2021年3月25日のアジア2次予選ミャンマー戦は再々延期となったが、ようやくモンゴル戦だけ30日に開催される。コロナ禍・実力差・選手ファーストを考えれば、この時期の欧州組招集はあり得ないと考えていたので欧州組抜きのメンバー予想をしていたが、欧州組からむりやり9名召集。
3月25日に韓国との親善試合を組むので仕方ないが、モンゴル戦だけなら国内組で十分。相変わらず国内組は信頼されていないようだ。欧州組でもほとんどの選手は川崎フロンターレよりも評価の低いクラブでプレーしている。
30名以上の欧州組の中で川崎フロンターレより世界クラブランキングが高いチームでプレーしている選手は今回召集されて鎌田大地と遠藤航の他にわずか3名しかいない。今回召集された選手のほとんどはレギュラーとして定着している点がせめてもの救いだ。
愚痴はこのくらいにして、本記事では今回の召集メンバーや私が予想した国内組の実績などを紹介します。
- アジア2次予選モンゴル戦招集メンバー
- アジア2次予選モンゴル戦招集予想メンバー
- モンゴル戦の勝敗予想と試合結果
- 日程・開催場所・放送予定
- 3月25日の日韓戦
- まとめ
- 【ランキング・東京五輪などの記事一覧】
アジア2次予選モンゴル戦招集メンバー
3月18日発表。欧州組9名、国内組14名(内7名は的中:太字)。欧州組の招集にかなり苦労したようだ。A代表初招集8名。今シーズン大活躍中の選手を招集しなかったり、川崎フロンターレから1名しか召集しなかった理由は「底上げ」らしい。
そう言うからには、韓国戦はともかく、モンゴル戦では多くの初召集組を起用するものと期待したい。大胆な選手起用と采配が見られるのか(期待薄だが)、その点が最大の見どころだろう。
実績の説明
- 欧州組は2020-21シーズン3月20現在の全公式戦実績
- 国内組は2020年度シーズンの全公式戦実績
GK
- 権田修一(清水) 14試合・1260分・3クリーンシート(Liga NOSでの実績)
- 西川周作(浦和) 35・3150・9
- 前川黛也(神戸) 20・1860・3
DF
- 吉田麻也(サンプドリア) CB 25試合・1758分・1得点・1アシスト
- 佐々木翔(広島) CB 33・2936・1G・2A
- 畠中槙之輔(横浜FM) CB 32・2748・2G・1A
- 中谷進之介(名古屋) CB 38・3335
- 小川諒也(FC東京) LB 38・3285・3G
- 冨安健洋(ボローニャ) CB/RB 26・2370・2G
- 松原健(横浜FM) RB 28・2395・1G
- 山根視来(川崎F) RB 38・3350・4G・6A
MF
- 遠藤航(シュツットガルト) DM 28・2520・2G・4A
- 守田英正(サンタクララ) DM 10・900・1G・2A(1月移籍)
- 川辺駿(広島) CM/DM 35・2833・3G・4A
- 原川力(C大阪) CM 28・2276・3G・2A(ケガ)
- 稲垣祥(名古屋) CM 38・3335・3G・2A(追加招集)
- 江坂任(柏) AM 36・3037・11G・10A
- 坂元達裕(C大阪) RM/AM 36・2922・2G・9A(負傷)
- 脇坂泰斗(川崎) AM 37・1877・4G・6A(追加招集)
- 鎌田大地(フランクフルト) AM 1829・4G・11A
- 伊東純也(ゲンク) RW 33・2845・10G・9A
- 南野拓実(サウサンプトン) LW/SS 23・1156・6G・2A
- 古橋亨梧(神戸) LW 39・2961・16G・6A
FW
- 大迫勇也(ブレーメン) SS/AM 18・647・1A
- 浅野拓磨(パルチザン) RW 32・2561・18G・9A
アジア2次予選モンゴル戦招集予想メンバー
かなり難しい予想であったが、新たな戦力を試す時間がないのでE-1選手権やベネズエラ戦招集メンバーをベースに国内組のみ予想。なお、コロナ感染者のいるG大阪の選手の招集対象外。
- 太字の選手:ベネズエラ戦 or/and E-1選手権招集メンバー
- 所属先は現クラブ
GK
- 権田修一(清水)
- 東口順昭(G大阪)37・3330・9
- 西川周作(浦和レッズ)
DF
- 谷口彰悟(川崎)CB 36試合・3006分・3G・1A
- 畠中槙之輔(横浜Fマリノス)
- 三浦弦太(G大阪)CB 25・2064・2G・1A
- 佐々木翔(広島)登里享平(川崎)LB 33・2643・0G・8A(負傷中)
- 丸橋祐介(セ大阪)LB 34・2395・2G・4A
- 酒井高徳(神戸)LB 40・3208・1G・7A(代表復帰期待)
- 山根視来(川崎)
- 西 大吾(浦和)RB 34・2716・2G.6A(ケガ?)
