はじめに
2023カタールワールドカップ組み合わせ抽選会が2022年4月1日に行われ、組み合わせが決定。日本はスペイン、ドイツと同組。
私たちの最大の関心は「日本代表はGL突破できるかどうか」。絶望する必要なんてない。日本代表のグループリーグ(GL)突破の可能性はある。その確率は?
現時点でのW杯出場決定は29チームですが、本記事では今大会のGL突破チームを2つの視点を掛け合わせて予想します。
1つ目は、これまでのW杯GL突破チームと当時のFIFAランキングを関連付けて予想。過去6大会ではFIFAランキングトップ20以外(21位~)のチーム(平均16チーム)のうち、何チームがGLを突破できたのでしょうか?
2つ目は、大陸別GL突破チーム。過去の大陸別GL突破実績は?
いずれにせよ、12チームの突破を当てれば上出来と思いますが、12月2日GL最終日が楽しみです。
E組は日本代表にとって死の組?
E組は日本にとって死の組と思われても仕方ないが、どの組に入っても死の組。
E組はポット1からスペイン、ポット2からドイツ、ポット3から日本、ポット4から コスタリカ v ニュージーランドの勝者のグループ。
日本代表GL突破で最も可能性の高いのはGL成績1勝1分1敗(それでも突破の確率は50%弱)。その為にはスペインかドイツのうちどちらかに引き分けなければならない。そしてポット4からのコスタリカ(予想)に勝利する必要がある。
日本にとってE組は死の組と書いた(おそらく多くのメディアがそう書くでしょう)が、日本より実力がありそうなポット4のチームが同組でなかったのは幸運な事。具体的には、
- B組(ランキング18位のウェールズ?)
- D組(2枠からランキング22位のペルー?)
- F組(北中米カリブ海予選で首位通過のカナダ、ランキング38位とは言え、メキシコと米国にはそれぞれ1勝1分の強豪チーム)
この3チームの1つが同組となれば日本代表のGL3戦全敗もあり得たが、運よく避けられた。従って、コスタリカに勝利+上位国のスペインかドイツのどちらかに引き分け以上ならGL突破の可能性が見えてくる。
組み合わせ抽選結果
2022年4月1日組み合わせが決定。ただし、出場チームが全て決定するのは6月24日。
右端の数字は2022年3月31日現在のFIFAランキング。
A組
カタール |
51 |
エクアドル |
46 |
セネガル |
20 |
オランダ |
10 |
B組
イングランド |
5 |
イラン |
21 |
USA |
15 |
ウェールズ? |
18 |
C組
アルゼンチン |
4 |
サウジアラビア |
49 |
メキシコ |
9 |
ポーランド |
26 |
D組
フランス |
3 |
ペルー? |
22 |
デンマーク |
11 |
チュニジア |
35 |
E組
スペイン |
7 |
コスタリカ? |
31 |
ドイツ |
12 |
日本 |
23 |
F組
ベルギー |
2 |
カナダ |
38 |
モロッコ |
24 |
クロアチア |
16 |
G組
ブラジル |
1 |
セルビア |
25 |
スイス |
14 |
カメルーン |
37 |
H組
ポルトガル |
8 |
ガーナ |
60 |
ウルグアイ |
13 |
韓国 |
29 |
Top20以下と大陸別のGL突破実績
Top20以下(21位~)チームのGL突破実績
平均は4チームですが、徐々に減っていますね。2022カタール大会でTop20以外の15チームのGL突破するのは2018大会と同じく2チームと予想。
年度 |
チーム数 |
2018 |
2 |
2014 |
3 |
2010 |
5 |
2006 |
4 |
2002 |
5 |
1998 |
5 |
大陸別GL突破実績
欧州と南米勢で75%以上占めていますね。
大陸 |
チーム数 |
平均 |
アジア |
6 |
1.0 |
アフリカ |
6 |
1.0 |
北中米 |
10 |
1.7 |
南米 |
23 |
3.8 |
欧州 |
51 |
8.5 |
注意:オーストラリアは2006W杯まではOFC所属でGL突破したが、その実績はアジア枠としてカウント。
2022W杯GL突破チームは?
Top20以外のGL突破チーム
Top20位外でGL突破するのは強運を味方につける条件で日本、そしてカナダと予想。日本(23位)に関しては、別記事で9月頃詳細に予想します。
カナダ(38位)は北中米カリブ海予選で強豪メキシコ(9位)とアメリカ(15位)に対して共に1勝1分。しかも首位通過で36年ぶりW杯出場。バイエルンで主軸を担うアルフォンソ・デイビスらタレントが揃う歴代最強チーム。
大陸別GL突破チーム
アフリカからのGL突破チームはランキング最高位のセネガル(20位)でしょう。アジアからは日本(23位)に期待しましょう。北中米からはメキシコ(9位)と若手の台頭が著しいカナダ(38位)。南米からは優勝候補筆頭のブラジル(1位)とアルゼンチン(4位)は確実と言えよう。他には13位のウルグアイ。
欧州からは、2位ベルギー、3位フランス、5位イングランド、7位スペイン、8位ポルトガル、10位オランダ、11位デンマーク、14位スイス、18位ウェールズ。
いずれにせよ、ほぼ過去の6大会の大陸別平均に準じていますね。
大陸 |
2022予想 |
アジア |
1 |
アフリカ |
1 |
北中米 |
2 |
南米 |
3 |
欧州 |
9 |
日本代表GL突破の確率は?
日本代表がGL突破したのは、
2002、2010、2018のワールドカップ。過去6大会で3回GL突破。確率にして50%だが、8年周期の突破なので2022の突破はちょっと心配。
FIFAランキング21位以外のチームのGL突破は、
平均4チーム。21位以外の出場チーム数は平均16チームなので、確率にすると25%(ただ、今大会では2チームしか突破できないと予想)。
GL成績が1勝1分1敗でGL突破したチームは、
過去6大会で17。確率にして51%。日本代表のGL成績で最も可能性が高いのは1勝1分1敗。この場合は42%の確率でGL突破。そのためには最低限コスタリカ?に勝利とスペインかドイツに引き分けることが必須。その可能性あり。
なお、GLで1勝1分1敗チームのGL突破に関しては、こちらの記事をどうぞ!
また、2022W杯優勝候補に関してはこちらをどうぞ!
なお、ベスト8の可能性に関してはこちらをどうぞ!
2022W杯出場国とFIFAランキング20位以下のチームのB8の可能性は?
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おわりに
日本代表チームはアジア最終予選第でかなり苦労しましたね。アジア最終予選第3節を終えて1勝2敗になった時でも日本代表のワールドカップ出場は次の理由で確信していました。崖っぷちのサッカー日本代表がアジア最終予選を突破できるデータとは?
そしてメンバーを多少入れ替えてシステムを4-3-3に変更して臨んだ第4節から徐々に本来の力を発揮、7勝1分2敗の成績で、見事、カタールワールドカップ出場権を獲得。
カタールW杯においても4-3-3システムで戦うものと予想していますが、4-3-3システム経験の多い選手を招集し完成度を高めれば日本代表のGL突破の可能性はより高くなるはずだ。2022カタールW杯に向けて日本代表 4-3-3システムを考察
皆さん、日本代表のカタールワールドカップGL突破を期待しましょう。