はじめに
ヨーグルとの手作りを始めてから3年。これまでに市販品10数種類の手作りをしてきました。ただ、手作りしなかったヨーグルトの1つが小岩井乳業 生乳100% ヨーグルト。
小岩井乳業 生乳100% ヨーグルトの手作りは難しい。ネットで調べても発酵時間は10時間~20時間と幅があり過ぎる上に、あまり固まらないようだ。
そんな理由から手作りをためらっていたが、何とかなるだろうと思い、1年半前振りに新たな市販品ヨーグルトの手作りにチャレンジ。さて、その結果は?
小岩井乳業 生乳100% ヨーグルトをどうしても手作りしてみたい、と思う方以外にはおすすめしませんが、試行錯誤の結果をシェアしたい。
なお、こちらの最新記事もご覧いただければ幸いです。森永のメモリービフィズス 記憶対策ヨーグルトの手作り
小岩井乳業 生乳100% ヨーグルトの特徴と成分
特徴
特定保健用食品(トクホ)の許可を受けた数少ないヨーグルト。生きて腸まで届くビフィズス菌Bb-12株の働きにより腸内環境を改善するとのこと。なめらかさにこだわり抜いた"前発酵"製法を採用。ドリンクヨーグルトと同じ製法。
成分(100g当たり)
- エネルギー65kcal
- タンパク質3.2g
- 脂質3.8g
- 炭水化物4.6g
通常のヨーグルトと比べてやや脂質が多い。
なお、市販品をご希望の方はこちら!
小岩井乳業 生乳100%ヨーグルト手作りにチャレンジ
一般的な市販品ヨーグルトーグルトの手作りでは、発酵温度42℃、発酵時間7~8時間だが、ネットで調べると小岩井乳業 生乳100%ヨーグルトプレーンでは発酵時間は10~20時間、発酵温度40℃。
1回ではうまくいかないだろうと思い、何回か試行錯誤してから記事にすることにしたた。
1回目
- 発酵時間15時間
- 発酵温度42℃
できあがり状態だが、少し固まったが、水面には分離した水分が1cmほど浮かんでいる。これ以上発酵を続ければ酸味が強くなりすぎて食べにくくなるだろうと思い、ストップ。水面に溜まった水分を捨てて容器ごと冷蔵庫に保管。
翌朝試食。固さはまるでない。こんなにゆるめのヨーグルトは初めてだ。ただ、それは市販品と同じ程度。
最も気になっていたのが酸味。他のプレーンヨーグルトよりも倍の発酵時間だったので酸味はどうかなと思っていたが、これまでの手作りのヨーグルトよりも少なく感じる。
2回目
- 発酵時間15時間
- 発酵温度42℃
1回目と同じでいわば再挑戦。開始から11時間経過時にたまたまできあがり状態をチェック。この経過時間で既に分離した水分が表面に浮かんでいた。さらに発酵したらもっと固まるかなと思い予定通り15時間経過するまで発酵を続けた。
できあがったヨーグルトの固さは11時間経過時と比べて変わった感じはしない。固さも酸味も1回目との違いは感じない。
そこで思った。3回目は発酵時間を10時間に設定して試作しよう!
3回目
発酵時間を10時間にセットして試行。これまでと異なり10時間経っても水分の分離が見られない。発酵時間が足らないと思い更に5時間プラス。15時間発酵。見た目は10時間の時点より少しヨーグルトが多くできたような感じがした。
ただ、できあがったヨーグルトは1・2回目と比べてよりドリンクヨーグルトに近い。そこで3時間ほど水切りを実施。当然のことながら写真のようにかなり固まった。酸味はなく、食感はなめらか。水切り後のヨーグルトらしく仕上がった。
4回目
3回目でできた水切り後のヨーグルトの残りを使って植え継ぎにチャレンジ。設定温度42℃。発酵時間11時間。3回目同様、水分の分離が見られず、市販品よりゆるめのヨーグルトができあがった(写真)。
水切りなしで試食することにした。冷蔵庫に冷やすと市販品よりやや固めになった。酸味は感じない。
試行錯誤の結果分かった作り方
- 市販の小岩井乳業 生乳100%ヨーグルト プレーン 400gの内、100gを専用容器に移す
- その専用容器に常温に戻しておいた成分無調整牛乳900mリットルを注ぐ(牛乳が常温でない場合発酵時間を1時間ほど長くする)
- 良くかき混ぜる
- 専用容器をヨーグルトメーカーにのせる
- 温度(42℃)と時間(11時間)をセット
これで準備完了。
なお、ヨーグルトメーカーの例はこちら!
上記の手順でできたヨーグルトは普通のヨーグルトよりもかなりやわらかめのヨーグルト。容器に入れたままの状態で冷蔵庫に保管すれば市販品と同等のやわらかさになる。
もし、やわらか過ぎる場合は、保管する前に濾し器を使って30分+-水切りすればよいので失敗はありません。
これで小岩井乳業 生乳100%ヨーグルトプレーンの手作り終了。
次はこの手作りしたヨーグルトを使って再度植え継ぎにトライする。これが成功すれば、小岩井乳業 生乳100%ヨーグルトプレーン手作りヨーグルトはいつもゆるめに仕上がるが、作り方に関してはほぼ100%固めになったと言える。
2022年2月19日追記:本記事掲載後3回植え継ぎを行ったが、市販品より固めのヨーグルトに仕上がり、いずれも大成功でした。
おわりに
小岩井乳業 生乳100%ヨーグルトプレーンの手作りは他のヨーグルトと大差はない。ただ、発酵時間が長い点とゆるめである点(この商品の特徴)。固いヨーグルトがお好みの方には水切りをおすすめする。
なお、水切りすると1000gのヨーグルトが400g程度に圧縮されギリシャヨーグルトに変身する。その結果、100g当たりのタンパク質は2.5倍前後の9gほどになる。
いかがでしたか? ヨーグルトの手作りと健康づくりを楽しみましょう。お役に立てたなら幸いです。