【旅行記】カルカッソンヌ:シテの幻想的な情景に魅了される

はじめに

セートを発ってカルカッソンヌ近郊の民宿にまっすぐ向かった。チェックインしてから夜の城塞都市の観光に出かける。時計の針はもうすぐ21時。

さすがこの時間になると観光客はまばら。もうすぐライトアップされる?そんな期待を抱きながらシテ内の散策を始める。
それでは、シテの夜景などを紹介しますのでライトアップされた城塞都市を満喫して下さい。

カルカッソンヌの地図

左:駅から城塞都市(シテ)への行き方

右:城塞都市内部

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カルカッソンヌの概要

街の中心は「カルカッソンヌを見ずして死ぬな」と称えられるシテで、年間200万人が訪れる。これはモン・サン・ミシェルに次いでフランス第2位。

  • パリから直線距離で南に650km、TGVを使って5時間半
  • 人口4,600人
  • 平均標高111m

市内の見どころは、

  • シテの全景が見える絶好の展望スポット、旧橋ポン・ヴィユー(かつてのシテと城下町を繋ぐ唯一の道)
  • バスティード・サン・ルイ(Bastide St-Louis)地区のカルノ広場(Place Carnot)
  • 大西洋岸から地中海沿岸を結ぶミディ運河(Canal du Midi)


コンタル城外壁からのカルカッソンヌ市街の夜景

 

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歴史的城塞都市(シテ)

ヨーロッパ最大の城塞都市で、1997年シテは「歴史的城塞都市」としてユネスコに世界遺産登録される。一歩足を踏み入れると間違いなく中世にタイムトリップした気分が味わえる。

  • ヨーロッパ最大級の2重の城壁
  • 全長3km
  • 標高148m
  • 古代から中世にかけて徐々に築かれた城塞
  • 出入りはオード門ナルボンヌ門の2つの門
  • 映画『ロビンフッド』など、様々な話の舞台

見どころは、

  • 2つも門の他にダム・カルカスの像
  • 11世紀から13世紀に建造された堅固なコンタル城(Château Comtal)
  • 円窓やステンドグラスが見ごたえのサン・ナゼール・バジリカ聖堂
  • 名物料理である「カスレ」を食べることのできるマルクー広場

 

シテを散策する

駐車場から歩くと二重の城壁の一つ目(外壁)が目に入る

 

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一瞬、「土偶」かなと思ったが、ダム・カルカスの像が迎えてくれる。

シテがイスラム勢力の支配下にあった8世紀初頭の女性領主でカルカソンヌの街の名の由来をもたらした人物。

 

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ダム・カルカスの像の左手の門を通り抜ける

 

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外壁(左)と内壁(右)に囲まれた中庭(bailey)


 

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ナルボンヌ門 Porte Narbonnaise

目の前に現われた高さ15mの門に圧倒される

 

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城塞内の路地

 

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シャトー広場

胸像はJean-Pierre Cros-Mayreville氏で18世紀中頃に私財を投じて城塞都市の復興に努めた元市長を讃える記念碑

 

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サン・ナゼール・バジリカ聖堂

11世紀から13世紀にかけて建造された古い聖堂はロマネスク建築とゴシック建築が融合した秀逸な建築。内部には12世紀から14世紀に制作された見応えのあるステンドグラスがあり、南仏にあるステンドグラスの中でも最も美しいもののひとつ。

聖堂の右側

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聖堂の左側 夕日に照らされて実に美しい!

 

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出入り口はオード門ナルボンヌ門だけではなかった。

サン・ナゼール・バジリカ聖堂の裏の内にある秘密の?出入り口

 

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コンタル城 Château Comtal 

11世紀から13世紀に建造された堅固な城。その城壁側と中庭

 

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オード門の外に出る

何と城壁には同心円状の黄色いストライプが塗られているではないか・・・

後で知ったが、2018年5月4日~9月30日限定の「世界遺産登録20周年」を記念した現代アート。なお、塗料ではなくアルミニウムの薄片が張り付けられている。 

 

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この歴史的建造物を使ったインスタレーションに対して賛否両論があったそうだが、私は見れて超ラッキー。

 

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コンタル城の城壁の上を散策

 

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夜の9時半を回っているのにまだ明るい

 

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ライトアップ、幻想的な空間が浮かぶ

夜の10時頃にライトアップされる。暗闇に浮かぶ幻想的な空間に酔いしれてください!

 

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おっとあぶない。酔いしれたようだ! 

 

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これはナルボンヌ門と外壁、塔が夜空にフーッと浮かび上がりそうな幻想を抱いてしまう。ここを去るのが惜しい。時計は23時30分。それでも、もっと「夜景観賞を楽しみたい、絶好の展望スポットを調べておいた、行こう!」と兄弟に言う。

 

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シテの全貌、これは夢か幻か?

カルカッソンヌの市内に入りオード川に架けられている新橋(Pont Neuf)近くに駐車。素晴らしい。ライトアップされたシテの全貌が暗闇に浮かぶ。

カルカッソンヌ、万歳! 無知とは言え、苦い思い出がある。モン・サン・ミシェルのライトアップを鑑賞しようと絶好スポットに行ったが、夜11時を過ぎても明かりが灯らない。そのはずだ。ライトアップは冬季限定なのだ。

 

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 旧橋ポン・ヴィユー pont vieux もライトアップされている

 

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真夜中を過ぎる。新橋の上から最後の一枚を撮る(私の安いカメラでは夜景はうまく撮れない)

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カルカッソンヌへの行き方

www.ippo-san.com

    

おわりに

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ライトアップされた街並みをたくさん見てきましたが、シテが最も印象深い。小高い丘の上に浮かぶように佇むシテのライトアップされた姿に時間を忘れてしまうほど魅了される。

さすがにヨーロッパ最大の城塞都市、カルカッソンヌですね。訪れるものを中世の世界に誘う幻想的な中世の都市はいかがでしたか?

百聞は一見に如かず、みなさん、機会がありましたら、是非、訪ねて下さい。