Ippo-san’s diary

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なでしこジャパン2019女子サッカーW杯総括と東京五輪に向けて

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6月26日なでしこジャパンは決勝トーナメント1回戦でオランダに惜敗。

1勝1分2敗・得点3・失点5 の成績で女子サッカーW杯2019フランス大会の舞台から姿を消した。

  • どうしてベスト8になれなかったのか?
  • 東京五輪に向けての課題・修正点は何か?

女子サッカーW杯2019を総括することで東京五輪や次のW杯に向けて「何をすべきか」。その議論の為のたたき台を皆さんと共有したい。ただ、あくまで素人の意見である点をご理解いただきたい。

なお、W杯開始前開始後なでしこジャパンや強豪国に関する予想・チーム情報・試合結果などに関する情報をたくさん紹介していますので関連記事FIFA女子W杯2019特集」もどうぞ! 

W杯で浮き彫り:なでしこジャパンの課題・修正点とは?

W杯前に多くの記事でなでしこジャパンの課題を指摘してきたが、W杯でそれらの課題が浮き彫りになったことは確かである。

これは強豪国との対戦を分析した結果でFIFA女子ワールドランキングTop10外のチームとの対戦データは除外。

  • 選 考:選手選考に実力や実績が反映されていない
  • 守備力:失点が多い。特に前半の失点が多い
  • 攻撃力:先制されたら逆転できる力がない
  • リーダー:攻撃のリーダー不在
  • 経験値:大舞台(W杯や五輪)での経験者が少ない
  • 年 齢:若い

それでは具体的に議論しましょう。

選 考

これは協会の方針に従った結果だと考えている。「若い選手に経験を積ませる場、成長の場として今回のW杯に望むため敢えてベテランを排除した」と推察している。

協会は「ベテランなしでも何とかベスト8になれる」と考えたのだろう。また、なでしこリーグ3期連続得点王の田中美南選手を外したのは、「高倉ファミリーの一員でない」と考える。

なお、坂口選手を敢えて選んだのは「試合出場を期待したというよりも大舞台での経験値のない若手の教育係」として考えてのことだろう。

何故、若い選手をたくさん選んだのか、協会の方針とは?」に関してはこちらの記事をどうぞ! 

www.ippo-san.com

 

守備力

課題は、強豪国と比べて「失点が多い、特に前半の失点が多い」。強豪国との対戦では平均2失点以上だ。イングランド戦でもオランダ戦でも過去の試合と同様に前半先制点を許してしまった。

PA周辺(バイタルエリア)での守備に問題があるようだ。高さには勝てないがもっと寄せることはできる。守備の時間帯にバイタルエリアのスペースを埋めているだけでは、スピードと体格に勝る相手が侵入した時に遅れを取ってしまう。

バイタルエリアではもっと一対一に近い守備が必要ではないか?イングランド戦ではマークする相手との距離が遠く、寄せた時に簡単にかわされ先制点を許してしまった。オランダ戦ではコーナーキックの際に事前に体を寄せていないため簡単にヘディングで先制点を許してしまった。なでしこリーグやレベルの低いチームなら通じても強豪国には通じないことに気付いていなかったようだ。

それとよく聞く点だが、「クロスからの失点が多いのでクロスを上げさせないようにしなければならない」。確かにそういう面はあるのでクロスを上げさせない対策は必要だが、「クロスを上げられたらどういう対応をすべきか」、この点の対策をどのていど練ったのだろう?

攻撃力

攻撃は決して悪くなかったが十分ではなかった。イングランド戦でもオランダ戦でも後半は互角以上の戦いができたのは見ていてわかった。ただ、過去のデータでは平均1得点がやっと。そのため先制点を許すと何とか追いつくことまではできる時もあるが逆転できない

どうしてなのだろう?私の見立ては攻撃の際にスペースがあるかどうかスペースがある時はテンポの良い「なでしこらしいパスワーク」ができる。それが見るも者を魅了する。しかしスペースを潰される(マークがきつい)とパスミスや相手にボールを奪われるケースが頻発する。

要するに技術が足りないアイデアが足りない引き出しは沢山持っているような記事を読んだが、実践で試す時間はなかったはず。強豪国との試合ばかり+メンバー固定が極めて遅かった)。さらに、体やスピードに劣る分、別の何かでカバーしないと逆転できる力は備わらない。アルゼンチン戦のように守備的に構えられたら崩すことさえ難しくなる。

その他ではシュートの精度。ベストの体制でないとシュートを打たない(利き足に持ち替えたり、崩れかかった体制を立て直したりする)。従って態勢が整ってないとPA内でのパスが増える。一方、その間に相手の守備態勢も整ってしまう。

さらに、自信がないのかミドルシュートが少ない。ゴール枠内には稀にしか飛ばない。動いたボールに対してのミドルシュートの練習を積んでいると思うが、無理に崩して得点しようとするよりも普段下位チームとの親善試合でもっとミドルシュートを実践してみてはどうか?

