- はじめに
- 実力度ランキングの概要
- 実力度ランキング:GK部門
- 実力度ランキング:DF部門
- 実力度ランキング:MF部門
- 実力度ランキング:FW部門
- 実力度ランキングで日本代表に選んだらこうなる
- おわりに
はじめに
日本代表を選ぶ基準は監督によって異なるのは仕方ないが、明確な基準がないのは確かだ。そのため私たちファンには納得のいかない選考が多いですね。
明確な基準を求めるなら実績主義が一番でしょう。そこで私なりにサッカー選手の実力度を算出してランキング化しました。そして実力度ランキングの高い選手を日本代表に選んでみました。
2021年度ベストイレブンを受賞した選手は、私の実力度ランキングでGK部門2位、DF部門1位、3位、4位、MF部門1位、2位、3位、FW部門1位、2位、3位の選手でした。
ということでベストイレブン受賞メンバーと実力度ランキングがかなり一致していますが、現日本代表メンバーと大きな違いはあったのでしょうか?
実力度ランキングの概要
選手の実力度を4つの尺度で測定。
- リーグ点:高いレベルのリーグでプレーする選手により多くのポイントを付与。最高50ポイント
- クラブ点:高いレベルのリーグでプレーする選手により多くのポイントを付与。最高100ポイント
- 出場点:リーグ戦出場実績に応じてポイント付与。リーグ戦全試合フル出場すれば100ポイント
- ボーナス点:クリーンシート・得点・アシストにボーナスポイント付与
以上の4つの尺度から算出したポイントを合計して選手をランキングしたのが実力度ランキングです。
実力度ランキング:GK部門
- 日本代表正GKは権田修一。2021年度リーグ戦全試合フル出場は立派
- クリーンシートが多いのは高岡陽平と西川周作の18、東口順昭 16
R |
選手名 |
所属クラブ |
合計 |
1 |
東口順昭 |
G大阪 |
175 |
2 |
高丘陽平 |
横浜FM |
174 |
3 |
西川周作 |
浦和 |
167 |
4 |
シュミット |
シント・トロイデン |
164 |
5 |
沖 悠哉 |
鹿島 |
163 |
6 |
波多野豪 |
FC東京 |
157 |
7 |
村上昌謙 |
福岡 |
152 |
8 |
菅野孝憲 |
札幌 |
146 |
9 |
谷 晃生 |
湘南 |
142 |
10 |
権田修一 |
清水 |
137 |
実力度ランキング:DF部門
RB
- 日本代表では酒井宏樹がRB。東京五輪出場など過密スケジュールにより本記事ランキングは6位
- 2021年ベストイレブンを受賞した山根視来がRB部門2位。2得点14アシストはDF選手として突出している
- 原輝綺は6得点、2アシストでRB部門得点能力1位
- 日本代表では冨安健洋はCBとしてプレー
1 |
冨安健洋 |
アーセナル |
230 |
2 |
山根視来 |
川崎 |
199 |
3 |
菅原由勢 |
AZアルクマール |
185 |
4 |
松田 陸 |
セ大阪 |
143 |
5 |
小池龍太 |
横浜FM |
140 |
6 |
酒井宏樹 |
浦和 |
138 |
7 |
原 輝綺 |
清水 |
138 |
8 |
橋岡大樹 |
シント・トロイデン |
128 |
LB
- 長友佑都はJリーグ復帰後10試合だったが、得点もアシストもない。合計135点は日本代表の主力としては期待外れのレベル
- 登里享平は開幕からの7試合欠場している。欠場がなければ、1試合平均75分出場でも合計点は189点になっているでしょう。
- 吉田豊は2021年度公式戦で4,946分プレー。これはJリーガー最多出場時間
- 合計点(実力)が総じて低い
1 |
登里享平 |
川崎 |
170 |
2 |
吉田 豊 |
名古屋 |
164 |
3 |
酒井高徳 |
神戸 |
153 |
4 |
中山雄太 |
PZCズヴォレ |
145 |
5 |
丸橋祐介 |
セ大阪 |
139 |
6 |
小川諒也 |
FC東京 |
138 |
7 |
長友佑都 |
FC東京 |
135 |
8 |
安西幸輝 |
鹿島 |
127 |
CB
- 日本代表で不動のCB、吉田 麻也の21-22シーズンのパーフォーマンスも合計点183で立派
- 2021年度ベストイレブン受賞の谷口彰悟には180以上の合計点を期待
