復帰が遅れれば戦力ダウン。2冠(リーグ優勝・ACL優勝)を狙うならもう一枚の大型補強が必要だろう。
いずれにせよ、この4チームは日本の「ビッグクラブ」になる予感がする。この4強が、毎年、国内でリーグ優勝争いを繰り広げ、さらにACLチャンピオンの座を争いうようになれば、Jリーグはさらに面白くなる。
その第一歩となるのが2022年アジア・チャンピオンズ・リーグ。Jリーグ勢が東地区ベスト4を独占するくらいの活躍を期待する。そして、どのチームでもいい、決勝戦で西地区代表に勝利してJリーグのレベルの高さを証明してほしい。
世界サッカー リーグ・クラブ ランキング
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