(2019年4月9日掲載:2020年4月18日更新)
はじめに
パリ近郊観光を考える方にお聞きしたい。パリから1~2時間ほどの観光地へ行く場合、選択肢は2つ。どちらを選びますか?
- 日帰り観光
- 前夜観光地に行き1泊して翌朝観光
海外旅行で航空券と同様に出費の多い費用が宿泊代。宿泊費を抑えれば旅行費用は低く抑えられる。しかも「ホテルのグレードを落とさず」に可能。
旅慣れた方は実行されていると思いますが、現地前泊(前夜観光地に行き1泊して翌朝観光)という誰にでもできる宿泊費を抑えるアイデアを紹介しましょう。
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これらも合わせてご覧いただければ幸いです。
- ホテルのグレードを落とさず宿泊費を抑える
- 宿泊費を抑えられる理由
- 観光地別宿泊費節約額
- 現地前泊する場合、パリ出発の時刻は何時?
- コスト節減以外の現地前泊メリット
- 前泊のデメリット
- 前泊が向いているパリ近郊観光地
- ほかの観光地はどうなの?
- ココだけの話だが・・・
ホテルのグレードを落とさず宿泊費を抑える
パリ旅行を予定している方は、たいてい1つ2つ日帰りで行くパリ近郊観光を考えていると思います。例えば、
- ヴェルサイユ宮殿
- ジヴェルニーのモネに庭
- ルーアン大聖堂
- シャルトル大聖堂
- ランス大聖堂
- エペルネーのモエ・エ・シャンドンでシャンパン試飲
こうしたパリ近郊観光の際、パリ市内のホテルに戻る日帰り旅行ではなく、前夜に現地(観光地)に移動し1泊してから観光(現地前泊)、というのがホテルのグレードを落とさず宿泊費を抑えるアイデア。
宿泊費を抑えられる理由
宿泊費が都市部と地方で大きく違う国がある。フランスではその傾向が特に高い。
パリ市内の宿泊単価は一般的に1泊170€(ホテルランク3)。これは比較的安全でしかも観光スポットのど真ん中に立地するオペラ座界隈かパリ市役所界隈のホテルに早めに予約する場合の単価。
パリ市内でも安いホテルはたくさんあるが、おおかた危険なエリアに立地しているのでおすすめしていない。
一方、地方都市の宿泊単価は、同等かそれ以上の部屋でおおよそパリ宿泊費の50%+-。かなり安い。従って現地前泊すれば、差額分の出費を抑えることができる。
観光地別宿泊費節約額
節約額
観光先別の移動時間や1泊の宿泊費はおおむね下記の表の通り。
ご覧の通り宿泊費の差額は40€~130€。この差額を移動費や観光料にあてれば大きな節約になる。
調査概要
- ホテルのランクは3つ星
- 市内中心部から1km以内
- 口コミは「とても良い(8以上)」
- 2020年7月14日泊でBooking.comを検索
調査結果
パリ1泊170€
観光地 |
パリ発 移動時間 |
現地1泊 (€) |
ジヴェルニー |
50分 |
102~120 |
ルーアン |
1.2時間 |
90+- |
ロワール古城巡り(トゥール市) |
2時間- |
80+- |
シャルトル |
1.2時間+ |
70+- |
ランス |
1.0時間- |
80+- |
ナンシー |
1.5時間+ |
70+- |
フォンテーヌブロー |
1.0時間- |
82~ |
リヨン |
2時間 |
90+- |
ストラスブール |
2時間 |
90+- |
|
|
|
現地前泊する場合、パリ出発の時刻は何時?
観光先が1カ所ならパリ観光を終えてからの時間、即ち、夕方から夜にかけての時間帯に出発するのがおすすめ。
ただ、
- 移動時間
- 移動料金(出発時間帯によって異なる)
- ライトアップされた街並みなどの観賞や郷土料理への興味
- 現地での観光予定時間
- パリに戻ってからの予定
などを総合的に考慮した上で出発時間を決めることになる。
例えば、ライトアップされた観光地の街並みを見るのに早く行きすぎても見られない。夏季のシーズンなら少なくても夜9時頃までは明るい。
コスト節減以外の現地前泊メリット
①ライトアップ鑑賞
- 時期次第だがシャルトル大聖堂、ランス・ノートルダム大聖堂のプロジェクションマッピング
- 街のライトアップが素晴らしい リヨン、ルーアン、ストラスブール
②郷土料理
③夜の街並み散策
④列車を間違えても翌日の観光に差し障ることはない
前泊のデメリット
特にない。ただ、大きなスーツケースを引き回しての観光は避けたい。たいていはパリの宿泊先に預けることが可能(ナポリのホテルに1泊、次の日アマルフィに1泊。2日後ナポリの同じホテルに宿泊だったが、ナポリのホテルでちゃんと預かってくれた) 。
仮にホテルが預かってくれない場合、次のような所に預けたらいい。6€。
前泊が向いているパリ近郊観光地
各々の観光地をクリックすると前泊での行き方・日程表・費用等をご覧いただけます。
- パリから30分+のヴェルサイユ宮殿観光
- パリから2時間弱のロワール渓谷古城巡り
- パリから1~1.5時間のルーアン観光+ジヴェルニー観光(モネの庭)
- パリから2時間のストラスブール観光
- パリから1.5時間のシャルトル大聖堂観光
- パリから45分のフォンテーヌブロー宮殿観光
- パリから2時間のリヨン観光
- パリから1時間のランス観光+マム社見学
ほかの観光地はどうなの?
複数都市の観光は通常周遊となるので必然的に1泊以上。従って、宿泊費は自ずから安くなる。各々の観光地をクリックすると周遊での行き方・日程表・費用等をご覧いただけます。
- 南仏(ニース、カンヌ、モナコ、エズ)
- 南仏(アヴィニョン、ポンデュガール、プロバンス)
- 南仏(カルカッソンヌ、アルル)
- リヨン近郊(リヨンとペルージュ)
- リヨン近郊(リヨンとアヌシー)
- アルザス地方(ストラスブール、リボヴィレ、コルマール)
- アルザス・シャンパーニュ地方(ストラスブール、ナンシー、ランス)
- ノルマンディ地方(オンフルール、エトルタ、ルハーブル)
- 仏アルプス(シャモニー・モンブラン)
ココだけの話だが・・・
パリ発日帰り観光の行き方紹介記事をたくさん書いているのでお叱りを受けて当然だが敢えて申し上げる。
「パリ発日帰り旅行」がコスト的にはあまりよくない選択肢なんです。どうしてもパリ宿泊を選択せざるを得ない時以外は前泊する方が間違いなく旅費を節約できる。
ただ、モンサンミシェル観光だけは前泊をおすすめしない。観光時間はふつう3時間あれば十分。翌日午前中に観光を終えても夕方まで待たないとパリへ戻るいい移動手段がない。前泊した場合、お金の節約はできるが半日分の時間のロスが生じる。そのため冬季の夜景観賞以外はモンサンミシェル1泊の旅はおすすめしない。
一方、ロワール渓谷+モンサンミシェルのような周遊ならおすすめ。
まとめ
パリ近郊観光をご検討されている方のために「グレードを落とさず宿泊費を抑える」方法としてパリではなく目的の観光地に宿泊するアイデア紹介。
地方都市に宿泊すると、パリ1泊と比べると40€~130€の節約。浮いた費用で移動費や観光料金を賄える。概ねパリから2時間くらいまでの観光地1カ所を観光する時におすすめ。
現地前泊、いかがでしたか?ご参考にしていただければ幸いです。