【2021年度版】外国籍Jリーガー市場価値ランキング、1位は?

2021年度J1リーグには100名弱の外国籍選手が在籍することになる。1クラブ当たりおよそ5名。思った以上に多いですね。

そこでい次のような疑問に答えるため、外国選手の市場価値を調べましたのでご紹介します。

  • 外国籍選手を多く抱えるクラブは?
  • 外国籍選手の少ないクラブは?
  • 市場価値ランキングで1位の外国籍選手は?イニエスタ選手?
  • 日本人Jリーグ勢よりも外国籍Jリーグ勢のほうが市場価値は高いと思うが?
  • やはりブラジル国籍の選手が多いのか?

なお、サッカー選手のランキングに関しては次の記事で紹介しています。

外国人枠ルール

 

日本サッカー協会(JFA)の外国人枠ルール(2019年変更)によると

  • 登録枠:制限なし
  • 試合エントリー枠(出場枠):J1が5名、J2・J3が4名
  • 但し、Jリーグ提携国(Jリーグがアジアサッカー発展のためにパートナーシップを結んだ8か国:タイ、ベトナム、ミャンマー、カンボジア、シンガポール、インドネシア、マレーシア、カタール)は外国籍選手ではないものとみなす。一言で言えば、外国人5名が同時にプレーできる

 

 

クラブ別外国選手一覧

 

2021年1月31日現在

  • 外国籍選手登録人数の最多クラブは札幌・柏・清水・鳥栖の7名
  • 最少は大分の0名、浦和が意外と少なく2名、徳島は2名
  • 総市場価値で最大なのはヴィッセル神戸で9.2M€。これはJ1外国選手総市場価値の12%。他チーム比倍以上の市場価値の高い選手を抱えている
  • ブラジル国籍が53名で全外国籍選手の55%。思ったより少ないのが韓国籍で12名

項目説明

M€:市場価値で1M€は1.27億円

P(ポジション)説明

(Transfermarktでは SS、RW、LW、CFがフォワード扱い)

  • GK:Goal Keeper
  • CB: Center Back
  • RB: Right Back
  • LB:Left Back
  • DM: Defensive Midfield
  • RM:Right Midfield
  • LM: Left Midfield
  • CM: Central Midfield
  • AM: Attacking Midfield
  • RW: Right Wing
  • LW: Left Winger
  • SS: Second Striker
  • CF: Center Forward 

