はじめに
(2022年11月21日結果追記)
本記事では今大会のGL突破チームを3つの視点から総合的に判断。具体的には、直近FIFAランキング、そして、過去4大会の出場国FIFAランキング上位16チームのグループリーグ(GL)突破チーム数及び大陸別GL突破チーム数を考慮して予想しました。
ただ、私たちの最大の関心は「日本代表はGL突破できるかどうか」。日本はスペイン、ドイツ、コスタリカと同組。もちろん、日本代表のGL突破の可能性はありますが、その確率は一体どのくらいでしょうか?
なお、日本代表も含めて忖度なしの予想ですが、12チームの突破を当てれば上出来と思いますが、12月2日GL最終日が楽しみです。
ランキング別GL突破実績
過去4大会のW杯出場国をFIFAランキングの高い16チーム(上位組)とそれ以外の16チーム(下位組)に分けて、それぞれのグループのGL突破チーム数を検証。
上位組のGL突破チーム数が徐々に増えていますね。カタールW杯上位国GL突破は14チームと予想。従って日本が入っている下位組からGL突破できるのは2チーム、日本は含まれるでしょうか?
結果は下位国5チームがGL突破。上位国と下位国の差が縮まっているようだ。
(2022カタール大会のスラッシュの後の数字は現時点の実績)
年度 |
上位組 |
下位組 |
2006ドイツ |
11 |
5 |
2010南アフリカ |
11 |
5 |
2014ブラジル |
12 |
4 |
2018ロシア |
13 |
3 |
2022カタール |
14/11 |
2/5 |
大陸別GL突破実績
欧州と南米勢で75%以上占めていますね。2022カタールW杯ではアジア1、アフリカ1、北中米1、南米3、欧州10と予想。
今大会、同組のエクアドル(FIFAランキング44位)とセネガル(18位)を比べるとセネガルGL突破とみたので南米を3チームとした。アジアからは1チーム、日本でしょうか?
結果はアジア勢(日本・韓国・オーストラリア)の躍進でGL突破過去最多の3チーム
(2022カタール大会スラッシュの後の数字は現時点の実績)
大陸 |
06 |
10 |
14 |
18 |
22/実績 |
欧州 |
9 |
6 |
6 |
10 |
10/8 |
南米 |
3 |
5 |
5 |
4 |
3/2 |
アジア |
1 |
2 |
0 |
1 |
1/3 |
北中米 カリブ海 |
2 |
2 |
3 |
1 |
1/1 |
アフリカ |
1 |
1 |
2 |
0 |
1/2 |
注意:オーストラリアは2006W杯まではOFC所属。しかし、オーストラリアのGL突破実績はアジア枠としてカウント。
グループ・リーグとFIFAランキング
下記表の右端の数字は2022年10月6日現在のFIFAランキング。6月のランキングと比べてほとんど変わっていません。普通ならFIFAランキングチーム上位がGL突破しますが、たいてい2~3チームがGL突破に失敗する。
なお、2018ロシア大会と2014ブラジル大会ではランキング1位チームがGL敗退。どこの国かお分かりですね。そうです、カタールW杯で日本と同組のドイツとスペイン。ランキング1位ということで気が緩んだのでしょう。
それではグループ別にGL突破チームを予想しましょう。
A組
オランダは固い。カタールは最近勝利がないので、2番手争いはセネガルとエクアドル。甲乙つけがたいが、今大会でアフリカ勢のGL突破はあるだろう。よって、セネガルGL突破とみた。予想的中
出場国 |
R |
成績 |
順位 |
カタール |
50 |
0-0-3 |
4 |
エクアドル |
44 |
1-1-1 |
3 |
セネガル |
18 |
2-0-1 |
2 |
オランダ |
8 |
2-1-0 |
1 |
B組
イングランドは固いが、もう1チームが難しい。アメリカは親善試合で日本に惨敗。19位のウェールズはUEFAネーションズリーグ(UNL)で26位のポーランドに連敗。FIFAランキング14位のウルグアイに勝利しているイランが地の利を活かしてGL突破とみた。
残念ながらイランは3位。
出場国 |
R |
成績 |
順位 |
イングランド |
5 |
2-1-0 |
1 |
イラン |
20 |
1-0-3 |
3 |
USA |
16 |
1-2-0 |
2 |
ウェールズ |
19 |
0-1-2 |
4 |
C組
アルゼンチンは固い。地の利のあるサウジアラビアを含め2番手争いはし烈になるだろう。3チームとも直近の試合ではイマイチなので、ランキング上位のメキシコがGL突破するとみた。得失点差でメキシコ敗退
出場国 |
R |
成績 |
順位 |
アルゼンチン |
3 |
2-0-1 |
1 |
サウジアラビア |
51 |
1-0-2 |
4 |
メキシコ |
13 |
1-1-1 |
3 |
ポーランド |
26 |
1-1-1 |
2 |
D組
22-23UNLリーグAで同じグループ1で競ったフランスとデンマークのGL突破は固い。
デンマーク敗退、FIFAランキング当てにならず。オーストラリア、GL突破おめでとう!
