2023FIFA女子ワールドカップ、影の優勝候補はこのチーム!

はじめに

2023年7月7日更新

2023FIFA女子W杯の優勝候補と言えば、誰でも、アメリカ、ドイツ、スウェーデン、イングランドなどをあげるでしょう。そして、その筆頭はアメリカ。

しかし、この数年でメキメキと力をつけている影の優勝候補が存在すると2022年3月に本記事で紹介しましたが、一年前に代表監督の解任を求めた15人の選手が招集外となったので○○○○の優勝は消滅したのでしょうか?

本記事では、アメリカに次ぐ優勝候補の現状を紹介。皆さんとシェアしたいと思いますが、○○○○は今でも影の優勝候補なのでしょうか?

 

影の優勝候補の国は・・・

異常なサッカー人気

近年女子サッカー人気はどんどん高まっている。アメリカの2021年度平均観客数は4,898人(2022年度は7894人、2023年9343人)。イングランド女子スーパーリーグの19-20年シーズン平均観客数は3,401人(22-23シーズンは5272人)。

一方、なでしこリーグの2019年平均観客数は1,219人(22-23WEリーグ1344人)。

残念ながら影の優勝候補の国の平均観客数情報は得られないが、その国での2019年3月18日の国内リーグ戦の観客数は60,739人。これは女子サッカークラブチームの試合では当時の世界記録らしい。

しかし、この記録は2022年3月30日に破られる。21-22欧州女子チャンピオンズリーグ準々決勝2ndレグのクラブR対クラブB戦のチケットは3月1日現在で既に8万枚超売れているのだ(結果は91,533人で女子サッカー史上最多、まさにクレージー)。

この国では女子サッカー人気に火がついているが、その代表チームが影の優勝候補。一体、どこの国の代表チームでしょうか?

 

代表チームメンバーの主体は2クラブ

2022年7月の代表チームメンバー構成では、9人がクラブB、そして6人がクラブRから。しかもこのクラブは女子クラブ世界ランキングでTop5に入る。因みに、サッカー女子クラブ世界ランキングはこちらをどうぞ!

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また、このクラブは、20-21欧州女子チャンピオンズリーグを制覇。さらに22-23欧州女子チャンピオンズリーグも制覇。女子サッカーに詳しい方なら、影の優勝候補をお分かりと察します。そうです。ご推察の通りスペイン女子代表チームですね。

なお、クラブBはバルセロナ、クラブRはレアル・マドリード。

 

ワールドカップ成績など

初のW杯出場となった2015年大会ではグループ・リーグ敗退。2019年フランス大会で初のベスト16進出。特にフランス大会では運悪く準々決勝でアメリカと対戦し1-2で負けてしまった。そうでなければベスト4に入ってもおかしくない実力であったと思う。

2015W杯カナダ大会 E組 0勝1分2敗 最下位

  • スペイン 1-1 コスタリカ
  • ブラジル 1-0 スペイン
  • 韓国 2-1 スペイン

2019W杯フランス大会 B組 1勝1分1敗 ベスト16

  • スペイン 3-1 南ア
  • ドイツ 1-0 スペイン
  • 中国 0-0 スペイン

2020 Shebelivesカップ 2勝-0分-1敗 準優勝

  • スペイ 3-1 日本
  • アメリカ 1-0 スペイン
  • イングランド 0-1 スペイン

FIFA女子ランキング

2015 W杯直後の7月のFIFA女子ランキングは19位。その後、上記のような活躍により2023年6月9日発表では6位。なお、過去5年間のスペインのランキングを含めた推移はこちら!

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なお、2023W杯予選はブッチギリのグループ首位通過。8試合53得点0失点でB組首位となり、はやばや2023FIFAW杯切符を獲得。

 

この大会で優勝候補かどうかがハッキリする

ご覧いただいたように全ての面で上昇中なのが現在のスペイン女子代表チーム。スペイン女子代表が2023FIFA女子ワールドカップでの影の優勝候補であるとご理解いただけたと思います。

