女子サッカーリーグランキング、世界最高峰のリーグは?

2024年5月26日更新

はじめに 

男子サッカーの場合、リーグランキング情報を定期的に更新しているサイトがあります。リーグ世界ランキングは「サッカーリーグランキング:Jリーグは世界で何位?」で紹介しています。

一方、女子の場合、そもそもクラブレベルでの大陸間国際試合がほとんどありません。従って、クラブランキングの計算ができませんのでリーグランキングも存在しません。

ただ、2023女子ワールドカップ出場チームの現代表選手や過去4年間の欧州女子チャンピオンズリーグ実績などを参考にすることである程度女子サッカーリーグ世界ランキングを推定できます。

気になるのが世界最高峰のリーグはどこなのかそして、2021年9月に開幕したWEリーグは世界何位なのか 

2024年5月25日欧州CLチャンピオンが決定し最新CLポイントが確定しましたのでランキングをUpdate。今回から拡大してランキング15位まで掲載。欧州シーズン終了後と米NWSLシーズン終了後の年2回更新しますのでまた見に来て下さい。

なお、こちらの記事もご覧いただければ幸いです。

 

W杯出場チームの現代表選手

前々回までは女子CLで準々決勝に進出した国別のクラブ数をベースにリーグレベルを推定。ただ、CLベスト8になるクラブは国内リーグで突出しているので準々決勝進出チームは毎年ほとんど変わりませんでした。

リーグレベル推測のベストな方法をいろいろ試していますが、今回は前回より少し変えてW杯出場チーム(16強+ドイツ+カナダ+ブラジル)+FIFAランキング16位までの国で直近の試合に招集された現代表選手およそ450名を対象としました。

前回の2023W杯選手対象よりもより実態を反映すると思いますが、結果的には、Top6リーグは変わりませんでしたが、7位~の順位に変化がありました。

ランキング計算概要

簡単に説明します。

選手レベル点(W杯レベル点とFIFAレベル点の平均値)

W杯レベル点ですが、W杯優勝の現スペイン代表選手(前回はW杯出場選手を対象)には各1点。2位の現イングランド代表選手には0.95点。ベスト8の日本代表選手には0.75点・・・を付与。

同様にFIFAレベル点として、FIFAランキング1位国の現代表選手に1点、2位国の現代表選手に0.95点、・・・を付与。

例えば、米NWSLでプレーする杉田選手の基礎点は0.75。その基礎点はWEリーグには入りませんが、平均値0.75点がNWSLに入ります。ただ、遠藤選手はケガの影響で代表から外れていますので対象外。このように選手レベル点は選手が所属するクラブの加盟リーグに付与

従って、現代表選手が一部のクラブに偏り過ぎない限り、選手レベル点が大きいほどリーグレベルは高い事になります

なお、カナダは国内にトップリーグを持っていませんのでリーグランキングから対象外。ただ、選手レベル点は所属クラブ加盟リーグに集計。

それ以外にリーグ内でのTop2クラブの突出度や過去4年間の欧州女子チャンピオンズリーグ成績やNWSLリーグ成績を反映してリーグランキングを作成。

 

主要リーグランキング

項目説明

  • 現代表選手 平均L点:現代表選手の合計レベル点を選手数で割った値
  • クラブ平均L点:現代表選手の合計レベル点をクラブ数で割った値
  • クラブ10点換算:平均L点が最も高いイングランド女子スーパーリーグを10点とした時の各リーグのクラブ平均L点
  • 上位2クラブリーグ突出度:現代表選手の上位2クラブのリーグ全体に占める率。低い方が良い。突出度が最も低いアメリカを10点とした時の各リーグの点数。
  • CL換算:過去4年のリーグ加盟クラブのCL成績(1位-8点、・・・8位-1点)の最高点(フランスの25.25点)を10点とした時の各リーグの点数。

 

