はじめに
ヨーロッパ旅行(主にフランス)では移動・観光にTGV・列車・飛行機・バス・ライドシェア・現地オプショナルツアーなども利用したが、何と言っても車が便利である。
それでは主にフランス国内をドライブ(レンタカー)旅行する場合のメリット・デメリット、おすすめ旅行地域、注意事項などを紹介したい(監修はフランス在住歴40年の弟)。
なお、パリ旅行ではパリ旅行満喫予算3泊25万円、そのコツと予約サイトなど紹介 及びパリ観光モデルコースの姉妹版、
そして、パリ近郊日帰り・前泊・1泊をお考えの方、旅行先選びが簡単で①追加費用がわずか②節約できる裏ワザを紹介したパリ発小旅行プラン集、さらに、 フランス旅行に役立つ実用的且つお得な情報が得らえるおすすめサイト集、これらも合わせてご覧いただければ幸いです。
- 長距離移動・観光手段とメリット・デメリット
- 観光地での移動・観光手段とメリット・デメリット
- フランスドライブ旅行する前に知っておきたい事
- おすすめのドライブ旅行地域(フランス・スイス)
- ドライブ旅行の概算費用
- 宿泊先はAirbnbがお得
- 海外旅行保険加入は必須
長距離移動・観光手段とメリット・デメリット
フランス旅行で観光地に行く長距離移動手段は、旅行代理店が催行するパリ発オプショナルツアー、列車(TGV含む)、長距離バス、ライドシェア、そしてドライブ(レンタカー)などがある。
あくまで一般的な話だがそれぞれの長所・短所を簡単にまとめましょう。
①パリ発オプショナルツアー
- 人気観光スポットに限定
- 費用は最も高い
- たいていバス利用
- 安心・安全
- 行き方調査などの手間いらず
②列車
- 飛行機は別として最も速い手段
- 費用面では2番目に高い
- 観光地のど真ん中まで行けるとは限らない
③長距離バス
- 最も安い
- 最も時間がかかる
- たいてい観光地のど真ん中まで行ける
④ライドシェア
- バスと同じくらい安い
- 乗降場所は固定している(ただし、ドライバーとの交渉次第)
- ドライバーとの交渉に言葉の障壁がある
- 思った日時や目的地にマッチングした車が見つけにくい
- 荷物の量が限定される
⑤レンタカー (ドライブ)
- 交通規則の違いがある
- ドライバーの負担が大きい
- 発着などの時間的制約が少ない
- 周遊向き
- 2人での利用なら列車と同じくらいの費用
- 3人以上ならバスと同じくらいの費用
- 自由気ままな旅ができる
- 展望スポットに止めて景勝を味わえる
南仏リュベロン大地
観光地での移動・観光手段とメリット・デメリット
一方、現地についてからの移動手段としては、現地のオプショナルツアー、路線バス、ウーバー、海外在住日本人によるアレンジ自在の現地案内、ドライブ(レンタカー)、徒歩などがある。
あくまで一般的な話だがそれぞれの長所・短所を簡単にまとめましょう。
①現地の発オプショナルツアー
- 料金は高い
- 観光時間は限られている
- 時刻表・バス停のなどの調査不要
- 安心・確実に観光できる
- ガイド付
- 手ぶら観光
ただ、周辺に観光スポットがたくさんある観光地ではあらかじめ決められた観光スポットを廻るサービスがあり、比較的安く且つ観光に便利。
例えば、
パリ市内ならBigBusなどホップオンホップオフバス
ロワール渓谷なら現地ミニバスツアー
②路線バス
- 交通費は安い
- 運行は日に数本だったり乗り継ぎがあったりする
- 時刻表・バス停のなどの調査が極めて困難
- 移動に時間を取られタイムロスが多い
- 現地に宿泊しない限り手ぶら観光は難しい
③ウーバー
- スマホアプリで簡単に手配可能(地方の小都市は難しい?)
