(2018年12月2日掲載:2020年3月13日更新)
はじめに
みなさん、ホストファミリーになりたいと思ったことありませんか?
そうは思っていても住宅事情、言葉、文化、習慣などの違いで躊躇されていらっしゃる方が大勢いらっしゃると思います。
そんな方に、応募から留学生受け入れ決定までの流れについて記事にしました。自分自身の海外ホームステイ経験、某語学スクールから紹介された留学生受け入れ実績50名などの体験をベースに詳細かつ徹底して説明します。
- ホストファミリーとは
- ホストファミリーになりたい理由
- 半数の留学生は日本語を独学で覚える
- ホストファミリー募集は誰がしていますか?
- ホストファミリーへの謝礼
- ① ホストファミリーの募集元を探す
- ② 募集条件をしっかりチェックする
- ③ ホストファミリーに関する情報を募集元に送る
- ④ 募集元がホストファミリー宅を訪問する
- ⑤ 募集元から審査結果の連絡が入る
- ⑥ 募集元から留学生のプロフィールが送られてくる
- ⑦ 留学生がホストファミリーのプロフィールをチェック
- ⑧ 最後のプロセスはホストファミリーの受け入れ受諾
- 次のプロセスは留学生が来日するまでの受け入れ準備
- ホストファミリー関連記事
ホストファミリーとは
一般的な定義
海外からの留学生などを短期あるいは長期にわたり家族の一員として受け入れる家庭
近年、海外の若い方の日本への関心が高まり短期語学留学等の目的で1カ月以上滞在する学生が増えている為、ホストファミリー募集する記事もたくさん見かけます。
ホストファミリーになりたい理由
- 国際交流・異文化交流
- ささやかな国際貢献
- 余っている部屋の有効活用
- 子供に外国人と触れ合う機会を与えたい、など
お子さんがいらっしゃれば外国語を勉強する上で強いモチベーションになるでしょうね!
半数の留学生は日本語を独学で覚える
日本語を独力で覚えた学生が多いことに驚きます。特に欧州からの留学生はアニメを通して日本語を覚えます。
もう一つ顕著な傾向として、来日した時は日本語をほとんど話せなくても数カ月後には日常会話に全く困らないくらい上手になる学生もいます。
彼らは日本の英語教育のあり方に疑問を抱かせるほど上達が早い。感心するばかりです。
ホストファミリー募集は誰がしていますか?
主な募集元としては
- 日本語学校
- 大学
- 地方自治体
- 国際交流団体、など
ホストファミリーへの謝礼
登録先によっては報酬あるいは謝礼のない場合もありますが、
私の知っている限り
- 数日間のホームステイでの報酬はない
- それ以上の期間でのホームステイなら毎月一定額の謝礼がある
前置きはこのくらいにして留学生受け入れ決定までのプロセスを具体的に説明しましょう!
① ホストファミリーの募集元を探す
自分の考えや価値観に合うる募集元を探しましょう。
ネット上で
- 「ホストファミリー募集」で検索するか
もう少し絞って
- 「ホストファミリー募集 〇〇県」
- 「ホストファミリー募集 〇〇市」
- 「ホストファミリー募集 〇〇大学」
などで検索すれば簡単に見つかります。
② 募集条件をしっかりチェックする
典型的な募集条件は
- 通学時間が60分以内
- 食事の提供(平日は朝・夕、週末は3食など)
- 個室の提供
- 単身者でない(OKの募集元もある)
- 謝礼について
後日、くい違いや勘違いでトラブルにならないよう募集要項や募集条件をよくチェックしましょう。
なお、ホストファミリーになる条件として「英語が話せる」ことは必須ではありません。むしろ英語が話せるかどうかは、特殊な事情がない限り募集条件には含まれていません。
なお、募集要項を見て気になった点やよくわからなかった点は電話で問い合わせましょう。また、資料請求などもできます。
③ ホストファミリーに関する情報を募集元に送る
応募する際にホストファミリーに関する情報(家族構成など)の提供を求められます。団体によって名称は違いますが、内容はほとんど同じです。
- 応募フォームや登録用紙への記入