出場国 |
R |
成績 |
順位 |
フランス |
4 |
2-0-1 |
1 |
オーストラリア |
38 |
2-0-1 |
2 |
デンマーク |
10 |
0-1-2 |
4 |
チュニジア |
30 |
1-1-1 |
3 |
E組
スペインとドイツのGL突破は固いが、日本にチャンスがない訳ではない。詳細はのちほど。日本金星2つで首位通過。ドイツ2大会連続GL敗退。
出場国 |
R |
成績 |
順位 |
スペイン |
7 |
1-1-1 |
2 |
コスタリカ |
31 |
1-0-2 |
4 |
ドイツ |
11 |
1-1-1 |
3 |
日本 |
24 |
2-0-1 |
1 |
F組
FIFAランキング2位ベルギーとUNLリーグAでグループ 1で1位通過のクロアチアのGL突破は固い。モロッコが予想外の活躍でベルギー敗退。再びFIFAランキング詐欺。
出場国 |
R |
成績 |
順位 |
ベルギー |
2 |
1-1-1 |
3 |
カナダ |
41 |
0-0-3 |
4 |
モロッコ |
22 |
2-1-0 |
1 |
クロアチア |
12 |
1-2-0 |
2 |
G組
ブラジルは固い。スイスかセルビアのどちらかが2番手だが、敢えてランキング21以下のセルビアがGL突破するとみた。結果はランキング通り。
出場国 |
R |
成績 |
順位 |
ブラジル |
1 |
2-0-1 |
1 |
セルビア |
21 |
0-1-2 |
4 |
スイス |
15 |
2-0-1 |
2 |
カメルーン |
43 |
1-1-1 |
3 |
H組
POから勝ち上がったポルトガルのGL突破は固い。南米勢は少なくとも3チームがGL突破するのでブラジル・アルゼンチンにつぐウルグアイがGL突破するとみたが、イランに負けるなど調子はあまりよくないので韓国にもチャンスあり。
結果はポルトガル戦で金星を挙げた韓国がGL突破。
出場国 |
R |
成績 |
順位 |
ポルトガル |
9 |
2-0-1 |
1 |
ガーナ |
61 |
1-0-2 |
4 |
ウルグアイ |
14 |
1-1-1 |
3 |
韓国 |
28 |
1-1-1 |
2 |
日本代表GL突破の確率は?
日本代表がGL突破したのは、2002、2010、2018のワールドカップ。過去6大会で3回GL突破。確率にして50%だが、隔大会ごとなのでカタールW杯のGL突破は厳しい。
ただ、FIFAランキング21位以下のチームのGL突破は平均4チーム。21位以下の出場チーム数は平均16チーム。4ームが突破なので確率にすると25%(今大会ではGL突破は24位のセルビアのみと予想)。日本代表にも当てはまる忖度なしのGL突破率だ。
さらに、GL成績が1勝1分1敗のチームのGL突破確率は51%。日本代表のGL成績で最も可能性が高いのは1勝1分1敗。この場合はランキング21位以下のチームに限定するとそのGL突破確率は42%。
そのためには最低限コスタリカ戦勝利とスペインかドイツに引き分けることが必須。その可能性はある。
なお、GLで1勝1分1敗チームのGL突破に関しては、こちらの記事をどうぞ!
また、日本代表のGL突破秘策などに関してはこちらをどうぞ!
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おわりに
カタールW杯は欧州リーグ戦を中断して開催。W杯出場国の主力選手はヨーローッパでプレー。11月中旬までリーグ戦が実施されるので事前合宿や調整試合が組めてもヨーロッパ組の参加は中途半端なものになるのでメリットは少ないだろう。
最も影響しそうなのが開催地の気候や文化とみた。中東勢にはかなり有利。
日本代表チームは、W杯メンバーがどうであれ。システムがどうであれ、ドイツとスペインに勝利するのは難しい。せめてどちらから勝点1をとってGL成績1勝1分1敗として欲しい。そうなれば、GL突破の可能性は42%。
皆さん、日本代表カタールW杯GL突破を祈りましょう。
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