(2021年10月12日掲載:2022年5月2日更新)
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- 21-22UEFA女子チャンピオンズリーグ:決勝トーナメント
- 21-22UEFA女子チャンピオンズリーグ:グループ・ステージ
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- おわりに
はじめに
21-22UEFA女子チャンピオンズリーググループ・ステージが10月6日よりスタート。熊谷紗希選手と岩渕真奈選手が出場。
熊谷選手はシーズン前にオリンピック・リヨンからバイエルン・ミュンヘンへ移籍。既に不動のレギュラーとして活躍している。岩渕選手はアストン・ビラからアーセナルに移籍。リーグ戦の出場機会は少ないが、UWCL予選では4試合に出場して3得点。
本記事では熊谷・岩渕の活躍に加えて21-22UEFA女子チャンピオンズリーグ決勝戦(2022年5月22日)までの勝敗予想と実績をお伝えします。
なお、こちらも合わせてご覧いただければ幸いです。
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最新ニュース
- 4月23日:準決勝1stレグのバルセロナ対ヴォルフスブルク戦で大記録。なんと女子サッカー観客数史上最高記録を再び更新。9万1648人。5-1でバルセロナ勝利
- 3月31日:バルセロナ対レアルマドリード、観客数9万1533人は女子サッカー史上最多。熊谷のバイエルン、2戦合計スコアが3-3のタイとなったが延長戦で失点し準決勝進出ならず
21-22UEFA女子チャンピオンズリーグ:決勝トーナメント
準々決勝
日程
2022年3月22日 バイエルン 1-2 PSG 熊谷フル出場
2022年3月23日 アーセナル 対 ヴォルフスブルク 1-1 岩淵ベンチ外
2022年3月30日 PSG 対 バイエルン 1-2 バイエルン 延長1-0 熊谷120分1G
2022年3月31日 ヴォルフスブルク 対 アーセナル 2-0 岩淵ベンチ外
予想と結果
全て予想通りの結果でした。
- R.マドリード 対 バルセロナ スペイン国内リーグ戦では1-3でバルセロナ。バルセロナ勝利と予想。1stレグはバルセロナが1-3で勝利。2戦合計8-3でバルセロナが準決勝進出。なお、2ndレグの観客数は女子サッカー最多の91,833人。
- アーセナル 対 ヴォルフスブルク 各国内リーグ戦首位同士の対戦。アーセナルには勝利してほしいが、過去の直接対決では3敗と分が悪い。ヴォルフスブルクの勝利と予想。1stレグは1-1。2戦合計3-1でヴォルフスブルクが準決勝進出
- ユヴェントス 対 リヨン 各国内リーグ戦首位同士の対戦。過去の直接対決ではリヨンの2勝。リヨンの勝利と予想。1stレグはユヴェントスが2-1で勝利。2ndレグはリヨンの3-1勝利。2戦合計4-3でリヨンが準決勝進出
- バイエルン 対 PSG 各国内リーグ戦2位同士の対戦。バイエルンに勝利してほしいが、過去の直接対決ではPSGの2勝3分1敗。ややPSG有利か? 1stレグはPSGが1-2で勝利。2ndレグ1-2でバイエルン。延長戦で得点したPSGが準決勝進出。
準決勝
予想と結果
リヨン対PSG フランスリーグ1・2位の対戦。直接対決ではリヨンの36勝8分8敗。直近6試合では3勝1分2敗。リヨンやや有利。
1stレグ 4月25日 3-2 リヨン勝利
2ndレグ 5月1日 1-2 リヨン勝利 2戦合計3-5でリヨン決勝戦進出
バルセロナ対ヴォルフスブルク 各国内リーグ戦首位同士の対戦。直接対決はヴォルフスブルグの3勝。しかし昔の話。バルセロナ有利と見る
1stレグ 4月23日 5-1 バルセロナ勝利
2ndレグ 5月1日 2-0 ヴォルフスブルグ勝利 2戦合計3-5でバルセロナ決勝戦進出
決勝
予想と結果
過去の直接対決ではリヨンの4勝だが、2連覇を狙うバルセロナがやや有利と見る。
2022年5月22日 バルセロナ 対 リヨン
21-22UEFA女子チャンピオンズリーグ:グループ・ステージ
決勝トーナメント進出条件
各組上位2チーム
決勝トーナメント(ベスト8)進出予想
欧州女子4大リーグ(ドイツ・スペイン・イングランド・フランス)と他のリーグでは格差かなりあるので、欧州女子4大リーグのチームは間違いなく決勝トーナメントに進むだろう。順位は当初の予想。
A組
世界No.1のストライカー、サマンサ・カー(米国NWSL3年連続得点女王、20-21英国女子スーパーリーグ得点女王)を擁する前回準優勝のチェルシーが1位でしょう。チェルシーはヴォルフスブルクとの直接対決で大会前までは2勝1分5敗(2連勝中)。
予想:チェルシーとヴォルフスブルクが決勝T進出
結果:予想に反してチェルシーが最終節で1位から3位に転落。ユヴェントスとヴォルフスブルクが決勝T進出
チーム |
勝分敗 |
G D |
勝 点 |
順 位 |
チェルシー |
3-2-1 |
5 |
11 |
1 |
ユヴェントス |
