女子サッカーリーグランキング、世界最高峰のリーグは?

男子サッカーのリーグランキングは「2021年度版サッカーリーグランキング:Jリーグは世界で何位?」で紹介しているが、ランキング情報を定期的に更新しているサイトがある。

しかし、女子サッカーの場合、一部の例外的な大会を除いてそもそもクラブレベルの大陸間国際試合がほとんどない。

従って、クラブランキングの計算ができないのでリーグランキングも存在しない。ただ、情報は限られているがFIFA女子ランキングや欧州女子チャンピオンズリーグのデータをベースに主観的な推定はできるはず。

本記事では女子サッカーリーグ世界ランキング10位までを推定世界最高峰はどのリーグ? そして、9月に開幕するWEリーグは世界何位くらいと思いますか? 

なお、「WEリーグ成功のためFIFA女子ランキングTop5入りを目指せ!」もご覧いただければ幸いです。

欧州の女子リーグ順位は欧州CLの実績で分かる

 

欧州女子CL本戦にはおよそ22リーグから32チームが出場する。過去5回の欧州女子CLで準々決勝に進出した国別のクラブ数は以下の通り。

  

過去5年間のCL実績

(カッコ内の数字は準決勝に進出したチーム数)

過去5年間のCL実績

1部リーグ

20-21

19-20

18-19

17-18

16-17

フランス

2(1)

2(2)

2(1)

2(1)

2(2)

ドイツ

2(1)

2(1)

2(1)

1(1)

2

イングランド

2(1)

2

1(1)

2(2)

1

スペイン

1(1)

2(1)

1(1)

1

1(1)

スウェーデン

1

 

 

1

1

チェコ

 

 

1

1

 

ノルウェー

 

 

1

 

 

デンマーク

 

 

 

 

1

 

欧州女子リーグ順位

過去5年間のCL実績をベースに順位付けをすると、

  • 1位 フランス ディヴィジオン・アン
  • 2位 ドイツ フラウエン・ブンデスリーガ
  • 3位 イングランド スーパーリーグ(FA WSL)
  • 4位 スペイン プリメーラ・ディビシオン・フェメニーナ

 

欧州Top4リーグ以外では

 過去5回の女子CLベスト16進出チーム数の実績でみると、

  • 5位 スウェーデン
  • 6位 デンマーク
  • 7位 チェコ
  • 8位 イタリア
  • 9位 カザフスタン
  • 10位  オランダ
  • 11位  ノルウェー

 

欧州の主な女子サッカークラブ

  • PSG
  • オリンピック・リヨン 大滝麻未(2012-13)大野忍(2013)熊谷紗希(2013-21)
  • バイエルン・ミュンヘン 岩淵真奈(2014-17)
  • ヴォルフスブルク 永里優季(2015)
  • チェルシー 永里優季(2013-14) チ・ソヨン(2014~)
  • マンチェスター・シティ
  • バルセロナ
  • レアル・マドリード

 

CL優勝チーム(2009/10以降)

  • 2009/10 ポツダム 永里優季(2010-13)永里亜紗乃(2013-16)
  • 2010/11 オリンピック・リヨン
  • 2011/12 オリンピック・リヨン
  • 2012/13 ヴォルフスブルク
  • 2013/14 ヴォルフスブルク
  • 2014/15 フランクフルト 永里優季(2015-17)
  • 2015/16 オリンピック・リヨン 以後2019/20まで5連覇
  • 2020/21 チェルシー 対 バルセロナ(5月26日) 0-4バルセロナ勝利

 

米国のNWSLと欧州リーグの比較は2項目で推定

 

NWSL(米国女子サッカープロリーグ)とは

2021年度から10チーム(2増1減)が加盟するリーグでアメリカやカナダの代表選手のほとんどがプレー。さらにカナダの選手15名を含む海外代表クラス選手46名(2021年度)、そのうち日本からは5名(永里、川澄、横山、籾木、宝田)の選手がプレー。

 

Women's International Champions Cupで推定

米国主催の欧州CLチーム(CL優勝チーム+2チーム)とNWSL優勝チームがトーナメント形式でクラブ女子チャンピオンを決める大会。3回目となる2020年大会は中止。

  • 2019年 1位リヨン(仏)、2位NCC(米)
  • 2018年 1位NCC、2位リヨン(この大会で現新潟レディースの川村優理選手が大ケガ、シーズン終了後に退団を余儀なくされた)

これだけではどちらが上か判断しにくいですね。

なお、2021年度大会は8月17日~21日に開催される。ポートランド・ソーンズヒューストン・ダッシュ、そしてオリンピック・リヨンFCバルセロナが参加。

一方、同時期に米国でInternational Women’s Cupが初開催される。永里優季選手所属の新参のレーシング・ルイビルと永里選手の前所属先シカゴ・レッドスターズが欧州から強豪2チームを招いて戦う。

 

FIFA女子ワールドランキングで推定

米国は2015年から現在までランキング1位をキープ。米国女子代表メンバー23名中18名はNWSLでプレー。つまり、ほぼNWSL=米国女子代表なのでNWSLが世界最高峰と言える。

 

