Ippo-san’s diary

静かに余生を送っています。フランス国内旅行のお得な行き方等を日程表・散策地図付で紹介。サッカー関連(特になでしこジャパン)や少しだけTOEICや糖尿病などを紹介。よろしく!

スポンサーリンク

FIFA女子W杯2019:ドイツ対スウェーデン戦から経験値について考えてみた

スポンサーリンク

スポンサーリンク

 

FIFAワールドカップ2018ロシア大会では、W杯開幕前2ヵ月にハリルホジッチ監督が解任され西野朗氏が監督に就任。本田圭佑、香川真司、岡崎慎司らベテラン中心の選手選考を行ったため「サムライブルー」を「おっさんジャパン」と皮肉られた。しかし、強豪コロンビアを相手に2対1で歴史的勝利を収めたことで西野流が大いに絶賛された。

それから1年、JFAはFIFA女子サッカーワールドカップ2019フランス大会なでしこジャパンメンバー選考で「壮大なロマン」実現の為、180度異なる決断をした。

  • 若手優先
  • 経験値軽視(若手に経験させる) 

なでしこジャパン2019W杯メンバー選考を徹底解剖、JFA中期計画に沿ったベストの選択!

理由は分からないがドイツも同じようなメンバー構成で今大会に臨んだ。

この2チームがどういう結果をもたらすかは今大会の見どころの一つ」と次の記事の「おわり」に記したが、残念ながら両チームとも満足のいく結果を残せなかった。

【第3版】女子ワールドカップ2019: なでしこジャパン代表メンバー予想!

今度の記事では、ドイツ対スウェーデン戦の先発メンバーを分析して経験値などが試合結果に影響したかどうかを考察しました。

なお、なでしこジャパンのW杯総括と五輪に向けての課題はこちら!

なでしこジャパン2019女子サッカーW杯総括と東京五輪に向けて

今回のW杯ではボール支配率の低いチームの勝利が多かった点を分析

FIFA女子W杯2019:ボール支配率は過去の幻想、勝利との因果関係なし! 

また、W杯開催後に書いた「・・・はこれで決まりだ!?」シリーズの決勝T進出チーム予想ベスト8予想ベスト4予想・決勝戦予想と結果についてはこちらをどうぞ!

女子サッカーW杯2019:決勝Tへ進む代表チームはこれで決まりだ!?  

サッカー女子W杯2019:ベスト8はこれで決まりだ!?  

サッカー女子W杯2019:ベスト4はこれで決まりだ!?

サッカー女子ワールドカップ2019:決勝戦はこれで決まりだ!? 

決勝Tオランダ戦の展望と結果などはこちら!

女子サッカーW杯なでしこジャパン対オランダ:展望とスタメン予想・期待

グループステージの試合結果はこちら! 

2019女子サッカーW杯:なでしこジャパンの試合日程と結果 

この記事で使うキーワードの定義

  • 大舞台:五輪・W杯
  • 経験値:五輪・W杯プレー実績(ベンチ入りはノーカウント)
  • ベテラン:30歳以上の選手
  • Cap数:ココでは試合出場に関係なく代表として名を連ねた試合数(実際プレーした試合数だけカウントするデータもある)
  • 強豪国:FIFA女子ワールドランキングでTop10のチーム

 

ドイツ(ランク2位)

チームプロフィール

  • リオ五輪優勝後世代交代中
  • 大舞台での経験値は強豪国で2番目に低い
  • 平均年齢は強豪国で3番目に若い(2番目はカナダ)
  • 直前まで先発メンバー固定せず
  • 大舞台経験者数:8名
  • 平均年齢:25.4歳
  • ベテラン:2名
  • 100キャップ以上:1名

考察する試合と先発メンバー

 対戦チーム

スペイン

スウェーデン

大舞台経験者数

5

4

平均年齢

26.4

26.1

Cap数

43.3

36.9

ベテラン

2

100Cap以上

1

0

被枠内シュート

2

6

枠内シュート

7

6

試合結果

1-0

1-2

 

考察

強敵と考えたスペイン戦先発メンバーに経験のある選手選考。上の表を見ればスウェーデン戦より全ての項目で上回っている。

女子ワールドランキング2位且つ先のリオ五輪優勝国とは思えない36.9試合という極めて少ないCap数の陣容だ。スウェーデンとは4月の親善試合を2-1で勝利をしているので(甘く見過ぎたのか)次の試合(ベスト4)に備えてこの試合のメンバーを少し落としたと考えざるを得ない。

この試合では先制したことで気が緩んだのか、(もともと決定力には疑問符が付いていたが)リードされた後は逆転できずベスト8で敗退する予想外の結果となってしまった。

 

スウェーデン(ランク9位)

チームプロフィール

  • W杯前はベテラン頼りで結果が出ず2名中堅選手へ変更
  • 先発メンバーほぼ固定
  • 大舞台経験者数:11名
  • 平均年齢:26.6歳
  • ベテラン:4名
  • 100キャップ以上:6名

考察する試合と先発メンバー

対戦チーム

アメリカ

ドイツ

大舞台経験者数

8

9

平均年齢

27.8

29

Cap数

80.7

98

ベテラン

3

4

100Cap以上

5

6

被枠内シュート

4

6

枠内シュート

2

6

試合結果

0-2

2-1

 

考察
明らかにアメリカ戦(負けてもグループステージ2位確定なので無理する必要ない)より経験を重視した陣容でドイツと戦っている(決勝T1回戦のカナダ戦もこの試合の先発メンバーと全く同じ)

先発メンバーの平均年齢はドイツより2.9歳若い、平均Cap数は98試合でなんとドイツの2.6倍以上の経験を積んでいるベテラン主体。先制されながらも逆転勝利。経験値重視の布陣が唯一の要因とは言わないが、予想を覆してドイツに勝利したのはどんな理由が考えられるだろう? 

