(2018年1月8日掲載:2020年3月19日更新)
はじめに
4人兄弟の私たちが初めて全員そろって行った海外旅行、2018年6月1日、フランスに来て3日目、弟の車でレマン湖一周。
この日はモンブラン観光の予定だったが、天候があまり良くなかったので、4日目に予定していたレマン湖一周の旅へスイッチ。
私にとっては2回目となるレマン湖一周だが、フランス在住の弟にとっては何十回目なんだろう? 100回目くらいかな?知り合いが訪ねて来る度に案内しているようだ。 今回は私からレマン湖一周の旅をご案内したい。
- レマン湖一周ドライブ・ルート
- ジュネーヴ Geneve 旧市街散策
- オードリーヘップバーン(の墓)を訪ねる
- ローザンヌのオリンピック博物館
- ラヴォー地区のワイン街道からの景観は最高
- ヴヴェイの湖畔でチャップリンと写真を撮る
- 岩盤の上に建つシヨン城
- エヴィアンのカシャの泉の湧水はタダ
- イヴォワール Yvoire 花の村
- シエ港の湖畔で夕食
レマン湖一周ドライブ・ルート
観光地
- ジュネーヴ(Geneve) 旧市街地散策
- トロシュナ村(Tolochenaz) オードリーヘップバーンのお墓参り
- ローザンヌ オリンピック博物館見学
- ラヴォー地区 ワイン街道ドライブ(コルニッシュ道路)
- ヴヴェイ(Vevey) 湖畔散策
- シヨン城(Chilon)外観見学
- エヴィアン(Evian) 市内散策
- イヴォワール(Yvoire) 村内散策
- シエ(Sciez)湖畔のレストランで夕食
この日のドライブ旅行は
- 距離にして191km
- 移動時間にして4時間17分
実際はもっとかかったと思う。
Google Mapでは制限速度で走った場合の時間を表示しているようなので5時間近くかかったでしょう。朝、8時半頃出発して弟の家に戻ったのは夜10時過ぎだったと思う。この日は観光・移動・食事でおよそ14時間費やした。
ドライバーの弟よ、お疲れ!
それでは観光順に
- 市街地散策マップ
- 散策中に撮影した写真
- 短いコメントや説明
を付けてこのドライブ旅行の一端を紹介しましょう。
ジュネーヴ Geneve 旧市街散策
散策ルートマップ
モンブラン駐車場に止めてまず向かったのがルソー島。
ルソー島はレマン湖からローヌ川への入口にある小島でジャン・ジャック・ルソーの銅像が建っている。
ルソーはスイス、ジュネーヴ出身のフランスの哲学者・政治思想家・教育思想家・作家。主な著書には「社会契約論」や「人間不平等起源論」。
ルソーの銅像
次に向かったのがモラ広場。中央が石造りの3階建てのモラタワー。よほど超人気の観光地なら別だが、午前中はどこに行っても観光客はもちろんのこと、地元の人もまばら。
勾配のある石畳の道を歩いてサンピエール大聖堂に到着。宗教改革の拠点となったサンピエール大聖堂の周囲を散策しながら撮影。
タヴェル館の入り口。12 世紀に貴族の私邸として建てられたジュネーヴ最古の建物。現在は民族博物館として中世の家具や写真などが展示されている。
ルソーの生家はこの近くにあるはずだが見つからず、諦めてTreille Promenade公園を通ってバスティオン公園へ向かった。
(バスティオン公園)
バスティオン公園内にあるカルヴァン生誕400年を記念して造られた宗教改革記念碑。左からファレル、カルヴァン、ベーズ、ノックス。カルヴァンは歴史で習った覚えはあるが他の3人は知らない。
どうしてもルソーの家を見ようとルートを変更してタヴァル館の方に戻ったが、なかなか見つからずとうとう地元の人に場所を尋ねてやっと探し当てた。ルソーの生家は博物館になっている。写真撮影だけ。
タヴァル館向かいの建物のオープンに置かれた大砲発見。旧兵器庫 (L'Ancien Arsenal) で18~19世紀に使用された大砲と壁画の写真を撮影。
ジャン・カルヴァンの生家の前で写真を撮り、イギリス公園(アングレ庭園)へ向かった。
ルソー島とモンブラン橋
旗が挿してあるのがモンブラン橋。 天気のいい日にはモンブランが見える事から名づけられた。
イギリス公園にある直径5mの花時計と大観覧車
ジュネーヴのシンボルであるレマン湖畔の大噴水。噴水の高さは140メートルで世界最大級。
ナポレオンによって1798年フランスに併合されたがその後独立し1815年にスイス連邦加盟。ジュネーヴの連邦加盟をを記念して建てられたのが二人の女神のブロンズ像が立つ国家記念碑。
ジュネーブ市街を去る前に通る国際連合欧州本部の道路脇に設置されている壊れた椅子を車窓より撮影。スイス人芸術家ダニエル・ベルセ作で地雷やクラスター爆弾の危険性を訴えるために作られたと言われている。
オードリーヘップバーン(の墓)を訪ねる
ジュネーヴを後にしてレマン湖を右手に見ながら欧州自動車道路E62号線を走ってトロシュナ村へ向かった。
モルジュでE62号線から降りてUターンする感じでトロシュナ村に入ったがヘップバーンの墓が見つからない。しかし、へップバーンが晩年を過ごした家を先に発見!