世界最高峰のリーグはNWSLだが・・・

 

クラブレベルならオリンピック・リヨンがランキング1位と言ってもよいが、リーグとなると70名ほどの各国代表クラスの選手が所属しているNWSLですね。

代表的なチームはNCC(North Carolina Courage)で2018.年と2019年シーズンに連続優勝(2020はリーグ戦中止)。なお、プレテニスプレーヤーの大坂なおみ選手が2021年1月末、NCCの共同オーナーになった。

因みに、最近になってトッププレーヤーに人気No1のイングランド女子スーパーリーグ(FA WSL)では90名以上の外国選手がプレー、代表クラスの選手もNWSLよりも多い。2020年にオーストラリアの代表クラスの選手のほとんどがイングランドのクラブに移籍。特に、NWSLで3年連続得点王となった元シカゴ・レッドスターズのサマンサ・カー選手はチェルシー(外国籍選手が70%)移籍2年目の今シーズン21得点(21試合)でランキングトップ、欧州CLでもイングランド勢として初の決勝進出。数年先にはイングランド女子スーパーリーグ(FA WSL)が世界最高峰のリーグになる可能性が高い。

 

WEリーグは世界で何位?

 

このところクラブレベルでの国際試合はE-1選手権くらいでリーグランキングを推定するのは難しい。現時点ではWEリーグには外国からのトッププレーヤーがいない。それでも現在地は世界で6~8番手のリーグでしょう。

というのもフランス、ドイツ、スペインでプレーしている熊谷紗希選手、田中美南選手、田中陽子選手の期待通りの活躍を見れば欧州4大女子サッカーリーグに近い位置にいることが推察できる。

最新FIFA女子ランキング(カッコ内)で見てみましょう。

  • オーストラリア〈9位〉 代表クラスの19名が海外でプレーしているのでオーストラリアのWリーグのレベルはあまり高くない
  • カナダ(8位) 女子リーグを持たない。主力選手はNWSLか欧州クラブでプレー
  • フランス(4位)・ドイツ(2位)・イングランド(6位)
  • スペイン(13位) FIFAランキング13位だが、2019W杯以降の強豪国との対戦は3勝1敗。イングランド、日本、オランダに勝利。米国に負けただけ。フランスとイングランドでプレーする3名を除けば代表チームのメンバーは全て国内リーグでプレー。スペイン女子リーグはWEリーグよりかなり上と考える
  • スウェーデン(5位) 女子代表メンバーの7名がイングランド・ドイツ・スペインなどでプレー。WEリーグより少し上かも知れない
  • オランダ(3位) 女子代表メンバーの14名がトップリーグのイングランドやドイツなどでプレー。オランダリーグからCL準々決勝に進んだチームはない。WEリーグよりかなり下のレベル
  • ブラジル(7位) 女子代表メンバーの15名がフランスやスペインなどトップリーグでプレー。WEリーグより下位と考える
  • 日本(11位) 代表クラスで海外でプレーする選手は7名。国内組が多いのでWEリーグのレベルはその分高評価になる

結論としては、

  • 1位 米国 NWSL
  • 2位 フランス ディヴィジオン・アン
  • 3位 ドイツ フラウエン・ブンデスリーガ
  • 4位 イングランド スーパーリーグ(FA WSL)
  • 5位 スペイン プリメーラ・ディビシオン・フェメニーナ
  • 6位 スウェーデン ダームアルスヴェンスカン
  • 7位 日本 WEリーグ
  • 8位 デンマーク
  • 9位 ブラジル ブラジレイロ
  • 10位  チェコスロバキア or イタリア

 

女子版FIFAクラブワールドカップが楽しみ

 

2019年7月、FIFAジャンニ・インファンティーノ会長が、女子版FIFAクラブワールドカップ設立案をまとめその開催を速やかに検討すべきと語った。

しかし、大陸レベルでクラブチャンピオンズリーグが実行されているのは欧州と南米だけなので男子と同様のフォーマットならば、女子版FIFAクラブワールドカップの開催はだいぶ先になるだろうが、部分的な開催となれば、早ければ2022年に期待できる。

個人的には「その日が早く来てほしい」と思っています。

 

まとめ

 

女子版FIFAクラブワールドカップが開催されれば、客観的なデータに基づくリーグランキングの計算ができるようになるが、だいぶ先の話でしょう。私なりに極めて主観的なリーグランキングを推定してた。

推定したからといってほとんど何の役に立ちませんが、現在10名以上の日本人女子サッカー選手が欧米のクラブで奮闘中(海外でプレーする 現・元なでしこサッカー代表メンバー)。

これからも海外へ移籍する選手が出てくると思います。移籍先のクラブだけでなくリーグのレベルを知ることで評価も変わってくるでしょう。

また、WEリーグが9月から開幕。海外からWEリーグに参加する有力選手は当面限られると思いますが、選手情報の1つとして参考になるでしょう。

WEリーグには世界の4大女子リーグに成長してほしい。WEリーグの成長を左右するのは、「WEリーグの成功のためFIFA女子ランキングTop5入りを目指せ!」で紹介しましたので合わせてご覧いただければ幸いです。

 

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