はじめに
2022カタールワールドカップまで6カ月+。日本は強豪スペイン・ドイツと同組に入りグループ・リーグ(GL)突破が絶望視されているが、日本の強みであるチームワークと4-3-3システムの完成度を高めればGL突破の可能性はあると信じる。
一方、強化試合と言えば6月4試合、9月2試合のみで新戦力を試しながら4-3-3システムの完成度をあげるほどの時間的余裕はない。
9月の2試合はW杯を見据えた実践テストという位置づけで臨まなければならないので6月の強化試合4試合が実質的な代表選考の場となる。
よって、6月に召集されるメンバー(多めに招集するだろう)の8割はケガでもない限り最終メンバーに入ると考えて間違いない。
そこでこれまでの招集実績をベースにカタールW杯日本代表候補を35名リストアップしました。その35名の中から私の期待を込めた独自の視点でカタールW杯日本代表メンバー23名を皆さんとシェアしたい。
直近での招集メンバーから選ばれる
選考対象試合
日本代表メンバーを選ぶにあたって直近での招集実績、具体的には、アジア最終予選10試合を参考にした。
選考ポイント
メンバー選考において最大の注目点は-3-3システムを採用し始めてからのアジア最終予選第4節以後の招集実績。出場時間も重要だが、とりわけ出場試合数は森保監督の信頼度のバローターと考える。
選考選手
日本代表チームは2022カタールW杯では主に4-3-3で臨むと予想。しかし、4-3-3システムは難易度が高いと言われているので、短期間でチームの完成度を高めるには経験選手が必要。そこで4-3-3システム経験豊富な選手を極力選考。
項目説明
- P:ポジション
- 1~3節:4-2-3-1システム
- 4~10節:4-3-3システム
- 出場試合数/出場時間
- -:アジア最終予選召集外
- G/A:得点/アシスト
GK
P |
選手名 |
1~3節 |
4~10節 |
GK |
ダニエル |
0 |
0 |
権田修一 |
3/270 |
6/540 |
|
川島永嗣 |
0 |
1/90 |
|
谷 晃生 |
0 |
0 |
DF
6月の国際親善試合ではケガの酒井宏樹に代わって室屋成か安西幸輝が選出されるだろう。
P |
選手名 |
1~3節 |
4~10節 |
G/A |
CB |
冨安健洋 |
2/180 |
3/270 |
|
板倉 滉 |
0 |
3/270 |
|
|
吉田麻也 |
3/270 |
5/450 |
1/0 |
|
谷口彰悟 |
- |
3/270 |
|
|
中谷進之介 |
- |
0 |
|
|
植田直通 |
1/90 |
0 |
|
|
RB |
酒井宏樹 |
2/180 |
3/270 |
|
室屋 成 |
1/90 |
0 |
|
|
山根視来 |
0 |
4/360 |
0/1 |
|
LB |
長友佑都 |
3/268 |
6/400 |
|
佐々木翔 |
1/2 |
0 |
|
|
中山雄太 |
1/1 |
7/230 |
0/1 |
|
小川諒也 |
- |
- |
|
|
伊藤洋輝 |
- |
- |
|
DM/CM
P |
選手名 |
1~3節 |
4~10節 |
G/A |
DM |
遠藤 航 |
3/270 |
6/523 |
|
DM/ CM |
守田英正 |
1/17 |
6/472 |
|
橋本拳人 |
- |
- |
|
|
柴崎 岳 |
3/253 |
4/126 |
|
|
CM |
田中 碧 |
0 |
7/548 |
1/0 |
旗手怜央 |
- |
1/45 |
|
|
原口元気 |
3/116 |
6/77 |
0/1 |
FW
P |
選手名 |
1~3節 |
4~10節 |
G/A |
AM |
鎌田大地 |
3/157 |
0 |
|
|
久保建英 |
2/110 |
2/78 |
|
RW |
伊東純也 |
2/139 |
6/572 |
4/1 |
|
堂安 律 |
1/27 |
1/5 |
|
LW |
三笘 薫 |
- |
3/141 |
2/1 |
|
南野拓実 |
1/59 |
6/479 |
1/2 |
|
浅野拓磨 |
1/59 |
5/123 |
|
CF |
古橋亨梧 |
3/126 |
3/72 |
|
|
前田大然 |
- |
2/55 |
|
|
大迫勇也 |
3/270 |
5/350 |
1/1 |
|
上田綺世 |
- |
2/116 |
|
|
阿道 |
- |
- |
|
4-3-3システム経験値
経験値
- ◎4-3-3(4-1-2-3)がチームの主システム
- 〇チームのオプションの1つ
- △チームが稀に採用
- ×チームは不採用
前年:前シーズン経験値
現在:今シーズン経験値
P |
選手名 |
前年 |
現在 |
GK |
ダニエル |
△ |
× |
権田修一 |
△ |
× |
|
川島永嗣 |
× |
× |
|
谷 晃生 |
× |
× |
|
CB |
冨安健洋 |
× |
△ |
板倉 滉 |
△ |
× |
|
吉田麻也 |
× |
△ |
|
谷口彰悟 |
◎ |
◎ |
|
中谷進之介 |
△ |
× |
|
伊藤洋輝 |
× |
〇 |
|
植田直通 |
△ |
△ |
|
RB |
酒井宏樹 |
〇 |
× |
室屋 成 |
△ |
△ |
|
山根視来 |
◎ |
◎ |
|
LB |
長友佑都 |
〇 |
◎ |
佐々木翔 |
△ |
× |
|
中山雄太 |
◎ |
△ |
|