赤字:追加 

チーム 選手名 P 国籍 在籍 M€
札幌 チャナティップ MF タイ 2017~ 1.7
札幌 アンデルソン.ロペス FW ブラジル 2020~ 0.85
札幌 ルーカス・フェルナンデス MF ブラジル 2019~ 0.8
札幌 ガブリエル FW ナイジェリア 新加入 0.25
札幌 キム・ミンテ MF 韓国 2017~ 0.2
札幌 ドウグラス・オリヴェイラ FW ブラジル 2020~ 0.2
札幌 ジェイ FW イングランド 2017~ 0.2
仙台 ヤクブ・スウォビィク GK ポーランド 2019~ 0.8
仙台 イサック・クエンカ MF スペイン 2020~ 0.7
仙台 シマオ・マテ DF モザンビーク 2019~ 0.7
仙台 マルティノス FW キュラソー 新加入 0.5
仙台 エマヌエル・オッティ FW ガーナ 新加入 0.23
仙台 ストイシッチ GK セルビア 新加入 0.1
鹿島 ディエゴ・ピトゥカ MF ブラジル 新加入 2.4
鹿島 エヴェラウド FW ブラジル 2020~ 1.5
鹿島 アルトゥール・カイキ MF ブラジル 新加入 1.3
鹿島 レオ・シルバ MF ブラジル 2017~ 0.9
鹿島 ファン・アラーノ MF ブラジル 2020~ 0.6
鹿島 クォン・スンテ GK 韓国 2017~ 0.4
浦和 レオナルド FW ブラジル 2020~ 1.5
浦和 トーマス・デン DF オーストラリア 2020~ 0.75
クリスティアーノ FW ブラジル 2015~ 1.7
ドッジ MF ブラジル 新加入 1
キム・スンギュ GK 韓国 2020~ 0.9
ヒシャルジソン MF ブラジル 2019~ 0.8
マテウス・サヴィオ MF ブラジル 2019~ 0.65
イッペイ・シノヅカ MF ロシア 新加入 0.45
アンジェロッティ MF ブラジル 新加入 0.18
FC東京 ディエゴ・オリヴェイラ FW ブラジル 2018~ 1.5
FC東京 ブルーノ・ウヴィニ DF ブラジル 新加入 1.5
FC東京 レアンドロ MF ブラジル 2020~ 1.2
FC東京 アダイウトン MF ブラジル 2020~ 0.7
FC東京 ジョアン・オマリ DF レバノン 2020~ 0.45
FC東京 アルトゥール・シルバ FW ブラジル 2019~ 0.35
川崎 レアンドロ・ダミアン FW ブラジル 2019~ 1.3
川崎 ジョアン・シミッチ MF ブラジル 新加入 1
川崎 チョン・ソンリョン GK 韓国 2016~ 0.9
川崎 ジェジエウ DF ブラジル 2019~ 0.8
川崎 イ・キョンテ GK 韓国 新加入 0.05
横浜FM マルコス・ジュニオール FW ブラジル 2019~ 1.9
横浜FM エウベル FW ブラジル 新加入 0.95
横浜FM チアゴ・マルティンス DF ブラジル 2018~ 0.9
横浜FM ティーラトン DF タイ 2019~ 0.9
横浜FM レオ・セアラ FW ブラジル 新加入 0.7
横浜FC クレーベ FW ブラジル 新加入 0.85
横浜FC マギーニョ DF ブラジル 2019~ 0.4
横浜FC カルフィン・ア・ピン DF オランダ 2017~ 0.3
横浜FC ハン・ホガン DF 北朝鮮 新加入 0.23
横浜FC レアンドロ・ドミンゲス MF ブラジル 2017~  
湘南 タリク・エルユヌシ FW ノルウェー 新加入 0.8
湘南 ウェリントン・ジュニオール FW ブラジル 新加入 0.8
湘南 ウェリントン・ルイス FW ブラジル 再加入 0.45
湘南 オリベイラ MF ブラジル 2020~ 0.05
清水 カルリーニョス・ジュニオ FW ブラジル 2020~ 2
清水 チアゴ・サンタナ FW ブラジル 新加入 1.5
清水 エウシーニョ DF ブラジル 2019~ 1.2
清水 ヘナト・アウグスト MF ブラジル 2019~ 0.8
清水 ウィリアム・マテウス DF ブラジル 新加入 0.8
清水 ヴァウド DF ブラジル 2020~ 0.7
清水 ノリエガ・エリック DF ペルー 2020~ 0.05
名古屋 ガブリエル・シャビエル FW ブラジル 2017~ 1.4
名古屋 マテウス FW ブラジル 2019~ 1.2
名古屋 ランゲラック GK オーストラリア 2018~ 0.85
G大阪 レアンドロ・ペレイラ FW ブラジル 新加入 0.95
G大阪 パトリック FW ブラジル 2019~ 0.9
G大阪 キム・ヨングォン DF 韓国 2019~ 0.8
G大阪 チアゴ・アウベス FW ブラジル 新加入 0.6
G大阪 チュ・セジョン MF 韓国 新加入 0.55
G大阪 シン・ウォノ DF 韓国 2020~ 0.05
セ大阪 アダム・タガート FW オーストラリア 新加入 1.1
セ大阪 キム・ジンヒョン GK 韓国 2019~ 0.95
セ大阪

チアゴ

ダンクレー

DF

DF

ブラジル

ブラジル

新加入

新加入

0.45

0.3

セ大阪 ダン・バン・ラム GK ベトナム 新加入 0.3
神戸 リンコン FW ブラジル 新加入 3.5
神戸 アンドレス・イニエスタ MF スペイン 2019~ 2.5
神戸 ドウグラス FW ブラジル 2019~ 1.2
神戸 トーマス・フェルマーレン DF ベルギー 2019~ 1.1
神戸 セルジ・サンペール MF スペイン 2019~ 0.9
広島 ジュニオール・サントス FW ブラジル 新加入 0.8
広島 ハイネル MF ブラジル 2019~ 0.65
広島 ドウグラス・ヴィエイラ FW ブラジル 2019~ 0.6
広島 エゼキエウ MF ブラジル 2020~ 0.45
徳島 ドゥシャン DF セルビア 2020~ 0.35
徳島

ジエゴ

カカ

バトッキオ

DF

DF

MF

ブラジル

ブラジル

イタリア

2019~

新加入

新加入

0.35

1.8

2.0

福岡 エミル・サロモンソン DF スウェーデン 2020~ 0.9
福岡 フアンマ・デルガド FW スペイン 2020~ 0.8
福岡 ブルーノ・メンデス FW ブラジル 新加入 0.75
福岡 ドウグラス・グローリ DF ブラジル 2020~ 0.6
福岡

