(2019年1月11日掲載:2020年5月11日更新)
はじめに
本記事はヨーロッパで一番の透明度を誇るアヌシー湖一周のドライブ旅行記。この日の天気は小雨がぱらついたり曇ったりであまり良くはなかったが、フランス東部、アルプスの麓に位置する風光明媚な観光地、アヌシーやアヌシー湖岸の観光スポットを紹介します。
- アヌシ湖ー周ドライブ・ルート
- ル・グラン・ボルナン村からアヌシー湖へ
- マントン・サン・ベルナール城
- フォルクラ峠でパラグライダー飛行を見ながら昼食
- タロワールでアヌシー湖畔散策
- 湖畔に佇むデュアン城
- セヴリエの桟橋からアヌシー湖撮影
- アヌシー市街地散策
- アヌシー市街地散策地図
- 遊覧船でアヌシー湖一周ができる
アヌシ湖ー周ドライブ・ルート
(時計回りにドライブ)
シャモニー・モンブランは直線距離でこの地図の右(東)60kmに位置しますが、私たちは弟の家から峠をドライブしながらル・グラン・ボルナン村(地図枠外の右上)を通りベルナール城の手前を左折、時計回りでアヌシー湖一周(最終到着地はアヌシー)。
それでは観光順に散策中に撮影した写真に短いコメントや説明を添えてこのドライブ旅行の一端を紹介しましょう。
ル・グラン・ボルナン村からアヌシー湖へ
当初の予定では、自転車プロロードレースの最高峰、ツール・ド・フランスの山岳コースとしてしばしば利用されるコロンビエール峠(標高1613m)を下りル・グラン・ボルナン村(標高1000mのスキーリゾート地)経由でアヌシー湖一周の予定だった。
しかし、コロンビエール峠が封鎖されていたため別のルートを使ってル・グラン・ボルナン村経由でアヌシー湖へ向かった。
(ル・グラン・ボルナン村とその周辺の地図、左上の白い岩肌の山の麓がコロンビエール峠)
(ル・グラン・ボルナン村の教会:Eglise Notre-Dame-de-l'Assomption)
マントン・サン・ベルナール城
ル・グラン・ボルナン村からアヌシー湖手前までD909号道路を一気に下り左折してブリュフィー道路に入るとまもなくアヌシー湖の高台(標高200m)に位置するお城が右下に見えてくる。
それは10世紀に建てられたマントン・サン・ベルナール城で、前回の旅行で入場見学したので今回はスキップ。城内でフラッシュ撮影して注意されたのを覚えている。
この城はディズニーアニメ「眠れる森の美女」の舞台のモデルになったと言われているが、森ではなくアヌシー湖を一望できる「眠れる高台の美女」。なお、セントバーナード犬はここの城主と関係があるらしい。
(マントン・サン・ベルナール城)
(前回の写真:城内の図書室に掛けられた古地図、図書室では中世の12,000の蔵書を展示)
フォルクラ峠でパラグライダー飛行を見ながら昼食
アヌシー湖に沿ってブリュフィー道路を南へ進むと、フォルクラ峠(標高1150m)に着く。アヌシー湖が一望できる絶好のスポット。この峠もツール・ド・フランスでもよく利用される。
また、パラグライダーの飛行訓練所があり、愛好者には人気のスポット。パラグライダーはヨーロッパではかなり人気の高いスポーツでジュネーヴに最も近い山、サレーヴ山やシャモニー・モンブランでもよく見かける。
(写真右奥にアヌシーの街がある)
上昇気流に乗って飛び舞うパラグライダーを見ながら昼食。
(気持ちよさそう!)