小川諒也 |
〇 |
◎ |
|
DM |
遠藤 航 |
× |
〇 |
DM/ CM |
守田英正 |
〇 |
△ |
橋本拳人 |
○ |
○ |
|
柴崎 岳 |
× |
△ |
|
CM |
田中 碧 |
◎ |
△ |
旗手怜央 |
◎ |
◎ |
|
原口元気 |
△ |
△ |
|
AM |
鎌田大地 |
× |
× |
|
久保建英 |
△ |
△ |
RW |
伊東純也 |
△ |
△ |
|
堂安 律 |
△ |
× |
LW |
三笘 薫 |
◎ |
× |
|
南野拓実 |
◎ |
◎ |
|
浅野拓磨 |
× |
〇 |
CF |
古橋亨梧 |
× |
◎ |
|
前田大然 |
△ |
◎ |
|
大迫勇也 |
△ |
× |
|
上田綺世 |
× |
× |
|
阿道 |
△ |
◎ |
注意:伊東のヘンクと堂安のPSVは4-3-3(4-1-2-3)Defendingが主力。横浜FMも4-3-3 Defending。遠藤のシュトゥットガルトは第25節から31節までは全て4-3-3採用。
カタールW杯招集メンバー(予想)
GK 3名
森保監督のもと、最も信頼度が高く実績豊富な権田で決まり。アジア最終予選でも10試合中9試合ゴールマウスを守った。
川島はチームの統率で必要。3番手はダニエル・シュミットと谷だが、実績重視でシュミットでしょう。
DF 8名
CBはキャプテンの吉田と日本人市場価値最高額の冨安は当確。CB控えメンバーとして板倉、谷口。RBは酒井、控えが山根。
LBは森保監督の信頼度の高い長友と中山になるだろうが、共に守備力に不安がある。ここはサプライズを期待したい。
今年になって長友のポジションを奪い4-3-3の経験を積んでいるFC東京の小川諒也とシュトゥットガルトの伊藤洋輝を選びたい。しかし、6月の強化試合に招集されなければこの目はないだろう。
DM/CM 6名
遠藤・守田・田中は当確。
柴崎に変えてロストフで4-3-3経験豊富で且つ得点力のある橋本を加えたいが、臨時的に移籍した神戸でのパーフォーマンス次第だろう。
理想はDMに遠藤、控えに守田・橋本。CMの主力に田中・守田、控えに橋本・原口・旗手。ただ、森保監督は橋本でなく柴崎を選ぶだろう。
FW 6名
得点関与率:出場時間を(全ゴール+全アシスト)で割った値。簡単に言えば、得点に直接関与するのに要する時間で短いほど良い。
2000年以降の実績(2022年5月18日までの全公式戦対象)から計算すると、
- 三苫 84分(38G 24A 5184分)
- 上田 105分(40G 3A 4531分)
- 古橋 107分(52G 13A 6973分)
- 南野 120分(24G 14A 4560分)
- 阿道 124分(35G 12A 5816分)
- 伊東 140分(26G 48A 10334分)
- 浅野 148分(33G 19A 7679分)
- 前田 159分(38G 10A 7650分)
- 大迫 185分(18G 11A 5362分)
- 堂安 236分(19G 9A 6610分)
- 久保 283分(8G 12A 5654分)
CFは古橋と上田、RWは伊東と浅野、LWは三笘・南野あたりが妥当でしょう。4-3-3経験豊富なオナイウ阿道は日本代表実績が少ないので6月国際親善試合招集され且つ活躍すれば、4-3-3経験も海外経験もない上田に代わって招集されるかも知れない。
ただ、森保監督はCM一枚(旗手)削ってでも大迫や久保を選ぶ可能性が高い。
残念ながら、日本人市場価値2位の鎌田大地選手は23枠外となっているが、ドイツやスペインが警戒するであろう「EL男」を外すのは得策ではない。システム変更時の切り札としてキープしたい。柴崎を削ってでも招集して欲しい。
森保監督がカタールW杯に招集するメンバーは下記の通りと予想。ベテラン枠で川島、長友、原口、柴崎、大迫が選ばれるであろう。
- GK 権田・川島・シュミット
- DF 吉田・冨安・酒井・長友・板倉・谷口・山根・中山
- DM/CM 遠藤・守田・田中・原口・旗手・柴崎
- MF/FW 大迫・南野・伊東・古橋・三苫・堂安
6月強化試合招集メンバー予想
ケガやコンディッション不良の酒井・冨安・大迫は見送るだろう。代わりに伊藤、菅原、オナイウ阿道が招集されると予想。29名招集か? 的中は26名(赤太字)。
- GK 権田・川島・シュミット・大迫
- DF 吉田・伊藤・長友・板倉・谷口・山根・中山・菅原・冨安・佐々木
- DM/CM 遠藤・守田・田中・原口・柴崎・鎌田
- MF/FW 阿道・南野・伊東・古橋・三苫・堂安・上田・前田・浅野・久保
強化試合の日程と結果
- 6月2日 パラグアイ戦(50位)
- 6月6日 ブラジル代表(1位)
- 6月10日 ガーナ(60位)
- 6月14日 チュニジア(35位)or チリ(28位)
- 9月19日~27日 2試合
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おわりに
2022カタールW杯日本代表メンバーを予想しましたが、メンバーが絞り込まれるのは6月の強化試合4試合後がベストのタイミングと言える。
6月の強化試合新に新たなメンバーを招集したとしても2~3名。ほとんどのメンバーはこれまでにW杯アジア最終予選に招集されたメンバーから選ばれるだろう。
なお、6月と9月の強化試合後及び代表メンバーが決定後に本記事を更新したいと思いますのでまたよろしくお願いします。