クルークス

カウエ

MF

MF

ベルギー

ブラジル

新加入

新加入

0.45

0.35

福岡 カルロス・グティエレス DF スペイン 2020~ 0.35
鳥栖 パク・イルギュ GK 韓国 2020~ 0.6
鳥栖 チコ・オフォエドゥ FW ナイジェリア 新加入 0.6
鳥栖 エドゥアルド DF ブラジル 2020~ 0.45
鳥栖 ファン・ソッコ DF 韓国 新加入 0.45
鳥栖

イスマエル・ドゥンガ

FW

ケニヤ

新加入

0.13

鳥栖

リャン・ヨンギ

キム

MF

GK

北朝鮮

韓国

2020~

2019~

0.05

0.05

大分

ペレイラ

トレヴィザン

MF

DF

ブラジル

ブラジル

新加入

新加入

0.35

0.2

 

 

外国籍選手の市場価値ランキング 

 

1位は断トツでイニエスタ選手と思っていたが、2021年度新加入のリンコン選手。これが一番の驚き。

リンコン選手は現在20歳で、名門フラメンゴの下部組織育ち。U-20ブラジル代表にも選出された「超逸材アタッカー」と言われているが、2020-21セリエA出場実績は16試合293分1得点1アシストで途中出場が多かった。市場価値は2019年度の6.0M€から大幅にダウン。ただ、環境が変わることで飛躍するかもしれない。

2番目に驚いたのは「タイのメッシ」の愛称で呼ばれるチャナティップの推定市場価値。これほど高いとは思わなかった。2019年には2.4M€。2021年度は1.7M€。それでも日本人Jリーガーの6番目に相当する市場価値。2020年度はケガなどで思ったほど活躍できなかった(20試合/1426分/1得点/5A)が今シーズンの活躍を期待。

3番目に驚いたのは、外国籍の選手の市場価値は思ったほど高くない点。1M€以上の外国籍選手は23名だが、日本人Jリーガーで1M€以上はおよそ50名いる。

 

海外から新加入した主な選手の実績

  • リンコン セリエA:FW16試合293分1得点1アシスト
  • ディエゴ・ピトゥカ セリエA:MF29試合2,460分1得点3アシスト
  • アルトゥール・カイキ セリエB:25試合1,471分4得点1アシスト
  • ブルーノ・ウヴィニ 中東:DF28試合2,520分2G1アシスト
  • ドッジ セリエA:MF22試合1974分1得点1アシスト
  • チアゴ・サンタナ スペイン:FW10試合851分8G
  • アダム・タガート 韓国:FW25試合1722分10G

 

1M€以上の外国籍選手

 

# チーム 選手名 P 国籍 MV
1 神戸 リンコン FW ブラジル 3.5
2 神戸 アンドレス・イニエスタ MF スペイン 2.5
3 鹿島 ディエゴ・ピトゥカ MF ブラジル 2.4
4 清水 カルリーニョス・ジュニオ FW ブラジル 2
5 横浜FM マルコス・ジュニオール FW ブラジル 1.9
6 札幌 チャナティップ MF タイ 1.7
7 クリスティアーノ FW ブラジル 1.7
8 鹿島 エヴェラウド FW ブラジル 1.5
9 浦和 レオナルド FW ブラジル 1.5
10 FC東京 ディエゴ・オリヴェイラ FW ブラジル 1.5
11 清水 チアゴ・サンタナ FW ブラジル 1.5
12 FC東京 ブルーノ・ウヴィニ DF ブラジル 1.5
13 名古屋 ガブリエル・シャビエル FW ブラジル 1.4
14 鹿島 アルトゥール・カイキ MF ブラジル 1.3
15 川崎 レアンドロ・ダミアン FW ブラジル 1.3
16 FC東京 レアンドロ MF ブラジル 1.2
17 名古屋 マテウス FW ブラジル 1.2
18 神戸 ドウグラス FW ブラジル 1.2
19 清水 エウシーニョ DF ブラジル 1.2
20 セ大阪 アダム・タガート FW オーストラリア 1.1
21 神戸 トーマス・フェルマーレン DF ベルギー 1.1
22 ドッジ MF ブラジル 1
23 川崎 ジョアン・シミッチ MF ブラジル 1

 

GKトップ5

 

# チーム 選手名 P 国籍 MV
1 セ大阪 キム・ジンヒョン GK 韓国 0.95
2 キム・スンギュ GK 韓国 0.9
3 川崎 チョン・ソンリョン GK 韓国 0.9
4 名古屋 ランゲラック GK オーストラリア 0.85
5 仙台 ヤクブ・スウォビィク GK ポーランド 0.8

 

DFトップ10

 

