今回の旅では夜の観光に出かけることが多い。前日のカルカッソンヌのシテ見学もそうであったが、この夜も民宿先にチェックインしてからポン・デュ・ガールに向かう。
夜の観光では美術館等の施設入場はできないが、3つのメリットがある。
1つ目は入場無料。ポン・デュ・ガールも閉館した後の入場は無料。この時期、日没は9時過ぎ。それまでは十分に明るい。
2つ目は夜に観光するので暑さ対策に良いこと。日中の散策では汗をかくが、夜間の散策で汗をかいた記憶はない。
3つ目、これが最大のメリット。観光客がグッと少なくなること。
時計は午後7時を回っている。それでは古代ローマ建築の傑作、ポン・デュ・ガール水道橋の「エア旅行」を楽しみましょう。
- ポン・デュ・ガール Pont du Gard
- ポン・デュ・ガール水道橋周辺散策
- ユゼス Uzes へ向かう
- 水道橋はライトアップされていた?
- ガルドン川下流の風景
- ルムーランの民泊先
- アヴィニョンからポン・デュ・ガールへの行き方(バス)
- 【海外旅行・フランス旅行関連記事の紹介】
- おわりに
ポン・デュ・ガール Pont du Gard
ポン・デュ・ガールの村
- 人口 1,850人
- 平均標高 52m
- 年間観光客:100万人以上
- アヴィニョンから西へ直線距離で22km、モンペリエから北東に直線距離で65km
ポン・デュ・ガール水道橋
紀元50年頃、ユゼスの水源からニームへ約50㎞の導水路として建設された3層の水道橋でローマ人の土木建築技術レベルの高さを物語る。
ガルドン川にかかる巨大な橋で600年以上に渡って飲料水を運ぶ。1985 年に歴史的価値からユネスコの世界遺産に登録される。
水道橋のデータ
- 下層:6つのアーチ 長さ142m 幅6m、高さ22m
- 中層:11のアーチ 長さ242m、幅4m、高さ20m
- 上層:35のアーチ 長さ275m、幅3m、高さ7m (導水路)
ポン・デュ・ガール水道橋周辺散策
観光案内図
右下の駐車場 P からはほぼ1km。入場口を通り抜け遊歩道を歩いていると二股に分かれる。このあたりから水道橋が木々の間から見え隠れする。ガルドン川の方角は頭に入っているので左手の道を選ぶ。水道橋の姿がどんどん大きくなる。歩く事、5分、ついに手前までやってきた。
(ポン・デュ・ガールのサイトより)
高さに圧倒される。水道橋の手前からカシャッ
水道橋から100mほど下った川辺の大きな石の上からカシャッ
もう少し水道橋に近寄ってカシャッ、カシャッ
水道橋の下まで戻りカシャッ
3層目の通路を通って反対側の川辺へ降りる。
100mほど下ったところからカシャッ
すこし薄暗くなるが、お構いなしにカシャッ
何とか写っていてよかった。
少し移動してカシャッ、カシャッ
橋まで戻り2層目のアーチをカシャッ
突然空の様子がヘン。今まで見たことのない雲だ。やばい、雷雨になるかも、という事でポン・デュ・ガールを後にする。
ユゼス Uzes へ向かう
こんな時間だからユゼスの水源を見ようという意図はない。夕食のため15km北のユゼスへ車を走らせる。食事をしたのはオー・エルプ広場にある地元客で賑わうレストラン。
お客さんはロシアワールドカップのドイツ対スウェーデン戦を大画面で見ながら食事と会話を楽しんでいる。
水道橋はライトアップされていた?
実は、食後、ライトアップされた水道橋が見れるかも知れない、という事で再度観光に向かう。23時半ころだ。今度は観光案内図の左下の駐車場 P にとめる。しかし、水道橋は見えるもののライトアップはされていない。遅かったのかな?残念!
ガルドン川下流の風景
ガルドン川はローヌ川の支流のひとつでこの先12km南でローヌ川に合流。やがてカマルグ湿地帯を通り地中海に注ぐ。
散歩に出かける。水面には雲が映っている。実に穏やかな朝の風景だ。
ルムーランの民泊先
実際は写真よりもお城っぽいイメージの家。
アヴィニョンからポン・デュ・ガールへの行き方(バス)
こちらの記事をどうぞ!
ポン・デュ・ガールの公式観光案内サイト
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(観光地への行き方とお得な情報(航空券・ダイナミックパッケージ・持ち物チェックリスト・移動手段検索・お土産・割引入場券など)の概要とアクセス先の紹介)
おわりに
カルカッソンヌよりもポン・デュ・ガールの方がよく知られていると思う。観光資源としては水道橋のみ。しかし、古代ローマ時代の歴史的建造物であり古代建築の傑作に魅かれる。
古代ローマ時代の建造物をいくつか見てきた。ポンペイ遺跡、ローマのコロッセオ、リヨンの古代ローマ劇場跡、北イタリア・アオスタの古代ローマ遺跡群、そしてアヴィニョンの隣のアルルの古代ローマ劇場と円形闘技場。
徒歩圏内に複数の遺跡が見れるのはアルルやアオスタだ。しかし、保存状態という視点から考えるとポン・デュ・ガールは傑出している。
ポン・デュ・ガール水道橋の「エア旅行」、いかがでしたか?
アヴィニョンまで来たら、是非、訪れてみて下さい。