大きい家だが決して豪邸ではない。大女優が住んでいたとは思えないような家だが、静かな暮らしをするには十分だったのでしょう。
村内をあちこちドライブしているうちにようやくヘップバーンの墓を見つけた。ヘップバーンの家からわずか300m。
ヘップバーンの墓は小高い丘の上にある小さな共同墓地にある。これも大女優ものとは思えない墓だが、ベゴニアの花に囲まれて微笑んでいるヘップバーンの姿が脳裏に浮かんだ。
(中央の奥がヘップバーンの墓)
ローザンヌのオリンピック博物館
ヴヴェイに行く途中にローザンヌのオリンピック博物館前を通ったので見学することにした。みんな路上駐車している。博物館から300mくらい離れたところにようやく駐車できるスペースを見つけた。
ラヴォー地区のワイン街道からの景観は最高
ラヴォー地区は高品質のスイス・ワイン生産地で世界遺産。ワイン街道(コルニッシュ道路)の道幅は狭いが、湖面から数百メートル高い丘陵から見下ろすレマン湖や斜面のぶどう畑の景観は抜群。
見晴らしが特段に良いスポット(View Point)には駐車スペースが用意されている。どこもかしこも絶景なので数百メートル進むたびに車を止めて何枚も写真を撮った。
ヴヴェイの湖畔でチャップリンと写真を撮る
ヴヴェイが有名なのは
- チャップリンが晩年を過ごした街
- ネスレ本社所在地
ネスレ旧本社のアリマンタリウム(食物博物館)の前に立つチャップリンと並んで写真を撮ったよ!
チャップリンが見ているのはレマン湖に刺さるフォークのモニュメント?
岩盤の上に建つシヨン城
次に向かったのはレマン湖畔に突き出た硬い岩盤の上に建つシヨン城(Château de Chillon)。
シヨン城から100mほど離れたフェリーターミナル近くの道路脇の駐車スペースに車を止めて見学に向かった。
バイロンの作品「シヨンの囚人」、「シヨン城詩」に登場する城として知られているが外観見学だけに留めた(前回もそうした)。
エヴィアンに向かう途中にスイスとフランスの国境がある。
サン・ジャンゴルフという村。この村にあるホテルの一室のは両国の境界線があるとのこと。なお、国境検問所はあるが、どこでも余程のことがない限り車を止められることはない。
エヴィアンのカシャの泉の湧水はタダ
エヴァイアンはアルプスの氷河を源泉とするミネラル・ウォーターで世界的に有名な街でレマン湖畔の高級温泉リゾート地。
一番有名なのが水源地であるカシャの泉(source de cachat)。24時間常に水が湧き出ていてタダでエヴィアン水が汲める。見学する際はペットボトルを忘れないように!
最後の訪ねたのが、
イヴォワール Yvoire 花の村
フランスの最も美しい村第5位で「花の村コンテスト」に毎年入賞。最高の格付けである’四つ花’も受賞したこともあるレマン湖畔の村。しかし、時期が早かったのか?家々に飾った花が少なかったのでちょっぴりガッカリ(前回は9月に訪問)。
シエ港の湖畔で夕食
この日のドライブ旅行の締めくくりはイヴォワールからちょっと戻ってシエ港の湖畔にあるフランス料理店、Restaurant les Pêcheursでの夕食。
8時過ぎにフィレ・ドゥ・ペルシュ(Filet de Perche)を注文。
テラス席でレマン湖に沈む夕陽を眺めながらの食事は忘れられない思い出の一つとなった。
まとめ
スイスのレマン湖一周ドライブの旅を紹介。
このコースに含まれている観光内容は
- ジュネーヴの旧市街地散策
- トロシュナ村のオードリーヘップバーンのお墓参り
- ローザンヌのオリンピック博物館見学
- ラヴォー地区のワイン街道ドライブ
- ヴヴェイの湖畔散策
- シヨン城外観見学
- エヴィアン市内散策
- イヴォワール フランスの美しい村散策
フランスやスイスで花いっぱいの街を見るなら7月から9月がおすすめ。ただ、7月と8月は観光のピークシーズンなのでどこも混雑するよ!
いかがでしたか? レマン湖周辺の観光にお役に立てたるなら幸いです。
追記:スイスの高速道路は有料だが4~5千円出して年間パスを買えば乗り放題。これがないと高速料金だけでも大きな出費になるので車で2日以上旅する場合は購入をおすすめ!