はじめに
(2022年7月16日掲載:2023年7月19日更新)2023年7月20日~8月20日にオーストラリア・ニュージーランド共催で第9回FIFA女子ワールドカップが開催される。過去の大会との最大の相違点は今大会から出場枠が24カ国から32カ国に拡大した点。
ホスト国を含めてアジア6チーム、欧州12チーム、北中米カリブ海6チーム、南米3チーム、アフリカ4チーム、オセアニアの計32チームが出揃った。
なお、2022年10月22日の組み分け抽選結果、なでしこジャパンはスペイン・コスタリカ・ザンビアと同組。なでしこジャパンのグループ・リーグ突破に何ら問題はないと思いますが、C組首位通過を期待したい。
本記事では、W杯グループ・リーグ(GL)展望や試合結果などを掲載しますのでよろしくお願いします。
2023FIFA女子W杯出場国展望
組み合わせ抽選結果も反映した情報でお伝えします。
- R:最新ランキング(2023年6月9日)
- 回:今大会を含めた出場回数
出場国情報
大陸別グループリーグ突破チーム数予想(結果)
- ヨーロッパ 9 or 10 (8)
- アジア 3(2)
- アフリカ 0(3)
- 北中米 2(2)
- 南米 1(1)
- オセアニア 1 or 0(’0)
過去2大会(24チーム)の時は各グループ3位のうち上位4チームが決勝トーナメントに進めたが、32チームとなった今大会では運(得失点差など)で決勝Tに進めない。
従って、アフリカのチームが決勝Tに進むのは極めて厳しい。アジアからも過去2大会では3~4チームが決勝Tに進めたが、今大会では最大3チームとみる。欧州からは、12チーム中、実力のある10チームが決勝Tに進むと思われる。
ただ、どの強豪国もザンビア・ナイジェリア・ハイチなどにはかなり苦労するだろう。何故なら、全選手への分配金3万ドルに加え、決勝Tに進出すれば、さらに3万ドル(平均年収の3~5倍前後)の手当てを受給できるので死に物狂いで戦うからだ。
なお、影の優勝候補に関してはこちらの記事をどうぞ!
また、アメリカの世代交代に関してはこちらをそうぞ!
そして、優勝国展望についてはこちらの記事をどうぞ!
2023FIFA女子W杯順位表
なでしこジャパン
- 7月22日 ザンビア戦 0-5勝 宮澤2、田中1、遠藤1、植木1(P)
- 7月26日 コスタリカ戦 2-0勝 猶本、藤野
- 7月31日 スペイン戦 4-0勝 宮澤2、植木1、田中1
なでしこジャパン、スペインを圧倒しGL首位通過、決勝トーナメント1回戦にノルウェーと激突。
順位表(2023年8月3日現在)
おわりに
2023FIFAワールドカップ(オーストラリア・ニュージーランド共同開催)は、従来から出場している24チームに加えて新たに弱小8チームが参加するというイメージ。何故ならば、女子サッカーでは実力の変化はほとんど見られない傾向があるから。
ただ、5年単位でみると変化は確実に起こっている。最近では、アジア勢の衰退と欧州勢の躍進が目立つ。特にアジアでは北朝鮮(ここ3年国際舞台登場なし)の衰退と日本のTop10転落。しかし、なでしこジャパンは2023年になって主力の成長と若手の台頭で急速に力を付けている。
また、スペインはここ2年でFIFAランキング13位から6位に急浮上しているのが、出場はわずか3回目。主力が招集辞退で召集されないが、それでも影の優勝候補とみる。注目の国の一つである。
最大の楽しみは、何といってもなでしこジャパン2度目のワールドチャンピオン。確率は低くてもその可能性が見えてきた。是非、頑張ってほしい。
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