はじめに
知り合いの管理栄養士さんに聞いてみた。「食品選びで気を付けているポイントはありますか?」。「子供に食べさせたくない」という理由で4つのポイントを挙げてくれた。
食べさせたくない食品のチェックポイントは、
- 中国産
- 保存料が使われている
- 人工甘味料が使われている
- 人工着色料・発色剤が使われている
防止剤・漂白剤など危険視されている添加物は他にも沢山あるが省略。
添加物に関しては、国によって許可状況がかなり異なっている。日本は添加物大国。空気・水・土壌・食品等々の汚染大国の中国でさえ許可していない添加物が日本で許可されている。
そこでネット上で収集した情報などをベースに「子供に食べさせたくない食品のチェックポイント」を少し紹介します。
原材料欄と添加物欄の表示義務
2018年6月に15年ぶりに大幅改正された加工食品および添加物に関する食品表示制度は5年間の経過期間(食品業界への影響を配慮)を経て2020年4月1日より完全施行された。
具体的な変更例としては、原材料と添加物の区分を明確に表示すること。このため、原則として原材料欄と添加物欄を別にして記載(左の表示例)。食品の表示可能面積が少ない場合は一括表示も可能。ただ、その場合でも、原材料と添加物の区別が明確になるよう、改行やスラッシュ、中線による区分などが必要(右の表示例)。
(消費者庁:食品添加物表示制度をめぐる事情)
食の安全にこだわる生活クラブ
「疑わしいものは使用しない」、「不要なものは使用しない」、「使用したものはすべて公開する」を原則に食品添加物を減らしている。 国が使用を認めた食品添加物828品目のうち、生活クラブではわずか86品目しか扱っていない。
生活クラブにおける要注意添加物リスト12のパンフレットがこちら!
https://seikatsuclub.coop/excludes/rengou/img/activity/food/pdf/additive12.pdf
子供に食べさせたくない食品選びの4つのチェックポイント
①中国産
中国産かどうかはチェックしやすいので詳細は省くが、加工食品に限って言えば、原材料の産地表示を確認(但し、2022年3月31日までは猶予期間なので全てこのように表示されるとは限らない)。
(消費者庁HPより)
②危険度が高い保存料
食中毒などの危険性を減らし廃棄コストを下げるメリットはある。発がん性は認められていないとされる一方で、動物実験で癌が発生したとの報告もある。
ソルビン酸、ソルビン酸カリウム
かまぼこ、ちくわ、はんぺんなどの練り物、ハム、ソーセージなど加工品、お漬け物、ワイン、チーズ、ジャム、コンビニやスーパーのお惣菜やお弁当などに使われている。
安息香酸ナトリウム
キャビア、マーガリン、清涼飲料水、シロップ、しょう油などに使われている。
プロピオン酸、プロピオン酸カルシウム
パン、チーズ、洋菓子などに使われている。
③危険度が高い人工甘味料
人工甘味料は砂糖の代わりとして、清涼飲料水やお菓子にとどまらず、調味料やドレッシング、パンなどありとあらゆる食品に使われる。現在でも安全性・危険性に関して最も論争がある食品添加物の一つ。
「砂糖不使用」「カロリーゼロ」「カロリーオフ」と表記してある甘い飲食物には、例外なく人工甘味料が使用されているので注意。「これからはカロリーゼロと表示のあるものを選ぼう」と思った人、それは文字通り“甘い”考え。砂糖の代わりに使われる人工甘味料は糖質よりも怖い、ということが分かってきている。
どうして論争が起きるているの?
