(2019年1月22日掲載:2020年5月27日リライト)
はじめに
今日はフランスのアルザス・ワイン街道をドライブしながら街道沿いの「美しい村」を観光。そしてストラスブールに1泊する予定。
アルザス地方はドイツに隣接するぶどう栽培の盛んな地方。『ワイン街道』は南北に170キロ続く。街道沿いには「フランスで最も美しい村」が点在。
思いがけない出会いが待っている。まさか、更なる出会いを求めて探し回ることになるとは全くの想定外。ただ、皆さんにも幸せを運んでくれると思いますのでこの「旅行記」を楽しんで下さい。
- アウトバーンを走る
- アルザスワイン街道ドライブ・ルート
- シュヴァイツァー博士の生まれ故郷 ケゼルスベール
- 美しい村コンテストで優勝したリクヴィール Riquewihr
- 出会いを求めてユナヴィール Hunawihr
- ワインで有名なリボヴィレ Ribeauville
- 【参考情報】美しい村へのアクセス
アウトバーンを走る
スイスのバーゼルを抜けたので国道83号線に入って人気の観光地、コルマールに向かう。いや、違う。ドイツのアウトバーン 5 に入る。
どうして?速度制限のないアウトバーンのドライブを楽しむ。それでエンディンゲン・アム・カイザーシュトゥール(Endingen am Kaiserstuhl)までおよそ80km。工事中などで減速の区間が多いが、時速200kmで走るとスピード感が違う。
昼食のためカイザーシュトゥールに立ち寄る。この村は人口 1万人弱。標高186m。私にとっては初めてのドイツ。村はこんな感じ。
アルザスワイン街道ドライブ・ルート
昼食後、カイザーシュトゥールを発ってライン川を渡り、最初の観光地、ケゼルスベールへ向かう。
それではワイン街道沿いの美しい村を見学しましょう。
シュヴァイツァー博士の生まれ故郷 ケゼルスベール
ケゼルスブール Kaisersberg
ケゼルスブール(皇帝の山という意味)は平均標高240m。人口は5,000人足らず。アルザス地方の特徴である木組みの家がメルヘンチックな雰囲気を醸し出す。
ケゼルスベール散策
左:八角形の噴水池の中に立つ十字架を抱えたコンスタンティヌス帝の像
右:サント・クロワ教会正面ファザード入口の上のタンパンは聖母マリアの戴冠式を表す彫刻
16世紀に造られた4mの巨大なサント・クロワ教会内のキリスト像
廃墟となっているケゼルスベール城跡の塔(ブドウ畑が一望できる)
アルバート・シュヴァイツアー記念館(Musee Albert Schweitzer)
アフリカでの医療活動に生涯を捧げたシュバイツァー博士の生家。
美しい村コンテストで優勝したリクヴィール Riquewihr
リクヴィールへ向かう途中の斜面のぶどう畑
リクヴィールは城壁に囲まれた村で「アルザスの真珠」と言われている。人口は 1,200人ほど。平均標高 295m。フランスの「一番美しい村コンテスト」で優勝したこともある街並みの美しい村でおとぎの国にタイムスリップしている気分になる。
壁面に柱や梁がむき出しの木骨の家とバルコニーや窓の飾りが目につく旧市街地の中心、ジェネラル・ド・ゴール通り
リグヴィール散策
観光客用にプチ・トレインが走っている
村全体を見下ろす高さ25メートルの見張りの塔「ドルデル塔」
2~5メートルの厚い壁でできた旧リクヴィール監獄の盗人の塔(Tour des voleurs)の入り口(博物館となっている)。強そうな騎士には見えないな!
ワイン樽の測定が行われたシンヌの噴水(Fontaine de la Sinne)
ヨーロッパ一古いとされる落とし格子の城門、ポート・オート
思いがけない出会い
村のあちこちでコウノトリの飾り物やぬいぐるみのお土産をたくさん見かるが、本物は見かけない。一羽くらい見たいなと思い、駐車場へ戻る際に、メインストリートのジェネラル・ド・ゴールを通らずに裏道を歩く。諦めかけた頃にコウノトリを発見。大感激!
コウノトリは肉食で湿地帯を好む
出会いを求めてユナヴィール Hunawihr
次はストラスブールに向かうことになっているが、もっとコウノトリを見たい。そこでコウノトリに出会えると言われているユナヴィールに寄る。人口わずか600人。標高285m。「フランスの美しい村」に認定されている小さな村であるが、コウノトリ保護センターがある。
保護センターのある公園
(atlas.obscuraサイトより拝借)
コウノトリ、また、会えました。ヤッター・・・
コウノトリは渡り鳥。アフリカの方で越冬、春にアルザスに戻ってくる
ワインで有名なリボヴィレ Ribeauville
平均標高240m。人口5,000人ほどの村。アルザスワインのぶどう畑に囲まれ特級クラスのアルザスワインで有名。
木組みの美しい建物が連なる旧市街 。背後に見えるのがサントゥルリッシュ城(Chateau de Saint Ulrich)。
リボヴィレのランドマーク 肉屋の塔
毎年9月に「笛吹の祭り」されるがその関係で村のところどころに笛吹の像や看板がある
旧市街のメインストリートGrand’Rue通りには窓飾りをたくさん見かける
ラテン語で「聖マリア、恵みに満ちた方」という意味の祈祷文が刻まれている出窓
リボヴィレにもコウノトリ
一旦夫婦となったら一生その相手と添い遂げると言われているコウノトリ
コウノトリの体長は 100~129cm
体重4~5キロ、翼を広げると2メートル前後
沢山の出会い、大満足。1970年代にはわずか5組のコウノトリに減ってしまったらしいが、コウノトリ保護センターのお蔭で、今は、800組くらいやってくるそうだ。
【参考情報】美しい村へのアクセス
- コルマール ⇒ ケゼルスブール バス 145線 23分
- コルマール ⇒ リクヴィール バス 27分
- リクヴィール ⇒ ユナヴィール バス 7分
- ユナヴィール ⇒ リボヴィレ バス 3分
ケゼルスブールからリクヴィールへ行くバスないようだ。一旦、コルマール戻ってからリクヴィールへ向かうことになる。
それでも一日あればゆっくり観光できるでしょう。
帰りは、
- コルマールへ戻るのであればバス109線で25分
- ストラスブールへ行くのであればバスでセレスタまで行き、そこからストラスブール行の列車に乗る。所要時間は1時間
おわりに
アルザス地方のワイン街道沿いの美しい村でコウノトリを探しならが旧市街を観光。美しい村とは、
- シュヴァイツァー博士の生まれ故郷、ケゼルスベール
- 最も美しい村第6位、リクヴィール
- コウノトリの村、ユナヴィール
- ワインで有名なリボヴィレ
コウノトリが幸せを運んできてくれそうなアルザスの街はいかがでしたか?