はじめに
(2023年3月12日掲載:10月2日更新)
2022W杯ではもう一歩のところでベスト8に届かなかったが、W杯ベスト8以上を達成するには「個の成長」が必須であることがハッキリした。
強豪国から得点をあげるには、これまで以上に得点能力の高い選手を選ぶ必要があるが、決定力の高いCFの出現を待ってもはじまらない。よって、得点力不足はMF/DFを含めた全員でカバーしたい。
そうした視点で選手選考して欲しいので日本代表選手などの得点関与率をチェック。新戦力も期待されるが、おそらく2026W杯メンバーのほとんどはこのリストに入っているでしょう。それでは得点関与率をみてみましょう。
なお、こちらの関連記事もご覧いただければ幸いです。2026W杯に向けて:日本代表に立ちはだかるベスト8の壁を超えるには?
得点関与率とは
日本代表メンバー候補の2023年10月1日までのリーグ戦通算実績(出場期間、得点、アシスト)を調査。
- 海外(リーグ別)
- J1
- 日本代表
本記事の得点関与率は出場時間を(得点 x2+アシスト)で割った値、即ち、直接得点関与に要するインタバルを算出。当然、短いほど得点関与率が高い。
得点関与率の世界基準は市場価値世界ランキング上位3~5人を対象にポジション別に22-23シーズン1500分以上プレーしている選手の平均値を採用。まさにワールドクラスの基準。
なお、日本人選手の合格基準は全ポジションに+30した得点関与率。理由の一つは合格基準のレベルが高すぎて5大リーグ所属でクリアーしている選手が少ない為。
日本代表候補の得点関与率
得点関与率一覧
- 日本代表での得点関与率はアジア2次予選、E-1サッカー選手権、国際親善試合などでかなり格下の相手との実績が含まれているので参考程度にしましょう
- リーグ名:左からランキングの高い順に表示
- 黒の太字:現所属リーグ
- 緑のセル:世界基準クリアー
- 黄のセル:合格基準クリアー
- “N/A“ は実績なし、”∞” は得点もアシストもないので計算不可
考察
現在所属しているクラブ
- 欧州5大リーグ所属選手で世界基準をクリアー:4名(南野、鎌田、板倉、伊藤)。遠藤はブンデスリーガ時代にクリアー。なお、南野は全海外所属クラブで世界基準をクリア
- 5大リーグで合格基準をクリアー:1名(三笘)
- 5大リーグ以外で世界基準をクリアー:7名(上田、古橋、前田、旗手、伊藤敦、菅原、中山)
- リーグ戦で得点関与率が低い選手:浅野・相馬・田中・冨安・谷口・町田・瀬古。CBの得点関与率総じて低いが、守備に頑張ってもらおう
- 浅野選手はリーグ戦実績に関係なく日本代表に継続して招集されているが、日本代表での得点関与率が世界基準だからでしょう
- 冨安選手はRBとしては世界基準から大きくかけ離れているため評価がやや低い。アーセナルでRB控えの理由も得点関与率が低いからと思う。CBかRBの論争があるが、守備力はワールドクラスなのでCBが良い
- 日本代表右ウィングでポジション争いをしている久保・堂安・伊東はいずれもリーグ戦では合格基準に達していない。代表では伊東が得点関与率で大きくリード。いずれ成長著しい久保が伊東を抜くでしょう
2026W杯メンバー
ちょっと早すぎるという批判があって当然だが、2026W杯日本代表に招集されるだろう選手はおおかたこのリストの選手。ただ、パリ五輪選手を含めて現在未招集選手の代表招集はせいぜい3人までだろう。詳しくはこちらの記事をどうぞ!
おわりに
強豪国と互角以上に戦う為には、世界基準の選手を10人揃えたい。この先、世界基準クリアの5大リーグ日本人プレーヤーが増えることは間違いない。ただ、パリ五輪世代では、世界基準を超える可能性を感じるのは久保建英と松木玖くらい。
いずれにせよ、CFの決定力不足は日本代表MF/DF全員でカバーしなければならない。そのために敢えて得点関与率に拘りました。
得点関与率はドンドン変化していくので年に4~5回更新したいと思いますのでまた見に来て下さい。
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