FIFA女子ワールドランキング:5年間の推移、なでしこジャパンは?

FIFA女子ワールドランキングは女子サッカー代表チームの実力度を示す指標の一つであるが、男子ランキングよりも重みがある。

例えば、

  • Top10の変動はほとんどない(ただ、ここ5年間固定していたが最新ランキングでスペインが初のTop10入り)
  • オリンピックそしてワールドカップで優勝するのは常にTop10チーム、また、ベスト8進出チームはほとんどTop10チーム。
  • かなり絶対的な実力を示す指標であり、Top10外のチームがTop10チームに勝利することはほとんどない

2023年女子W杯でベスト8以上の成績を残すにはTop10入りは最低条件。そこで、FIFA女子ランキングの計算方法や過去5年間のTop10チーム及びなでしこジャパンのFIFA女子ワールドランキング推移をフォローしたい。

なお、本記事はFIFA女子ワールドランキング発表(原則として3月、6月、9月、12月の年4回)の都度更新しますので今後ともよろしくお願いします。

なお、こちらの記事も合わせてご覧いただければ幸いです。

FIFAランキングとは?

 

国際サッカー連盟(FIFA) により発表されるランキングで2003年6月から公表。168の代表チームがランキング入りしているが、ランキングはFIFA加盟の代表チームの試合結果から算出されるポイントで決定される。

 

ポイント算出はどのようにされるの?

 

ポイント算出4つのファクター

試合結果(得点や得失点差も影響)

開催場所(ホーム、アウェイ、中立会場)

試合の重要度(親善試合、五輪・ワールドカップ予選、五輪・ワールドカップ本戦)

対戦チームの実力差

 

試合の重要度

大会の重要度など。例えば、ワールドカップ決勝トーナメントでの試合が40に対してフレンドリーマッチは10(トップ10同士の試合は20)

即ち、重要度が4倍(2倍)違う。

 

計算式の概要

新ランキングP=前ランキングP+試合の重要度x(獲得P-期待P)

(P:ポイント)

期待Pとは、開催場所と対戦チームの実力差を考慮したポイント。

ご理解いただけたでしょうか?

なでしこジャパンの国際親善試合のほとんどは、下位チーム相手でしかもホームで開催。例えば、2021年4月と6月にパラグアイ、パナマ、ウクライナ、メキシコを招待。それぞれ7-0、7-0、8-0、5-1の圧勝。

ところがランキングが極めて低いチームからの勝利。その為、試合の重要度も期待ポイントも低かったのでポイントゲインは4試合計でわずか3ポイント強。

 

FIFAランキングの問題点

多くの問題点が指摘されているが、2つの問題点を紹介。

問題点1

オーストラリアは2021年6月時点の9位から東京五輪後は11位に後退。しかし、東京五輪でベスト4、これまでの最高成績にも拘らずである。

理由は簡単、準々決勝戦、イギリス(イングランド+スコットランド+ウェールズ+北アイルランドの4つの協会)を延長4-3で破ったが、イギリスはFIFAランキング対象外。従って、ランキングポイントのゲインはほとんどなかった。

そのため東京五輪で最終的に16ポイント以上落として11位に後退。実質的な順位としては8位が妥当なところでしょう。

 

問題点2

コロナの影響を考慮して2021年初めにランキング対象外の条件を緩和。従来は過去18カ月国際試合がない国は自動的にFIFAワールドランキング外となったが、その条件を4年間に延ばした。

そのため過去2年半国際試合を放棄している北朝鮮がランキングに復帰し、いきなり9位にランクイン。この条件は元に戻すべきである。

 

上位国のFIFA女子ランキング推移

 

  • 最新:2021年8月20日発表
  • 過去5年:左から順に2017年~2021年

 

Top20

 

最新

過去5年

2017-2021

USA

1

1-1-1-1-1

スウェーデン

2

10-9-5-5-2

ドイツ

3

2-2-2-2-3

オランダ

4

7-7-3-4-4

フランス

5

6-3-4-3-5

カナダ

6

5-5-8-8-6

ブラジル

7

8-10-9-8-7

イングランド

8

3-4--6-6-8

北朝鮮

9

11-10-11-NA-9

スペイン

10

13-12-13-12-10

オーストラリア

11

4-6-7-7-11

ノルウェー

12

14-13-12-11-12

日本

13

9-8-10-10-13

イラリア

14

17-16-14-13-14

デンマーク

15

12-17-16-14-15

アイスランド

16

20-22-18-16-16

中国

17

16-15-15-15-17

韓国

18

14-14-20-18-18

ベルギー

19

22-21-17-17-19

スイス

20

17-18-19-19-20

 

強豪国の過去5年間のランキング推移グラフ

 

(北朝鮮除外)

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なでしこジャパンのランキングは?

 

最新女子ワールドランキングでは、なでしこジャパンは2020年12月時点よりの3ランクダウンの13位。前監督就任時(2016年4月)の年度末の7位から6ランク後退。

この13位はFIFA女子ワールドランキング登場の2003年以降では、登場年の14位に次ぐなでしこジャパン史上2番目に低いランク

  • 2003年-14位、2004年-13位、2005年-11位、2006年-10位、2007年-11位
  • 2008年-9位、2009年-6位、2010年-5位、2011年~2013年-3位
  • 2014年・2015年-4位、2016年-7位、2017年-9位、2018年-8位
  • 2019年・2020年-10位、2021年-13位

後退の理由のひとつとして、なでしこジャパンメンバーと欧米の選手の実力差が拡大した点は否定しないが、それよりも弱体化の理由は戦術の変化(具体的にはなでしこジャパンの強みであった粘り強い守備や献身性の放棄)とみている。

 

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おわりに

 

個人的見解であるが、前監督は2011年ワールドカップ優勝時のチーム戦術を否定したが、池田太新監督はおそらくなでしこジャパン本来のチームスピリットや献身的なプレーを重要視するので大きな期待が持てそう。

よって、なでしこジャパンは1年くらいでFIFA女子ワールドランキングTop10に返り咲くだろうが、それだけでは2023年女子ワールドカップでベスト8以上の成績は難しいし、女子サッカー(WEリーグ)の人気回復にはつながらない。

日本女子サッカー人気の回復にはWEリーグのレベルアップが必須。その為には欧米の一流プレーヤーのWEリーグ参加が絶対的条件。彼女らの背中を押すは金銭面は勿論のことWEリーグが世界のトップレベルあること。

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欧米の一流プレーヤーにとってWEリーグが魅力のリーグと思われるには、なでしこジャパンが2年以内に世界ランキング5位に入ること。そうなれば2023年女子ワールドカップでベスト4以上の成績も期待できる。

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皆さん、WEリーグの発展となでしこジャパンの飛躍を期待しましょう!

 

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