# チーム 選手名 P 国籍 MV
1 FC東京 ブルーノ・ウヴィニ DF ブラジル 1.5
2 清水 エウシーニョ DF ブラジル 1.2
3 神戸 トーマス・フェルマーレン DF ベルギー 1.1
4 横浜FM チアゴ・マルティンス DF ブラジル 0.9
5 横浜FM ティーラトン DF タイ 0.9
6 福岡 エミル・サロモンソン DF スウェーデン 0.9
7 川崎 ジェジエウ DF ブラジル 0.8
8 清水 ウィリアム・マテウス DF ブラジル 0.8
9 G大阪 キム・ヨングォン DF 韓国 0.8
10 浦和 トーマス・デン DF オーストラリア 0.75

 

MFトップ10

 

# チーム 選手名 P 国籍 MV
1 神戸 アンドレス・イニエスタ MF スペイン 2.5
2 鹿島 ディエゴ・ピトゥカ MF ブラジル 2.4
3 札幌 チャナティップ MF タイ 1.7
4 鹿島 アルトゥール・カイキ MF ブラジル 1.3
5 FC東京 レアンドロ MF ブラジル 1.2
6 ドッジ MF ブラジル 1
7 川崎 ジョアン・シミッチ MF ブラジル 1
8 鹿島 レオ・シルバ MF ブラジル 0.9
9 神戸 セルジ・サンペール MF スペイン 0.9
10 札幌 ルーカス・フェルナンデス MF ブラジル 0.8
10 ヒシャルジソン MF ブラジル 0.8
10 清水 ヘナト・アウグスト MF ブラジル 0.8


FWトップ10 

 

# チーム 選手名 P 国籍 MV
1 神戸 リンコン FW ブラジル 3.5
2 清水 カルリーニョス・ジュニオ FW ブラジル 2
3 横浜FM マルコス・ジュニオール FW ブラジル 1.9
4 クリスティアーノ FW ブラジル 1.7
5 鹿島 エヴェラウド FW ブラジル 1.5
6 浦和 レオナルド FW ブラジル 1.5
7 FC東京 ディエゴ・オリヴェイラ FW ブラジル 1.5
8 清水 チアゴ・サンタナ FW ブラジル 1.5
9 名古屋 ガブリエル・シャビエル FW ブラジル 1.4
10 川崎 レアンドロ・ダミアン FW ブラジル 1.3

 

 

【サッカーリーグの世界ランキング】

 

詳細なリストについては世界50位+まで掲載しているこちらの記事をご覧ください。

www.ippo-san.com

  

 

【サッカークラブのランキング】

 

 

 

【サッカー選手の市場価値ランキング】

 

 

 

【海外日本人サッカー選手の活躍記事】

 

     

 

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【日本代表・W杯アジア2次関連記事】

  

   

 

おわりに

 

 

2021年度最も注目したい選手はブラジルのサントスから移籍する鹿島アントラーズのディエゴ・ピトゥカ選手、MF、28歳。2021年1月31日、南米大陸王者を決めるコパ・リベルタドーレス決勝でフル出場したばかりのバリバリの選手。2020-21年度セリエAでは29試合・2,460分・1得点・3アシストの実績。Jリーグでの大暴れを期待したい。

上位を狙う為には即戦力として外国籍の選手を獲得するのは当然であるが、クラブの経営戦略としては、それだけでは十分とは言えない。イニエスタのような選手なら観客動員数増(イニエスタ効果:2018年度神戸の観客動員数は前年比+18%)を見込めるが、ワールドクラスの選手でないとそれは難しい。

サッカークラブの収益構造の4本柱は、入場料収入広告収入グッズ販売収入放映権収入。これ以外にその他(賞金や移籍金収入など)収入がある。ここで注目したいのは移籍金収入。クラブの新たな経営戦略としてここに着目してはどうか?

即ち、若手の市場価値アップ戦略。リーグ戦で活躍すれば三苫薫選手のように市場価値は1年で何十倍にも跳ね上がる。彼らが欧州サッカークラブへ移籍すれば莫大な移籍金が入る。そしてその移籍金収入で現役バリバリの外国籍選手を獲得する。

このような正のスパイラルを生み出す戦略が上手く実行できれば収益面の大きな柱の1つになり、常勝軍団を作ることができる。

因みに、川崎フロンターレが意図した事かどうかわからないが、守田選手のサンタ・クララへの移籍で少なく見積もっても1M€の移籍金収入を得たと思う(守田選手の推定市場価値は1.5M€)。仮に三苫選手(1.6M€)と田中選手(1.5M€)が欧州のクラブへ移籍するとなれば更に2M€の移籍金収入を得る。3人で4億円近くの移籍金が手に入る。これはJ1優勝賞金(3億円)をはるかに超える金額だ。

いかがでしたか?若いJリーガーが活躍すればするほどJリーグは活性化するでしょう。特に五輪世代にはJリーグでさらに活躍し、やがて欧州で羽ばたいてほしい。