海外旅行保険、同伴者が亡くなった時の対応実例を紹介

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海外旅行保険に加入したら「これで安心だ」と思っている皆さん、実際に病気や大ケガなどをした後のことを考えたことありますか?

海外ツアー中、病気やけがしたらツアー会社(添乗員)がしっかり対応してくれる、と思っていませんか?私はそう思っていましたが、実際のところツアー会社は初期対応のみ。それもツアー会社の海外旅行保険に加入していればの話。初期対応後どうなるか気になりますね。そこで質問、「現地の言葉が話せない私の同伴者が病院で亡くなったら誰がどう対応してくれるの?

それでは実例2と実例3(フランス在住40年の弟の支援経験談)を紹介しますが、実例1(病院で診察を受けたケース)は最初の見出しの「実例1」で紹介しています。 

なお、

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  3. フランス旅行情報収集に役立つ実用的且つお得な情報が得らえるおすすめサイト集

これらも合わせてご覧いただければ幸いです。 

実例1「病院で診察を受けた時の対応」

下記の内容は実例1と同じですので詳細は下の記事をご覧ください。

  • ツアー会社(添乗員)は初期対応だけ
  • 旅行条件書にツアー会社の解除権がある
  • 事故発生率は信じられないくらい高い
  • 病院に行くまでのプロセス 

www.ippo-san.com

それでは実例2と実例3を具体的に見てみましょう。

 

実例2:緊急入院先の病院で亡くなられたケース 

Bさんは、観光先で突然頭痛を訴えて倒れ意識不明となった。現地の方が救急車を手配し近くの緊急病院に運ばれたが、生死に関わる重症。その病院には必要な集中医療設備が完備されていなかったことから、別の病院にヘリコプターで移送され手当を受けた。 

同伴したBさんの夫は、最初の病院の医療関係者が手配したタクシーで、入院先へ移動。Bさんの夫は英語も少しわかり、携帯電話の翻訳ソフトなどを利用して簡単な意思疎通をはかり、海外でも通信可能な携帯電話を持参していたため、自宅や保険会社への連絡ができた。 

保険会社から、現地の担当者(通訳)に連絡が入ったのは事故から10時間後。そして、翌日、Bさんの夫と約束時間に病院の集中治療受付で合流。 

病院では、担当医と看護婦を交えて、Bさんの病気の内容や病因等の説明のあと、既に脳死状態であることが夫に伝えられた。

そして、生命維持装置を何時取り外すか?Bさんの臓器を提供するか否か?についての話し合う(心臓停止時刻が死亡時刻。臓器提供についてフランスでは故人の生前の意思が尊重される)。 

Bさんの夫から、故人は臓器提供には否定的であったとの説明があり、臓器抽出は行わず2時間後に生命維持装置を取り外すことになった(連絡先、常用薬情報などの他に、臓器提供などの自身の意思表示を記録していれば、家族や医療担当者の助けになる)。 

その後、保険会社とBさんの夫が「現地での火葬」にするか、それとも「ご遺体を日本に送還」するか等を話し合った。結局、空輸でご遺体を輸送することに

保険会社は、日本のご遺族の方に連絡を取り、日本と海外の親族同士が会話できるよう電話会議サービスを提供。ツアーの添乗員から状況を伺う連絡はなかった。 

Bさんの夫は、生命維持装置を取り外すまでの間、最後のお別れ。ご遺体は、適切な処理を受け病院の霊安室に移された(ここでは定められた時間帯であれば故人と何度も面会することができる。Bさんの夫の場合、当日とその翌日に面会)。 

Bさんの夫は、妻が集中治療を受けた夜は病院内の休憩室で仮眠したが、翌日は通訳が病院からできるだけ近いところにホテルを手配。

ホテルでは保険会社に提出する書類(日本語)や保険会社から送られてきたフランスの葬儀業者への提出書類(仏語)などを夜遅くまで通訳と作成しプリンターを借りて印刷。それを通訳がスキャンして保険会社にメール。 

ここで最も重要なのは故人のパスポート。Bさんの場合、緊急事態だったことから、ご夫婦ともに荷物をバスのトランクに置いたまま病院へ行った。

Bさんの手荷物にパスポートが見当たらず、夫はトランクに入っているものと思い込み、ツアーと一緒に移動しているスーツケースをどうやって回収するかが大問題となった。 

パスポートなしでは何も進められない。幸いに、「これが最後」と再三調べたBさんの手荷物をもう一度探したら、「こんなところに」というところからパスポートが出てきた。 

スーツケースはツアーの添乗員にお願いして自宅へ送って頂いたが、重要なことは「故人となっても日本に入国するまではパスポートが必要」。旅行中は必ずパスポートを手放さないようにし、できれば全ての荷物を持って救急車に乗ること。 

遺体の日本への輸送業務は葬儀業者が全て行い保険会社はBさんの夫の帰国便とタクシーを手配。翌日帰国された。 

手続きの詳細には触れませんでしたが、これらの手続きには膨大な時間と費用が掛かり、経験者や専門家の手助けなしでは不可能。  

 

実例3:現地で火葬し遺骨を持ち帰ったケース 

これは実例2と同様のケースですが、ご遺体を現地で火葬する場合。

なお、実例1はフランス、実例2はフランスと北アフリカでのことですが、実例3はベルギーとスイスでの体験。国によって手続き等に違いはあるが、基本的には同じ。 

(これ以前の流れは省略)通訳を介して日本から駆けつけた故人の遺族の方と保険会社が手配した葬儀業者と打ち合わせを行い、葬儀の日程や内容を決め必要書類の準備を始めた。

まずは、現地の役所への死亡届。連絡を受けた最寄りの日本領事館の担当者からもフォローがあるが、英語が達者でも仏語圏で通訳なしで現地の市役所や葬儀業者との対応は難しい。 

市役所から火葬許可書が発行されると火葬。葬儀業者から火葬証明書など、遺骨を持ち帰るのに必要な書類が発行され、骨壷と一緒に遺族に渡される。

これらが揃ったら領事館から遺骨証明書などの必要書類が発行される(ヨーロッパでは、遺骨は完全に灰にして骨壷に収められる)。

(保険の適応範囲内であれば)保険会社で手配した便でも、或いは、個人で手配した便でも遺族は骨壷を手荷物として機内に持ち込むことが可能。 

骨壷は他の乗客に配慮して手土産品のような梱包になっている(骨壷とわかるような行為は一切避ける)。骨壷も手荷物検査があるが、空港の検査係員から書類提出の要請があれば葬儀業者と領事館から発行された書類を提出。

手荷物の検査や輸送中に注意しなければならないことは、骨壷は封印されているので、絶対に封印を解かないこと。 

現地で火葬し骨壷で持ち帰る場合には1週間前後かかる。その間は遺族の方の現地滞在が必要。 

 

おわりに 

 

遅ればせながら、謹んでご冥福をお祈りいたします。

確かに、海外旅行保険に加入するところまでは考えるが、その先のことは考えたことはありませんでした。事故発生率は信じられないほど高い。万が一の為、海外旅行保険か、最低でも海外保険付きのクレジットカードの準備は怠りなく。

海外旅行では、加入保険の概要(氏名、住所、電話番号、保険会社名、連絡先、保険初番号など)を日本語と英語のメモにして携帯し、ご家族やツアー同伴者、添乗員等と何時でも情報が共有できるようにておいた方が良さそうですね。また、いかなる時もパスポートは離さないよう、しっかりと身に付けておきましょう。

いかがでしたか?少しでも参考になったならうれしい限りです。安全・安心を備えてからお出かけ下さいね!