- 瀬古歩夢と西尾隆矢は2022年1月21日の国際親善試合キリンチャレンジ杯ウズベキスタン戦に招集されているが、出番はないだろう。若手を招集するのは理解できない訳ではないが、それならより実績のある町田浩樹を招集しなかったのは解せない
- カタールW杯に間に合うかわからないが、7月シュトゥットガルトへ移籍した伊藤洋輝22歳は能力を認められて1軍でプレー。ここ7試合先発出場。順調に成長すれば冨安健洋との大型CBコンビ誕生で日本代表のCBは10年安泰だろう
1 |
吉田麻也 |
サンプドリア |
183 |
2 |
谷口彰悟 |
川崎 |
169 |
3 |
町田浩樹 |
鹿島サンジロワーズ |
156 |
4 |
中谷進之介 |
名古屋 |
154 |
5 |
岩波拓也 |
浦和 |
153 |
6 |
菊池流帆 |
神戸 |
150 |
7 |
犬飼智也 |
鹿島浦和 |
149 |
8 |
伊藤洋輝 |
シュトゥットガルト |
149 |
9 |
森重真人 |
FC東京 |
141 |
10 |
田中駿汰 |
札幌 |
140 |
11 |
畑中慎之介 |
横浜FM |
139 |
12 |
荒木隼人 |
広島 |
134 |
13 |
古賀太陽 |
柏 |
132 |
14 |
岩田智輝 |
横浜FM |
128 |
15 |
昌子 源 |
G大阪 |
127 |
実力度ランキング:MF部門
DM
- DM部門1位は日本代表の主力、遠藤航
- 2021年ベストイレブンに輝いた稲垣祥が2位
- 日本代表に定着しつつある田中碧は合計108点。東京五輪後リフレッシュする期間もなくドイツに移籍。これまでの11試合で得点もアシストもない。少し心配。ドイツ2部なのでリーグ点はJリーグ選手より5点低いが、それでも合計160点は欲しい。リーグ戦後半の活躍を期待
1 |
遠藤 航 |
シュトゥットガルト |
195 |
2 |
稲垣 祥 |
名古屋 |
181 |
3 |
山口 蛍 |
神戸 |
160 |
4 |
守田英正 |
サンタ・クララ |
160 |
5 |
橘田健人 |
川崎 |
146 |
6 |
安部柊斗 |
FC東京 |
133 |
7 |
前 寛之 |
福岡 |
130 |
8 |
三竿健斗 |
鹿島 |
129 |
9 |
高嶺朋樹 |
札幌 |
118 |
CM
- 2021年ベストイレブン受賞の旗手怜央が断トツ1位
- 柴崎岳は合計148点。スペイン2部なのでリーグ点が低いので合計が低いが、日本代表の主力としてはもう少し頑張ってほしい
1 |
旗手怜央 |
川崎セルティック |
187 |
2 |
橋本拳人 |
ロストフ |
157 |
3 |
柴崎 岳 |
レガネス |
148 |
4 |
奥埜博亮 |
セ大阪 |
138 |
5 |
川辺 駿 |
グラスホッパー |
133 |
6 |
岩尾 憲 |
徳島浦和 |
124 |
7 |
松岡大起 |
清水 |
122 |
8 |
下田北斗 |
大分 |
119 |
9 |
瀬古 樹 |
横浜FC川崎 |
113 |
10 |
井手口陽介 |
G大阪セルティック |
109 |
RM
- 荒木遼太郎は2022年1月21日の国際親善試合キリンチャレンジ杯ウズベキスタン戦に招集されているが、若手招集の一環としてよい選考と思う
1 |
坂元達裕 |
セ大阪オーステンデ |
161 |
2 |
荒木遼太郎 |
鹿島 |
151 |
3 |
樋口雄太 |
鳥栖鹿島 |
148 |
4 |
岸本武流 |
徳島清水 |
126 |
LM
- 日本代表候補者なし
1 |
清武弘嗣 |
セ大阪 |
145 |
2 |
明本考浩 |
浦和 |
144 |
3 |
関根貴大 |
浦和 |
133 |
AM
- 日本代表の主力、鎌田大地と原口元気は、最近の日本代表でのパーフォーマンスはイマイチであるが、ブンデスリーガ1部のリーグ戦では期待通りの結果を出している
- 原口元気、日本代表ではRMだが、本職AMでのプレーを見たい
1 |
鎌田大地 |
フランクフルト |
219 |
2 |
原口元気 |
ウニオン・ベルリン |
201 |
3 |
森岡亮太 |
シャルルロワ |
191 |
4 |
奥川雅也 |
ビーレフェルト |
186 |
5 |
脇坂泰斗 |
川崎 |
177 |
6 |
藤本寛也 |