3-2-1 |
8 |
11 |
3 |
セルヴェットFC シェノワ |
0-0-6 |
-23 |
0 |
4 |
ヴォルフスブルク |
3-2-1 |
10 |
11 |
2 |
B組
前回ベスト4のPSGは今シーズンも順調な滑り出し。一方、前回スペインリーグ2位のR・マドリードは今シーズンリーグ戦5試合で1勝の最悪の滑り出し。
予想:PSG、そして、不安はあるがR・マドリードが決勝T進出
結果:予想通りPSGとレアル・マドリードが決勝T進出
チーム |
勝分敗 |
GD |
勝 点 |
順 位 |
ブレイザブリク |
0-1-5 |
-18 |
1 |
4 |
PSG |
6-0-0 |
25 |
18 |
1 |
レアル・マドリード |
4-0-2 |
6 |
12 |
2 |
ジットロバッド-1・ハリコフ |
1-1-4 |
-13 |
4 |
3 |
C組
前回のCL覇者バルセロナは今期も健在。岩渕所属のアーセナルは現在リーグ戦首位で好調。2位争いはアーセナルとCL本戦初出場のホッフェンハイム。
予想:FCバルセロナと期待を込めてアーセナルが決勝T進出
岩渕選手出場実績
10月6日 FCバルセロナ戦(4-1負)11分 0G 0A
10月15日 ホッフェンハイム戦(4-0勝)5分 0G0A
11月11日 ケーエ戦 1-5勝 0分
11月18日 ケーエ戦 3-0勝 ベンチ外
12月10日 バルセロナ戦 0-4敗 30分
12月16日 ホッフェンハイム戦 1-4敗 61分 0G0A
結果:最終順位は予想通りでバルセロナとアーセナルが決勝トーナメント進出。特にバルセロナの力は突出している。CL戦6試合で23得点、スペインリーグ戦では13試合75得点。PSG、リヨンとともに優勝候補の筆頭格でしょう。
チーム |
勝分敗 |
GD |
勝 点 |
順 位 |
ホッフェンハイム |
3-0-3 |
-4 |
9 |
3 |
FCバルセロナ |
6-0-0 |
23 |
18 |
1 |
アーセナル |
3-0-3 |
1 |
9 |
2 |
ケーエ |
0-0-6 |
-20 |
0 |
4 |
D組
前回準々決勝でPSGに敗れ6連覇を逃したリヨンはリーグ戦好調、熊谷前所属先オリンピック・リヨンと現所属先のバイエルン・ミュンヘンの一戦がどうなるか、非常に楽しみ。なお、直接対決の成績はバイエルンの2勝1敗。
予想:リヨンとバイエルン・ミュンヘンが決勝T進出
熊谷選手出場実績
10月6日 ベンフィカ戦(0-0分)90分 0G 0A
10月15日 ヘッケン戦 (4-0勝)90分 0G0A
11月11日 リヨン戦 2-1敗 90分 0G0A
11月18日 リヨン戦 1-0勝 90分 1G0A
12月10日 ヘッケン戦 1-5勝 76分 0G0A
12月16日 ベンフィカ戦 4-0勝 90分 0G0A
(最終順位は予想通りでリヨンとバイエルンが決勝トーナメント進出)
チーム |
勝分敗 |
GD |
勝 点 |
順 位 |
オリンピック・リヨン |
5-0-1 |
17 |
15 |
1 |
バイエルン・ミュンヘン |
4-1-1 |
12 |
13 |
2 |
ベンフィカ |
1-1-4 |
-14 |
4 |
3 |
ヘッケン |
1-0-5 |
-15 |
3 |
4 |
女子サッカーリーグ世界ランキング
個人的視点での女子サッカーリーグ世界ランキングであるが、世界最高峰はアメリカのNWSL、そして欧州4大リーグ(イングランド、ドイツ、スペイン、フランス)。そしてWEリーグはどのくらいのレベルなのか?詳細はこちらの記事をご覧ください。
女子サッカークラブ世界ランキング
これも個人的視点での女子サッカークラブ世界ランキングであるが、世界の一流プレーヤーはアメリカNWSLと欧州4大リーグに集中。そのため女子サッカークラブ世界ランキングの上位国は全てNWSLか欧州4大リーグ所属のクラブ。
とは言うものの、浦和レッズレディース、日テレ・東京ヴェルディベレーザ、INAC神戸 レオネッサのクラブ世界ランキングは何位くらいだろうか? 詳細はこちらの記事をご覧ください。
おわりに
UEFA女子チャンピオンズリーグの優勝チームはおよそ1.6M€(2億円)をゲット。リウォードはそれ程でもないが、決勝トーナメント戦はワールドカップやオリンピック大会と同等の厳しい戦いとなる。
こうした大舞台の経験が個人の成長(特にメンタル面)や代表チームのレベルアップにつながる。
UEFA女子チャンピオンズリーグに出場する日本人選手は21-22年度から岩渕真奈選手が加わり熊谷紗希選手と合わせて2名となった。非常に嬉しく彼女らの活躍が楽しみ。
ただ、現在欧州でプレーする長谷川唯選手、籾木結花選手、林穂之香選手、田中陽子選手、三橋真奈選手にはもっと活躍して、UEFA女子チャンピオンズリーグ常連クラブへ移籍してほしい。
海外の日本人女子サッカー選手の活躍はこちらをどうぞ!
大舞台で活躍する日本人女子サッカー選手が増えることはジャパンのレベルアップにつながるので、欧州クラブやアメリカNWSLリーグに移籍する選手がもっと現われることを切に願う。