(昼食はたいていサラダを注文)
タロワールでアヌシー湖畔散策
ブリュフィー道路を2/3ほど引き返してアヌシー湖へ下るとヨーロッパきっての高級リゾート地、タロワールに着く。
4つ星ホテル「アベイ・ド・タロワール(Abbaye de Talloires)」の周辺を散策。元々はベネディクト修道院で1994年に歴史的建造物に指定されている。フランスの俳優ジャン・レノは共同経営者の1人。
観光客は誰でも見学できるのには驚いた。客室のある二階にも上がれた。二階の廊下の壁には沢山の絵画が飾られている。
印象派の巨匠、ポール・セザンヌが「アヌシー湖」と言う作品をどの辺りから描いたかを想像しながら湖畔を散策。
対岸にはデュアン城が見える。作品「アヌシー湖」に似せてデュアン城の写真を撮影。
(左はセザンヌの作品「アヌシー湖」、右は対岸のデュアン城)
湖畔に佇むデュアン城
次はアヌシー湖の最南端を廻って先ほどタロワールからアヌシー湖対岸に見たデュアン城に向かう。一般公開していないので近くの公園から撮影。
アヌシーの街に到着する前にもう一箇所立ち寄った。これまでとは反対の方向からアルプスを背景にしたアヌシー湖の写真を撮影するためだ。
セヴリエの桟橋からアヌシー湖撮影
対岸に見える街がマントン・サン・ベルナールの街で、写真左側の湖畔のすぐ上に小さく見える白い点がマントン・サン・ベルナール城。
マントン・サン・ベルナール城の背後にそびえる切り立った岩肌の峰々がダン・ ド・ランフォン峰。
アヌシー市街地散策
運河が走る街並みは「フランスのベニス」とも呼ばれるほどの美しさ
(ヴァセ運河)
アヌシー湖畔のシャンドマルス公園とヨーロッパ公園をつなぐ、「愛の橋(アムール橋 PONT DES AMOURS)」は多くの観光客がアルプスの山々をバックに写真を撮る人気観光スポット。
(アヌシー湖から続くヴァセ運河の入り口に架かかる「愛の橋」)
ヨーロッパ公園からアヌシー湖撮影
(前回の写真:日本時間なので実際は午後4時過ぎ)
アヌシー湖から引いたティウ運河と12世紀から17世紀に建てられた古い街並みが広がる運河沿いの旧市街の街並み
ティウ運河の中州に建つ要塞のような石づくりの旧牢獄 パレ・ド・リル
アヌシーで有名な GLACIER DES ALPES(アイスクリーム屋)
(どこを観光してもアイスクリームを食べながら散策)
哲学者ジャン=ジャック・ルソーが16~27歳まで暮らしたジャン=ジャック・ルソー通り。
13世紀にジュネーブ伯が建てた旧市街の街並を一望できるアヌシー城
天気が悪くていい写真は撮れなかった。それに旧市街のティウ運河沿いに飾られた花もわずか。街の印象は花があるかそうでないかでこんなに違いものかと思いながら夕食を食べに近くの街へ車を走らせた。
夜景を見ようという事で食後にもう一度アヌシーの旧市街に戻り夜景を写真に収めてから家路についた。
(ライトアップされた旧牢獄 パレ・ド・リル)
アヌシー市街地散策地図
遊覧船でアヌシー湖一周ができる
遊覧船に乗らなかったがアヌシー湖一周ができる遊覧船が運航されている。1~2時間のクルージングから丸1日やサンセットクルージングなどオプションも豊富。マントン、タロワール、デュアン、セヴリエなどに乗り降り自由。
まとめ
フランスのアヌシー湖一周ドライブの旅を紹介。このコースに含まれている観光内容は、
- アヌシー湖へ向かう途中に立ち寄ってル・グラン・ボルナン村
- マントン・サン・ベルナール城
- ハングライダーで人気のフォルクラ峠(Col de la Forclaz)
- 湖畔の街、タロワール(Talloires)散策
- デュアン(Duingt)城
- セヴリエ(Sevrier)でアルプス山系を背景にアヌシー湖撮影
- アヌシー市街地散策
フランスやスイスで花いっぱいの街並み楽しむなら7月から9月がおすすめ。ただ、7月と8月は観光のピークシーズンなのでどこも混雑!
なお、パリからアヌシーを訪ねる場合、ご参考までにこちらの記事をご覧下さい。
いかがでしたか? アヌシー湖一周の旅、機会がありましたら体験してみて下さい。