トップ6リーグ寸評

イングランド

イングランド女子スーパーリーグでプレーする現代表選手は80名、そのL点は54.6で他のリーグを圧倒。CL成績はフランスとスペインに劣るが、合計点27.0は図抜けている。

また、全12クラブのうちトップ2クラブが占める選手数34%は、アメリカに次いで低い。これは代表選手がそれなりにリーグ内で分散していることを示す。

アメリカ

アメリカのクラブ平均L点は2.1でイングランドの次に高いが、2021年から6クラブ増えているので以前よりはクラブのレベルがかなり低下。それでも、サラリーキャップ制やドラフト制度で戦力均衡を図っているため、クラブ間格差が異常なほど少ない。

なお、過去の欧州トップレベルのチーム(リヨンなど)とNWSL優勝チームの試合における得点などをベースにCL最高成績であるフランスの7.5割(7.5点)をアメリカにCL相当点として付与。

スペイン

現代表選手は40人だが平均L点は6.8でイングランドと同等。ただ、50%の選手はバルセロナとRマドリード所属でやや偏っている。

フランス

トップ2クラブの突出度が最も高くて66%(21人)がリヨンとPSG所属。現代表選手の偏在が著しく高いリーグ。

ドイツ

現代表選手は32名で上位6リーグで最も低い。また、彼女らの平均L点は0.49でイタリアよりも少し高い程度で、上位4リーグからやや離されている。もちろんそれは先のW杯でのGL敗退が最大の要因。

イタリア

現代表選手は48人でイングランド、アメリカに次いで多い。ただ、平均L点は0.44で6大リーグで最も低い。CL換算値も2.1でかなり低い。CLベスト8の常連となるチームは当面出そうもない。

 

WEリーグは?

さて、前回までは、WEリーグのレベルはイタリアに次ぎで7位でした。今回はどうでしょうか? 残念ながら10位に後退。皆さんはその理由を察することができると思います。

その最大の要因は現代表選手(宮澤ひなた・谷川萌々子・古賀塔子)の海外移籍ですね。その分だけでWEリーグの評価が2.25pts下がってしまった。これがなかったらWEリーグは前回と同じく7位。

WEリーグ後退で7位~9位のランキングが変わりました。3チームに共通して言えるのは代表選手がWEリーグより多い事。

  • 7位 スウェーデン(前回8位)
  • 8位 ブラジル(前回13位)
  • 9位 オランダ(前回16位)

前々回のランキング(2023FIFA女子W杯開幕前)

  • 1位 イングランド女子スーパーリーグ
  • 2位 米NWSL
  • 3位 スペイン
  • 4位 フランス
  • 5位 ドイツ
  • 6位 イタリア
  • 7位 スウェーデン
  • 8位 WEリーグ
  • 9位 ノルウェー
  • 10位 オランダ
  • 11位 ブラジル

なお、世界女子サッカークラブランキングに関してはこちらの記事をご覧ください。

www.ippo-san.com

 

おわりに

20名近くの日本人女子サッカー選手が欧米のクラブで奮闘中。彼女たちの最新情報に関しては、こちらの記事をご覧ください。

www.ippo-san.com

これからも海外へ移籍する選手が出てくると思います。移籍先のクラブだけでなくリーグのレベルを知ることで移籍先の判断が変わるかもしれませんね。

一方、WEリーグには2023W杯決勝トーナメントに進出した外国籍選手は1人もいません。Top10リーグでは日本だけゼロ。この状況は当面続くでしょう。有望選手の流出のみで流入ゼロが続けばWEリーグの空洞化は避けられなません。

主要国の代表選手にWEリーグでプレーしてもらうには、WEリーグが世界5大女子リーグに成長するしかありません

そのためには、なでしこジャパンのFIFAランキングTop 5入り、及び、国際大会でのWEリーガーの活躍が不可欠。

ガンバレなでしこジャパン! ガンバレWEリーガー!

 

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