 

なでしこジャパン(ランク7位)

  • リオ五輪予選後世代交代中
  • 大舞台での経験値は強豪国で最も低い
  • チーム平均年齢は強豪国で最も若い(2番目はカナダ、3番目がドイツ)
  • 直前まで先発メンバー固定せず
  • 大舞台経験者数:6名
  • 平均年齢:24.0歳
  • ベテラン:3名(2名はケガで今W杯出場せず、実質鮫島1名)
  • 100キャップ以上:4名(2名はケガで今W杯出場せず、実質鮫島・熊谷の2名)

考察する試合と先発メンバー

対戦チーム

イングランド

オランダ

大舞台経験者数

3

4

平均年齢

24.2

24.9

Cap数

42.6

47.8

ベテラン

2

2

100Cap以上

2

2

被枠内シュート

6

5

枠内シュート

4

4

試合結果

0-2

1-2

 

考察

イングランド戦以上に大事なオランダ戦の陣容は大して変わらない、というか、ケガなどで替えたくてもコマ不足というのが実態

本来なら、坂口や宇津木を先発で使い先制失点(なでしこには先制点を献上したら強豪国には勝てないというジンクスがある)を断ち切るべきだった。もしベテラン(永里、川澄)を招集していたら全く違った結果になっていても不思議ではない。

ケガ人続出の原因究明は必要

今回のW杯代表メンバー23名の内、フィールドプレーヤーでは、ケガで全くプレーできなかった2名(宇津木、阪口)+理由は分からないが全くプレーしなかった2名(三宅、宮川)、合計4名の戦力外選手を抱えてしまった。

加えて6月に入ってから練習中にケガ人が数名出た。引き締め役や憎まれ役不在で集中力を欠いていた選手がいたのだろう。4月の欧州遠征に向かう機上で若手が大はしゃぎをしたと言う記事を読んだが、普段から全く自己管理や選手管理ができていなかった選手がいたのは間違いなさそうだ。

ケガと経験値に関係があるかどうかは知らないが、代表としての心構えと責任感があればW杯でこんなにケガ人が出ることなど考えられない。断っておくがケガされてしまったケースも考えられるのでケガをした選手が悪いと言っているのではない。いずれの理由にせよ、悔しい思いをしたはず。

 

【新着記事】東京五輪女子サッカー:出場国と組み合わせ予想

www.ippo-san.com

 

【紹介記事】

 W杯で見えたなでしこJの課題と東京五輪に向けての修正点


www.ippo-san.com

  

 

W杯で明らか:ボール支配率と勝利の因果関係なし

www.ippo-san.com

 

 

【関連記事】  なでしこジャパン2019 W杯特集

紹介する記事は下記の内容。 

  • なでしこジャパンのW杯メンバー・選考解剖・試合日程・結果
  • なでしこジャパンのW杯メンバー予想・成績予想
  • なでしこジャパンの2019年度強化試合結果、D組対戦国の最新情報
  • 永里優季はなぜ召集されない? なでしこジャパンの課題、そして課題は解消されたか?
  • 強豪国(FIFAランキングTop10)強化試合結果とプロフィール、決勝T進出国・ベスト8・優勝国予想、FIFAランキング1位の優勝はない? 

www.ippo-san.com

 

まとめ

サッカーに限らずスポーツにおいては経験値が重要なことは何となく理解できる。しかし経験値とはいったい何ものなんだろう?

一般的には、試合を通して培った技術力・対応力・判断力・危機管理などでしょうが、私はメンタル面を強調したい。

悔しさ・屈辱・挫折感など

こういう「メンタルな思いを胸に刻みつつ乗り越えようと努力してこそ初めて経験値を高めることになる」と思う。試合を重ねれば経験は積み上がるが、乗り越えようと努力しない限り価値ある経験値にはならない。

今W杯のアメリカ代表チームは平均年齢が強豪国で最も高い。彼女らにはリオ五輪優勝候補筆頭と言われていながらベスト8でPK戦の末スウェーデンに敗れるという「忘れようとしても忘れられない」屈辱がある。

2011年W杯優勝のなでしこジャパンメンバーには出場の度にグループステージ敗退を繰り返した苦いW杯の歴史が刻まれている。

ドイツも日本も今大会の悔しさを胸に刻み努力を怠らなければ輝かしい未来が必ず来る。幸いにもなでしこジャパンには東京五輪というリベンジの機会がある。是非、そのチャンスを生かしてほしい。

さらに願わくは、2023年W杯でのドイツと日本の決勝戦