こうした点の修正さえできれば、課題の決定力もアップするだろう。

攻撃のリーダー不在

部分的には岩渕選手などが担っていたが、残念ながら今のなでしこには攻撃のリーダーシップを任せられるプレーヤーが不在

プレー中の適切な指示、若手を時にはしかり、時には慰め、時には叱咤激励し、ミスを恐れずに思い切りプレーできるような声を掛けられるリーダー。

しかし、一人だけいるではないか。どうして召集されなかったのだろう?単にベテランと言う理由だけではなさそうだ。NWSLで大活躍中の永里優季

NWSLと言えば、アメリカ代表も加えると代表選手が70名以上プレーするアメリカ女子プロリーグ。1チームにつき7~8名は代表クラスの選手がいる世界でもトップのリーグ。そんなリーグで月間ベストイレブンや週間MVPなどを何回も受賞しているまさしくワールドクラスのプレーヤーが永里優季。

過去はどうであれ彼女のツイッターをみると素晴らしいことが一杯書いてある。人間的にも素晴らしいと感じた。今は、「人を活かすサッカー」が楽しくて仕方ないそうだ。シカゴ・レッド・スターズでは、オーストラリア代表サマンサ・カー(NWSLで2年連続得点王、W杯5得点)の相方で彼女の得点の為アシストを連発している永里優季。

東京五輪でメダルを取るならワールドクラスで現在でも大活躍している選手を招集しない手はない。今W杯の結果を見ればメダル獲得にはそうせざるを得ないだろう。永里選手についてもっと詳しくお知りになりたい方はこちらの記事をどうぞ! 

www.ippo-san.com 

経験値

今大会でW杯経験者は強豪国の中では最も少ない6人であった。一部のマスコミは1年ちょっと前、西野監督がロシア大会メンバーを発表した時にベテランを多数招集すると「おっさんジャパン」と批判したが、W杯の結果がそれまでの内容より良かったので手のひらを返したように西野監督の決断を称賛した。

追記:優勝国の一角と見られたドイツはベスト8で敗退。ドイツの大舞台(W杯・五輪)での経験値は強豪国の中で日本に次いで2番目に低い。

今回はどうだったろう?真逆である。しかし、経験値が足りないと疑問を呈したしたマスコミはなかった(前回の失敗で懲りたからだろう)。とにかく若手育成の為、このW杯で経験を積ませたかった。そのため今大会の成績目標を明確に言えなかった。経験を積ませるという最大の目標は70%達成できたと思うが、ベスト8になれなかった事で100%にはならなかった。

いずれにせよ多くの若手が素晴らしい経験を手にしたことになる。東京ではその経験が活きてくれるだろう。おそらく東京五輪メンバーの殆どはW杯経験者になっているだろう。少なくても協会の目標である東京五輪メダル獲得と2023年W杯招致・優勝に半歩近づいた。

年 齢

強豪国平均と比べて突出して若い。別に若いから駄目だと言っている訳ではない。現にほとんどの強豪国は2~3人の若手を経験の為敢えて選考しているケースが多い。なでしこジャパンの場合は22歳以下が10人である。それも実力と実績があって選ばれたなら何も言う事はないが、そうでないのと思っているファンが多いのではないか?

追記:ドイツは強豪国の中で平均年齢が3番目に低い

ただ、私は協会の意向を理解し賛同した。それは協会が掲げる壮大なロマンに感銘し、「W杯優勝への唯一の道」と考えこの4月に納得したから。

  • 女子サッカーの人気回復
  • 東京五輪でメダル
  • 女子サッカーのプロ化
  • 2023年W杯招致とW杯優勝

東京五輪でも若手主体で臨むべきである。18名中10程度は若手でいい。

なお、今大会出場した若手で「なでしこ魂」に欠け「懸命」にやっているようには見えなかった選手が数名いた。非常に残念なのはSheBelievesカップ、イングランド戦、そしてオランダ戦でシュートミスや敗戦後に映し出された若い選手の笑っている顔。ガムをかんでいなかったので城彰二のようにバッシングは受けないだろうし、そうすべきではない。単にこれまでに苦しみに苦しみを重ねて築いた「なでしこ」というブランドと誇りを理解していないのだろう。

ただ、若さ故に、ヨーロッパ遠征への機内で大はしゃぎをしていたという記事を読んだ。こうした振る舞いは絶対に慎んで欲しいものだ。

個人的には長谷川選手、清水選手、三浦選手、そしてミスはあったものの市瀬選手の奮闘、何故か1試合しか出場しなかった南選手、ケガのためわずかなプレーだけだったが籾木選手の世界トップを目指す発言などに、感銘したので更なる成長を遂げたプレーを東京五輪で見たい。

関連情報 

なでしこジャパンの2019W杯の成績表

対戦国

シュート

(相手)