- 松田 陸(セ大阪)RB 33・2763・1G・2A
MF
- 山口 螢(神戸)DM 43・3700・8G・3A
- 三竿健斗(鹿島)DM 33・2446・1G・3A
- 井手口陽介(G大阪)CM 28・2423・4G・4A
- 大島僚太(川崎)CM 30・1976・4G・8A(全治12週間のケガ)
- 江坂 任(柏)
- 清武弘嗣(セ大阪)LM/AM 37・2589・9G・8A
- 倉田 秋(G大阪)LM/AM 38・2682・4G・4A
- 古橋亨梧(神戸)
- 家長昭博(川崎)RW 34・2465・12G・4A
- 仲川 輝人(横浜Fマリノス)RW 26・1540・5G・11A
FW
- 土居聖真(鹿島)SS 34・2373・6G・3A
- 小林悠(川崎)CF 34・1601・18G・4A
- 永井謙佑(FC東京)CF 33・1978・5G・7A
- オナイウ阿道(横浜FM) CF 33・1377・8G・5A
2021年度シーズン絶好調の大久保嘉人選手の招集はないと思うが・・・
モンゴル戦の勝敗予想と試合結果
勝敗予想
日本代表の勝利は間違いないだろう。たとえモンゴル戦に引き分けたとしても残り3試合のうち1勝すれば勝点16となる。キルギスとタジキスタンは現在5試合消化で勝点7の2位。残り3試合全勝なら勝点16となるが、得失点差などを考えれば日本のグループF1位は確実。
【先発メンバー】
- 権田修一
- 松原健、吉田麻也、冨安健洋、小川諒也
- 遠藤航、守田英正
- 伊東純也、鎌田大地、南野拓実
- 大迫勇也
試合結果
- スコア モンゴル 0-14 日本
- 得点者 前半:南野、大迫、鎌田、守田、OG
後半:大迫、稲垣、伊東、古橋、伊東、古橋、浅野、大迫、稲垣
- 寸 評
最後まで手を抜かずにプレーしたことが歴史的ゴールラッシュとなった。初召集の国内組が水を得た魚のように躍動したので最終予選に向けて日本代表の底上げが期待できる。
日程・開催場所・放送予定
- 3月30日(火)千葉県のフクダ電子アリーナで無観客試合として開催
- 放送 19:30 フジテレビ系列
3月25日の日韓戦
- 親善試合としては2011年8月(3-0勝)以来10年ぶり
- 2019年度末のE-1サッカー選手権(0-1負)
- 対戦成績は日本の13勝23分40敗
- 日産スタジアムでナイトゲーム 19:20 日本テレビ系列
【先発メンバー(交代選手)】
- 権田修一
- 山根視来、吉田麻也、冨安健洋、佐々木翔(66分 小川諒也)
- 遠藤航、守田英正(86分 川辺駿)
- 伊東純也(74分 古橋亨梧)、鎌田大地(46分 江坂任)、南野拓実(86分 脇坂泰斗)
- 大迫勇也(77分 浅野拓磨)
【結果】
- 日本代表 3-0 韓国代表
【得点者】
- 1-0 16分 山根視来(日本)
- 2-0 27分 鎌田大地(日本)
- 3-0 83分 遠藤航(日本)
まとめ
モンゴル戦の見どころとして「DFやボランチに誰を招集するのか」と興味津々だったが、召集メンバーを見てガッカリ。私は過去の五輪成績などを分析した結果、「東京五輪OA枠候補は守備重視」がベストと考えていたからである。何故なら、
- 五輪優勝国は全てグループリーグ最少失点のチームから出ている(守備重視)
- 欧州組からのOA起用は極めて難しい(過去に10人招集されたが欧州勢は2名)
個人的には遠藤航選手、守田英正選手、そして吉田麻耶選手には東京五輪に出場してほしいが、欧州組なので召集の可能性は極めて低い。
更に残念なのは、国内組からボランチを本職とする選手が1人も召集されていないこと。これでは欧州組からの招集が不可能となった場合のプランを持っているのか疑わしい。兼任監督にしてはあまりにもリスク管理が欠如している。
いずれにしてもモンゴル戦は勝利するだろうから、せめて6月のアジア2次予選3試合のうち1~2試合は、OA候補を含めた東京五輪代表チームで臨んで欲しいと思う。アジア2次予選は東京五輪代表チームとっては五輪と同じ真剣勝負の舞台。これを経験できれば東京五輪におけるメンタル面の強化、そして、アジア最終予選に向けて日本代表チームの活性化にもつながる。
こんな大胆なチャレンジを森保監督に期待するのは無理でしょうから、とにもかくにも韓国戦そしてモンゴル戦が無事に終わることを切に願う。
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