- タクシーよりも安心
- タクシーより安い
- 現地に宿泊しない限り手ぶら観光は難しい
④海外在住日本人によるアレンジ自在の現地案内(ロコタビなど)
- 地元に詳しいくツアーではできない体験が可能
- 希望に応じたコースがアレンジできる(プライベートツアー)
- 一人では観光会社のオプショナルツアーより割高だが数人まとまれば同等か割安となる
- 現地案内人と依頼者の間で直接打ち合わせ及び価格交渉が可能。
余裕のある方や年配の方におすすめ ↓
ロコタビのサイト
⑤レンタカー(ドライブ)
- マイペースで気ままに観光ができる
- Airbnbなど利用すれば郊外に宿泊できるので宿泊費が安くなる
- ツアーでは行かないような観光地見学を効率よくできる
- 手ぶら観光
- 駐車場利用が思いのほか面倒
⑥徒歩
- あくまで観光スポットが徒歩圏内に限る
- 現地に宿泊しない限り手ぶら観光は難しい
エペルネーのシャンパーニュ通り
フランスドライブ旅行する前に知っておきたい事
ドライブでの注意事項
- 左ハンドルで右側通行
- 交差点はロータリー形式が多い(地方に行けばいくほど信号のある交差点は少ない)
- ロータリーではロータリー内にいる車が優先
- 信号も標識もない交差点では右側から来る車が優先(日本と逆)
- 横断歩道のないところでも歩行者優先を心得よ!それを無視したら罰金を科せられる
- 速度違反取締装置は緩やかな下り坂が設置されていること多い
- 罰金は支払いが遅れるほど高くなる
なお、標識のないところでの制限速度は一般道路80km、高速道路130km。
レンタカー
日本語で予約できるお得なレンタカー予約サイト
駐車場の選択
個人的な選択基準ではあるが、盗難被害などの危険性を減らしタイムロスを減らすため為におすすめの駐車場は、
- 可能な限り屋内
- 路上駐車場ではなく監視付きの公営や私営駐車場
- 観光スポットに近い
駐車料金の精算は思ったより面倒
- クレジットカード払いは必須(料金所のゲートは殆ど無人)
- 精算機の操作などが統一されていない
- ほとんど無人で運営(問題がある場合は呼び出しボタンを押す方式)
- フランス人でも困るくらいややこしい精算機もある
- フランス語ができなければ辞書を携帯したほうが良い
ドライブ旅行に便利なツール
Michelin Route Plannerでプランニング
これを使えば、出発地から目的地までの
- 距離
- 所要時間
- 高速道路料金
- ガソリン代
などが分かる。ただ、所要時間は制限速度で走った場合で計算しているようなので+10%くらいは見込んだ方が良い。
スイスでは高速道路の年間パス(4~5千円)の購入がお得
スイス国内で高速道路を2回以上利用するなら年間パスがおすすめ。なお、年間パスしか販売していない。レンタカーをスイスで借りる場合はこのパスが含まれているので購入は不要。
ドイツでは高速代は無料
ドイツの高速道路、アウトバーンは速度200km/h以上の速度で走行するのが当たり前の世界だが、無料の為、高速道路が混み合い、あちこちで渋滞が頻繁に発生。
なお、区間により速度制限があるので猛スピードで走っていると突然の速度制限で急ブレーキを掛けたり、渋滞でないののんびり走っていると、後ろから猛スピードで追い抜かれたりするので、慣れない人には怖い。
おすすめのドライブ旅行地域(フランス・スイス)
おすすめドライブ旅行地域
- 南仏は全域(ただし、モナコは道路が複雑)
- ノルマンディ地方(モンサンミッシェルやエトルタなど)
- アルザス地方(アルザス海道沿いのコルマールやストラスブールなど)
- ロレーヌ地方・シャンパーニュ地方(ナンシーやランスなど)
- ロワール渓谷(フランス古城巡り)
- スイスは全域
私の場合は4人でのドライブ旅行だったので旅費はかなり安く済んだ。
例えば、宿泊先はほとんどAirbnbを利用したのでパリ以外は1人1泊3,000円くらい。3部屋で食事も洗濯もできる。
ドライブ旅行の概算費用
ドライブ旅行なら1日300km走ったとして
- ガソリン代が4,000円ちょっと
- レンタカー(ミニバン4人乗り)料金6,000~
- 高速料金はほとんど発生しないが1日平均1,000円と仮定
- 合計で1日あたり11,000円~
個人旅行の場合、移動費は1日当たり3,000円+-見込まれるのでレンタカーの方が割高になる。ただ、現地発全日オプショナルツアーなら1人あたり1万円~かかる。
宿泊先はAirbnbがお得
ドライブ旅行での最大の利点の一つが郊外にある割安の宿泊先を選べること。Airbnbなら3~4人で泊まれる郊外の宿泊先が見つけやすいのでグループ旅行ならAirbnbの宿泊先がおすすめ。
- 1泊1万~(2~3人での宿泊なら1人当たり5,000円以内)
グループでのドライブ旅行ならレンタカーの割高分は十分に相殺可能ですね!ただ、家を探すのが思った以上に大変、家の鍵の受け渡しが面倒など注意点がいくつかあるので次の2つの記事を参考にして頂きたい。
海外旅行保険加入は必須
おわりに
ドライブ旅行のメリットは、周遊に向いている点。パリ発オプショナルツアーでの周遊プランは極めてまれだ。個人旅行で1日に2都市(観光地)廻るのはかなりキツイ。ところがドライブ旅行なら3ヶ所は廻れる。
ヨーロッパ圏でのグループ旅行なら車での周遊の旅がおすすめ。ドライブ旅行なら自由気ままな旅の雰囲気を味わえる。
皆さん、ヨーロッパの地方を観光するならドライブ旅行にチャレンジしてみて下さい。きっと、新しい発見や一生の思い出となる旅になる思いますよ!