枠内

シュート

アルゼンチン

6.10

0-0

8(5)

2(1)

スコットランド

6.14

2-1

19(12)

7(4)

イングランド

6.20

0-2

16(14)

4(6)

オランダ

6.26

1-2

● 

12(12)

4(5) 

 (緑字は強豪国との対戦

なでしこジャパンの2019W杯出場選手

〇はスタメン  数字は途中出場のプレー時間(分)

 

GK

山下

GK

池田

 

 

 

 

GK

平尾

 

 

 

 

DF

鮫島

DF

清水

DF

市瀬

 

DF

熊谷

DF

宇津木

 

 

 

 

DF

宮川

 

 

 

 

DF

 

 

 

DF

三宅

 

 

 

 

DH

杉田

DH

三浦

〇 

28

〇 

DH

阪口夢

 

 

 

 

MF

籾木

 

 

 

18

MF

中島

MF

長谷川

8

 

FW

遠藤

 16

〇 

 

FW

宝田

 3

 

5

 3

FW

菅澤

〇 

29

FW

横山

 

〇 

 

FW

小林

 

24

 

FW

岩渕

 23

 

ワールドカップ・五輪でプレー経験のある選手

強豪国で今回のW杯に登録された全選手

出場時間0分の選手は除く

経験値:23名中の割合(%)

代表チーム

W杯・

五輪

経験者

経験値%

日本

6

26

アメリカ

14

61

カナダ

14

61

ドイツ

8

35

フランス

10

43

イングランド

9

39

オーストラリア

17

74

ブラジル

14

61

スウェーデン

11

48

オランダ

12

52

平均

11.5

50

強豪国チームの平均年齢ほか

強豪国で今回のW杯に登録された全選手

代表チーム

平均年齢

22歳以下

30歳以上

日本

24.0

10

3

アメリカ

28.6

2

11

カナダ

24.7

6

5

ドイツ

25.4

3

2

フランス

26.3

3

5

イングランド

27.1

3

6

オーストラリア

26.6

4

3

ブラジル

28.2

0

9

スウェーデン

26.6

3

4

オランダ

25.5

5

2

平均

26.3

3.9

5

 

女子サッカーW杯2019:Top13チーム対戦成績

  • 2019年6月30日現在の成績(ベスト4進出決定まで)
  • 試合数が少ないので参考程度のデータだが、親善試合と違って真剣勝負の結果のデータ
  • W杯ランキングは2019年3月現在
  • 得点・失点共にPK含む
  • 決定率3(3本の枠内シュートで1得点)以下(決定力が高い)
  • 失点率3(3本の被枠内シュートで1失点)以上(守備力が高い)
  • -’は失点ゼロ
  • 組み合わせに恵まれなかったスペイン(数値はアメリカ戦とドイツ戦)とアメリカ戦で敗れたフランスは決定率・失点率とも平均以上でこのデータからもチームの実力度がわかる
  • カナダの決定率は3だが枠内シュート数が極端に少なく攻撃力が乏しい

 

スペイン

13

2

1

3

-2

3

3

9

3

フランス

4

3

5

4

1

14

2.8

17

4.3

ノルウェー

12

3

2

6

-4

13

6.5

16

2.7

ドイツ

2

2

2

2

0

13

6.5

8

4

オーストラリア

6

3

5

5

0

18

3.6

10

2

イタリア

15

3

2

4

-2

11

5.5

17

4.3

ブラジル

10

3

4

5

-1

14

3.5

12

2.4

イングランド

3

2

5

0

5

12

2.4

8

-

日本

7

2

1

4

-3

8

8

11

2.8

カナダ

5

2

1

3

-2

3

3

5

1.7

オランダ

8

3

6

2

4

16

2.7

10

5

アメリカ

3

6

2

4

14

2.3

8

4

スウェーデン

9

3

3

3

0

11

3.7

11

3.7

   

 

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東京五輪女子サッカー:出場国と組み合わせ予想

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開始前 :強豪国の試合結果・チーム情報・優勝国などの予想

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開始後 :強豪国試合結果や勝利への道を分析 

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まとめ

次の5点を課題として皆さんと共有させていただきました。

私が選んだ課題と結論は、

  • 選 考:選手選考に実力や実績が反映されていない⇒協会の方針
  • 守備力:失点が極端に多い。特に前半の失点が多い⇒修正できる
  • 攻撃力:先制されたら逆転できる力がない⇒修正できる
  • リーダー不在⇒永里優季健在
  • 経験値:経験者が少ない⇒心配無用、次は殆どの選手が大舞台経験者
  • 年 齢:突出して若い⇒若手主体路線継承でよい。ただし、なでしこブランドを汚すような振る舞いは慎むべき

敢えて監督問題は触れませんでしたが、皆さんはどのようにしていけばなでしこジャパンが強くなるとお考えでしょうか?見方や意見はいろいろあると思いますが、これが議論のキッカケになれば幸いです。