安全だというのは、たいてい製造企業から資金提供されている研究機関・研究者の実験や声。また、危険だという実験結果に対する反論は、たいてい「異常に大量に摂取した実験結果なので鵜呑みにできない」というもの。
お互い正しい。だた、共通点は断片的に正しいに過ぎない。真実は長い年月を掛けないと分からない。
アスパルテーム(L-フェニルアラニン化合物)
経口摂取されると小腸でフェニルアラニン(50%)・アスパラギン酸(40%)というアミノ酸・有毒なメタノール(10%)に分解(消化)・吸収される。メタノール(メチルアルコール)は猛毒。飲むと失明、最悪の場合は死に至る。
ダイエット食品、清涼飲料水、菓子などに使われている。
サッカリン
副作用として胃酸過多・下痢・不妊などが言われている。
さかなの缶詰や瓶詰の食品、魚肉ソーセージや乳飲料、粉末からつくる飲料やこうじ漬けのたくあんや歯磨き粉などにも使われている。
ネオテーム
甘味度は砂糖の約1万倍、アスパルテームの約50倍。動物実験の結果、摂取することで、体重減少や体内で発がん性物質を生成する可能性がある。
ヨーグルト、ケーキ、キャンディ、ガム、コーヒー飲料、清涼飲料水などに使われている。
他にも避けたい甘味料は、
- アセスルファムK
- スクラロース
- ステビア
- タウマチン (ソーマチン)
- アドバンテーム
こうした人工甘味料は、脳機能障害や発がん性、うつなど、多くのリスクを抱えていると言われている。
④危険度が高い人工着色料・発色剤
食材の見た目や色どりを大切にしている日本人。色を加えたり保ったりすることで見栄えのよい色に調整したり、見栄えを長持ちしたりする目的で使われている。
タール色素
発がん性やアレルギーとの関連が疑われているものが多い。
清涼飲料水、菓子類、氷菓、洋酒、いちごシロップ、コーヒー、ようかんなどに使われている。
タール色素とは、赤色2号、赤色3号、赤色40号、赤色102号、赤色104号、赤色105号、赤色106号、黄色4号、黄色5号、青色1号、青色2号、緑色3号…といった添加物を総称したもので石油由来の原料から作られる合成着色料。
海外では種類によって禁止や規制がされているのが現状。
- 赤字は中国を含みほとんどの国で禁止
- 青字はアメリカで禁止
日本では禁止されると困る人がたくさんいるのでしょうか?
亜硝酸ナトリウム
「毒物及び劇物取締法」で「劇物」に指定されている(劇物とは毒性のある物質で毒物よりは毒性が低いもの)。また、人体内で発がん性物質の生成に関与しているのでは?と疑われている。
ハム、ベーコン、サラミ、明太子、たらこ、すじこなどの発色剤として使われている。
私がいつも食べている加工ハムをチェックしたら、原材料名欄に発色剤として亜硝酸ナトリウムがバッチリ記載れていました。
⑤その他(防カビ剤)
なお、見過ごせないと思いましたので防カビ剤として使われているトランス脂肪酸に関する情報を書き加えておきます。
アメリカなど先進国のほとんどがトランス脂肪酸を含む食べ物の販売を禁止。トランス脂肪酸はLDL(悪玉)コレステロールを増やし、HDH(善玉)コレステロールを減らし、動脈硬化を促進し心疾患の危険性を高めることが確認されている(WHO)。
マーガリン、ショートニングなどやこれらを含む加工食品、精製植物油、ビスケット類にも含まれている。
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おわりに
指定添加物とは、食品衛生法第12条に基づき、厚生労働大臣が使用してよいと定めた食品添加物。こうした添加物は、1日当たりの摂取量(ADI)「人が生涯その物質を毎日摂取し続けたとしても、健康への影響がないと推定される量」が決められていて、その範囲内での摂取であれば安全性に問題ないとされている。
従って、食品添加物をあまり恐れることはないと思うが、研究結果は極めて限られた条件下で行われているので長期間使用されないと安全かどうかは分からない。
内閣府に設置されている食品安全委員会は、「いわゆる健康食品について」の報告書で「多くの人での何年にも及ぶ長期間の科学的研究が少なく、安全性や有効性が確立しているとはいえません。健康食品を利用するかどうかはあなたの判断次第です」と警告メッセージを発信している。
一般食品に含まれる添加物なら、尚更、自己責任で摂取するしかない。しかし、子供には「自己責任で・・・」とは言えない。親の責任だ。親がリスクを理解した上で添加物の含まれる食品の購入を判断するしかない。
いかがでしたか? 少しでも参考になったなら幸いです。