- アンケート調査への回答、など
④ 募集元がホストファミリー宅を訪問する
応募したら募集元から何らかの連絡が入ります。募集元の応募条件を満たしていれば、ホストファミリーの家庭訪問をします。
この目的は募集条件や受入れ条件などの実態調査です。
例えば、
- 最寄り駅までの手段
- 通学経路
- 通学時間
- 個室(必須)
- 冷暖房器具・机・椅子・寝具・ハンガーラック orクローゼットなど
- 家族構成
- 謝礼の支払い方法
- 受け入れ可能期間
- 受け入れ可能時期、など
しかし、これは相互確認の機会です。家庭訪問の前にあなた自身の留学生受け入れ条件・確認事項などをまとめておきましょう。
例えば、
受け入れ希望条件として
- 留学生の国籍:ヨーロッパ出身の学生のみ受け入れ可
- 留学生との会話:日本語のみ
- ベジタリアン:受け入れ可
- 食物アレルギーの留学生:受け入れ不可
- 動物アレルギーの留学生:受け入れ不可
- 喫煙する留学生:受け入れ不可
確認事項として
- 留学生自身が負担する費用の具体例(電話代、交通費、外食費など)
- ホストファミリー負担の具体例(食費、光熱費、日用品、おやつ類など)
- 留学生の洗濯物や部屋の掃除はホストファミリーがするのか
- 留学生受け入れに必要なものや準備するもの
⑤ 募集元から審査結果の連絡が入る
募集元の審査結果の連絡が電話やeメール等で入ります。合格してもこれまでに提出した資料(応募用紙や登録用紙)が正式書類となり、あらためて契約書などの提出は求められません(募集元によって多少異なるかもしれません)。
⑥ 募集元から留学生のプロフィールが送られてくる
留学生のプロフィールの概要としては
- 留学生名
- 年齢
- 国籍
- 日本語のレベル(あまりあてにならない)
- 喫煙する・しない
- 動物アレルギーがある・ない
- 嫌いな食べ物、但し、ベジタリアンかどうか、食物アレルギーなどに関する記述はあまりない(記述がなくてもアレルギー体質の留学生かも知れません)
- 趣味
- 自己紹介
当然のことですが、個人情報なので公開しないでくださいね!
⑦ 留学生がホストファミリーのプロフィールをチェック
ホストファミリーが紹介された留学生の受け入れをOKすれば、募集元は留学生にホストファミリーに関する情報(家族構成他)を送ります。それを見て留学生はホストファミリーを決めることになります。
もし、互いのプロフィールに書かれた情報が間違っていたりすると、受け入れ後、トラブルに発展しかねません。プロフィール情報はしっかり・はっきりと書きましょう。
特にトラブルになり易いポイントとしては、
- 動物アレルギーの有無
- 食物アレルギーの有無
- 喫煙
- 小さいお子さんがいる・いない
他の点に関しては気にする必要はないでしょう。
⑧ 最後のプロセスはホストファミリーの受け入れ受諾
募集元からホストファミリーへ留学生受け入れ確定通知の電話が入ります。
もし受け入れを断る場合はこれが最後の機会です。特に問題がなければ快く受諾しましょう。
これで留学生の受け入れ決定となります。
次のプロセスは留学生が来日するまでの受け入れ準備
留学生受け入れにご興味のある方、是非、ご覧ください。
ホストファミリー関連記事
我が家の留学生 Lesson 2:受け入れてこんなトラブルを体験!
我が家の留学生 Lesson 3:ホストファミリーになると心配ごとが増える !?
我が家の留学生 Lesson 5:ホストファミリーにとって食事の提供が大変 !?
まとめ
ホストファミリーになるまでのプロセス: 応募から留学生受け入れ決定までを紹介しました。
プロセスとしては以下の通り!
- 募集元を探す
- 募集条件をチェックする
- 募集元に情報を提供する
- 募集元が家庭訪問する
- 募集元から審査結果の連絡が入る
- 留学生の紹介がありプロフィールが送られてくる
- 留学生がホストファミリーのプロフィールをチェックする
- ホストファミリーが受け入れを受諾する
いかがでしたか? お役にたてたなら幸いです!