ジル・ヴィセンテ |
169 |
7 |
江坂 任 |
浦和 |
146 |
8 |
邦本宜裕 |
全北現代 |
145 |
9 |
駒井善成 |
札幌 |
141 |
10 |
中島翔哉 |
ポルティモネンセ |
133 |
実力度ランキング:FW部門
RW
- 堂安律と伊藤純也はリーグ戦で期待通りの活躍を見せているので日本代表の主力として申し分ない
- 久保建英はケガで出遅れているが、「記憶に残るプレーは多いが、記録に残るゴールやアシストが少ない」。スペイン1部なのでせめて合計180点は欲しい
- 2021年ベストイレブン受賞の家長昭博、代表でのプレーを見てみたい
1 |
堂安 律 |
PSV |
196 |
2 |
家長昭博 |
川崎 |
188 |
3 |
伊東純也 |
KRCヘンク |
188 |
4 |
久保建英 |
マヨルカ |
162 |
5 |
浅野拓磨 |
ボーフム |
152 |
6 |
金子拓郎 |
札幌 |
148 |
LW
- 不動の日本代表、南野拓実はクラブ世界ランキング2位のリヴァプール所属なので出番は少ないが合計点1位
- 2021年ベストイレブンと得点王に輝いた前田大然が2位
- 2021年11月、ようやく日本代表に初招集された三笘薫の合計点が極めて低い。これは今夏に移籍したサンジロワーズでのプレー時間が10月中旬まで極めて少なかったため。後半戦の活躍が期待できるので合計点も160点台になるでしょう。
1 |
南野拓実 |
リヴァプール |
183 |
2 |
前田大然 |
横浜FMセルティック |
182 |
3 |
三笘 薫 |
サンジロワーズ |
126 |
4 |
中村敬斗 |
LASK |
124 |
5 |
乾 貴士 |
セ大阪 |
114 |
SS
- 日本代表候補者なし
1 |
柿谷曜一朗 |
名古屋 |
147 |
2 |
土居聖真 |
鹿島 |
146 |
CF
- 代表に定着した古橋亨梧はセルティックでの大活躍でFWとして合計点で2位以下を大きく引き離しているが、逆に、FWで結果を残している選手が少なすぎる
- 将来的には上田綺世とRMにリストしている荒木遼太郎に期待
1 |
古橋亨梧 |
セルティック |
230 |
2 |
上田綺世 |
鹿島 |
150 |
3 |
武藤嘉紀 |
神戸 |
148 |
4 |
大迫勇也 |
神戸 |
142 |
5 |
宇佐美貴史 |
G大阪 |
132 |
6 |
オナイウ阿道 |
トゥールーズ |
112 |
7 |
垣田裕暉 |
徳島鳥栖 |
108 |
実力度ランキングで日本代表に選んだらこうなる
実力度ランキングに従い、合計点の高い選手をポジション別に選んだ23名の日本代表は下記の通り。
GK
東口順昭 |
175 |
高丘陽平 |
174 |
西川周作 |
167 |
RB
冨安健洋 |
230 |
山根視来 |
199 |
菅原由勢 |
185 |
LB
登里享平 |
170 |
吉田 豊 |
164 |
CB
吉田 麻也 |
183 |
谷口彰悟 |
169 |
DM
遠藤 航 |
195 |
稲垣 祥 |
181 |
CM
旗手怜央 |
187 |
AM
鎌田大地 |
219 |
原口元気 |
201 |
森岡亮太 |
191 |
RW
堂安 律 |
196 |
家長昭博 |
188 |
伊東純也 |
188 |
LW
南野拓実 |
183 |
前田大然 |
182 |
三笘 薫 |
126 |
CF
古橋亨梧 |
230 |
おわりに
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実力度ランキングはあくまで私個人の選手評価基準ですが、ランキング上位選手がベストイレブンを受賞しているので客観性はあると思います。
そこで日本代表を実力度ランキングで選んでみたら、現代表の主力メンバー15~16名のうち、9名(全員欧州勢)しか選ばれませんでした。実績よりももっと重要な招集基準があるのでしょう。
日本代表のレベルはアジアで一番だと思っていますが、チームの活性化を怠れば、チームは活力を失い、いずれ衰退するのは必定。どんな組織にも当てはまることですね。
選手の実力は1年も経てば大きく変わります。もう少し実力を反映した日本代表選手の選考を期待しますが、いかがでしょうか?