はじめに
22-23欧州各国のリーグ戦が終了しましたが、今シーズン欧州でプレーしている選手のなかで特に日本代表に推したい23選手の成績を一覧表にしました。
今季は欧州5大リーグ所属日本人選手から(独特の)ワールドクラスの基準をクリアしたプレーヤーが初めて2名出ました。おおかた想像つくでしょうがどの選手でしょう?
当リストに載っている選手の多くは、今後も国際親善試合に招集されると確信していますが、今後の日本代表国際親善試合日本代表メンバー選考の参考になれば幸いです。なお、本記事は年2回(6月、12月)更新しますのでまた見に来て下さい。
得点関与率
日本代表に推したい選手に限定していますが、推す基準に得点関与率を採用。もちろん、DF陣なら+攻撃力、攻撃陣なら+守備力があるのが大前提。
得点関与率を基準にしたのは、攻撃陣陣の決定力不足を全員でカバーするため。そこでDF陣も含めて22-23シーズンの成績に得点関与率を付け加えました。
私的な得点関与率は(得点 x 2+アシスト)/ 90分、つまり90分当たりで直接得点に関わるインタバルで短いほど良い。
なお、下記の得点関与率基準は、各ポジションで22-23シーズンリーグ戦1500分以上出場の選手のうち、市場価値ランキング世界上位選手3~5名の平均得点関与率をベースにしていますので正にワールドクラスの基準。
欧州5大リーグでこの基準をクリアーするのは難しいので、日本代表選考基準の意味合いを含めて得点関与率合格基準も設定しました。
(左の基準は世界基準、右は合格基準)
欧州組日本人選手成績一覧
各選手のポジションはTransfermarkt通り。
成績一覧と得点関与率
欧州5大リーグ所属の日本人選手で得点関与率世界基準をクリアーしたのは、遠藤航選手と鎌田大地選手の2名。私が日本代表に推したい23名の成績は次の通り。
DF陣
選手層の薄さが気になりますが、
- 冨安選手と中山選手はケガで活躍できませんでした。当面は完璧な状態に戻すことが最優先
- 菅原選手は6試合ほどRWでプレーし1得点2アシストを上積み、世界基準を軽々クリアー
- もちろん、板倉選手も伊藤選手もこれまでの代表実績があり今後も日本代表メンバーに招集されるのは間違いないが、せめて合格基準をクリアーしほしい
DM陣
- 遠藤選手は世界基準を軽々クリアー。守田選手もクリアー。両選手はウィング選手並みの結果を残す
- このリストにはないが、岩田選手をサブとして日本代表に推したい
CM/AM陣
- 旗手選手の得点関与率は5得点8アシスト、菅原選手と同じで世界基準を軽々クリアー。リーグレベル発言で継続的に招集されるかどうか分かりませんが、是非、そうしてほしい選手です。ステップアップを期待
- 川辺選手、スイスリーグで9得点8アシストは凄い、来季 ウォルバーハンプトンで活躍すれば継続的に招集される可能性は非常に高い
- 田中選手は合格基準を大きく下回っているのでケガから回復しても召集はないだろう
- 鎌田選手は世界基準クリアー。半数の試合はCMとしてプレーしたのにも拘らず9得点7アシストは凄い。ビッグクラブが欲しがるのも頷けますね
RW陣
- 堂安選手は合格基準までもう一歩
- 伊東選手は合格基準にかなり及ばないが、上位のリーグへ移籍したことが影響している?(ベルギーリーグ21-22では8得点15アシスト、得点関与率70)
- 久保選手は世界基準をほぼクリアー。得点関与率は22-23シーズンに大きくアップ、ワールドクラスの階段を登り始めましたね
LW陣
- 世界基準をクリアーしているのは、前田選手と中村選手。2選手ともよりレベルの高いリーグで世界基準をクリアーできれば日本代表の主力になりますね
- 三苫選手は世界基準にもう一歩。ビッグクラブへ移籍するなら世界基準をクリアーできないと主力をはるのは厳しいかも?
- 南野選手は21-23年も出場時間が少なかった割には得点。22-23シーズンも同様だったが合格基準はわずかに未達成。来季の復活を期待したい
CF陣
- 古橋選手、リーグレベルはさておき、PFA年間最優秀選手賞など4つの賞に輝いたスコットランド得点王。得点関与率41はエムバペ並み。プレミアリーグへの移籍の噂があるが、是非、上位リーグでの活躍を見たい
- 上田選手は22得点でベルギー得点ランキング2位、世界基準に一歩及ばす。ただ、合格基準を超える日本人FW選手は少ない。より高いリーグでの活躍を期待
なお、日本代表に推したい30名以上の選手のリーグ別通算での得点関与率は関してはこちらをどうぞ!
また、日本代表に推したい欧州組の2023年6月発表の市場価値予測に関してはこちらをどうぞ!久保選手の市場価値は私の予想20M€を超えそう。
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リーグレベルの発言がありましたが、気になったので徹底調査。一つはスコットランドリーグとJ1のレベル比較、もう一つは世界25リーグのレベル比較です。興味のある方、是非、ご覧ください。
おわりに
22-23シーズン、例年よりも多くの欧州組が活躍しました。日本人選手歴代リーグ最多得点更新選手は実に6名。
- スコットランドリーグ:古橋選手
- ベルギーリーグ:上田選手
- プレミアリーグ:三苫選手
- ラ・リーガ:久保選手
- リーグ・アン:伊東選手
- オーストリアリーグ:中村選手
なお、スイスリーグの川辺選手は最多タイ。
そして今夏の移籍市場は賑わいそうだ。少なくとも次の中の5~6名は上位リーグに移籍するでしょう。板倉、伊藤、菅原、橋岡、守田、鎌田、旗手、堂安、中村、三笘、上田、古橋
欧州組が大活躍するシーズンでしたが、その結果、来季のチャンピオンズリーグやヨーロッパリーグに出場する選手もかなり増えそうです。詳しくはこちら!
23-24はこれまで以上にお楽しみ満載のシーズンになりそうですね。
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