さらに、アーノルド・クラーク大会の結果次第では、アメリカに次ぐ優勝候補となるでしょう。この大会はイングランド(8位)がドイツ(3位)、カナダ(6位)、スペイン(9位)をホームに迎えて開催(2022年2月17日~23日)する初の大会。

それはまさしく米国のSheBelieves Cupの欧州版で2022年度で最もレベルの高い大会。私はスペインが優勝すると思っている。そうなればスペイン女子の2022年3月発表FIFAランキングはさらにアップしているでしょう(2022年3月25日発表は+2ランクの7位)

アーノルド・クラーク大会 結果報告

得失点差1で準優勝となったが、イングランド戦では引き分けだった。しかし、シュート数は11対5、ボールポゼッションは66%対34%でスペインが優った。なお、ドイツとカナダに対してもイングランド戦と同様のパーフォーマンス。

カナダに勝利しただけなのでFIFAランキングのアップはないかも知れないが、この4チームでは実力No1と言っていいでしょう。

  • 1位 イングランド 1勝-2分-0敗
  • 2位 スペイン 1-2-0
  • 3位 カナダ 1-1-1
  • 4位 ドイツ 0-1-2

 

最近のスペイン女子代表成績(2021年~)

25戦19勝4分2敗。なお、2021年以降の強豪国(ランキングトップ10内)との対戦に限ると、

  • 2021.4.10 オランダ戦 1-0勝
  • 2022.2.17 ドイツ戦 1-1
  • 2022.2.20 イングランド戦 1-1
  • 2022.2.23 カナダ戦 1-0 勝
  • 2022.4.8 ブラジル戦 1-1
  • 2022.7.13 ドイツ戦 2-0敗
  • 2022.7.21 イングランド戦 2-1(延長)敗

ただ、2022年9月22日にこんな記事を目にした。”前代未聞の事態”…スペイン女子代表、選手15名がチーム体制への不満と招集辞退を連盟に通達(SOCCER KING) - Yahoo!ニュース

その結果、多くの代表先発メンバーがチームを去った。例えば、バルセロナの22-23UEFA女子チャンピオンズリーグ決勝戦のメンバーでスペイン代表を辞退している(2023FIFA女子代表に招集されていない)のは実に5名。

それでもそうしたメンバーが去った2022年10月以後のスペイン代表チームの成績は、9勝1分1敗。強豪国との対戦では、

  • 2022.10.8 スェーデン 1-1
  • 2022.10.12 USA 2-0勝

USA戦メンバーを2023FIFAW杯招集メンバーと比較するとUSA戦メンバーのうちW杯メンバーとなったのは11名、USA戦先発に限れば6名。

一方、翌月、2022.11.16日本戦(スペイン1-0勝)メンバーを2023FIFAW杯招集メンバーと比較すると日本戦メンバーのうちW杯メンバーとなったのは9名、その内先発メンバーだったのは4名。

ここ9カ月で半分以上のメンバーが入れ替わったことになるが、騒動前の代表メンバー11名が2023W杯メンバーに招集されている(先発級は6名)。

スペイン女子W杯チームは実力的には1軍半であるが、競合・強豪国のレベルが落ちているようなので、2023W杯ではスペインも優勝候補に一角と言ってよい。

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おわりに

2023W杯の影の優勝候補がスペイン女子代表であるというデータを紹介。スペイン代表の主力はバルセロナの選手。Arnold Clarkカップ初戦のドイツ女子代表との試合では先発メンバー9人がバルセロナの選手。

アメリカ女子代表の世代交代が期待通りに進んでないので、スペイン女子代表の2023W杯優勝は十分にあり得ると思っています。なお、アメリカ女子代表の世代交代についてはこちらをどうぞ!

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いかがでしたか?2023FIFA女子ワールドカップ組み合わせにもよりますが、スペイン女子代表は少なくともW杯ベスト4に入る実力を備えたチームであることは間違いないでしょう。