はじめに
(2023年10月20日掲載:2023年11月20日更新)
2023年9月にアジア1次予選を突破。2024年4月のアジア最終予選で3位以内に入ればパリ五輪出場権を手にできる。4位ならアフリカとのプレーオフへまわる。
2023年11月18日、U-22日本代表は5得点でアルゼンチンに快勝、パリ五輪優勝を期待したいところだが、パリ五輪アジア最終予選突破はワールドカップアジア予選よりもはるかに厳しいものになりそうだ。
ただ、アジア最終予選はベストメンバーでなくても、余程のことがない限り、突破できると思うが、いくつかの不安が漂う。それは何か? 本記事では次の4点を考察。
- 2023年U-22招集メンバー
- 五輪代表候補のリーグ戦実績
- アジア最終予選に向けての不安とは?
- 不安を解消するには?
なお、本記事はパリ五輪代表メンバーが決まるまで実績などを更新しますので今後ともよろしくお願いします。
2023年U-22招集メンバー
2023年U-22代表活動計4回(3月・6月・10月の海外遠征、11月の国内強化試合、9月のU23アジア1次予選)におよそ40名(大学生を除く)が招集された。
5回連続召集選手は内野貴史、鈴木海音、木村誠二、三戸舜介、藤田譲瑠、山本理仁、鈴木唯人の7名。
そして、4回召集された佐々木雅士、西尾隆矢、畑 大雅、山田楓喜を含めた11名が大岩ジャパンのコアメンバー(赤字の選手)。アジア最終予選に確実に召集されるだろう。
U22日本代表リーグ戦実績
U-22日本代表およそ40名の2023(欧州組は23-24)リーグ戦実績は下記の表の通り。なお、下記の表には未召集の久保建英選手も掲載。
2023年に招集されたおよそ40名のU22選手の中で、レギュラー格(リーグ戦出場時間50%越え)の選手は14名(緑)。準レギュラー格(40%越え)は4名(黄)。合せて18名。その内、海外組14名中、準レギュラー格以上は6名だが、ドイツ4部の選手と久保を除けばフィールドプレーヤーは1人もいない。
アジア最終予選に漂う不安とは?
すでにお分かり頂いたと思いますが、
1つ目は、東京五輪日本代表メンバーの全員が所属チームでレギュラーだったのに比べて、今季召集されたU-22レギュラー格は14名とかなり少ない。この点が最大の不安。
2つ目は、アジア最終予選は国際Aマッチデー期間外開催(2024年4月15日〜5月3日)なのでベストメンバー招集不安、しかも、過密日程という不安。
Jクラブでも主力選手の招集に応じてくれないクラブが出るかも知れない。海外組もシント・トロイデンを除いてチーム事情などで招集できない可能性がある。
コアメンバーは召集できたとしても過密日程に耐えられるだけの理想とするメンバー招集はかなり厳しい。
不安を解消するには?
はっきり言って所属クラブにお願いするしかないが、クラブの主力選手以外なら快諾してくれるだろう。いずれにしても、ベストメンバーの招集は不可能と考えるべきだ。
最悪、2023年10月米国遠征とほぼ同等レベルのメンバーで臨むしかなさそう。アメリカU22に1-4で大敗した時のメンバーはリーグ戦準レギュラー格以上の選手はわずか8名(J1の細谷、松木、畑、三戸、近藤とJ2の鈴木海、ドイツ4部のC・アンリ、福井)。
そうなると、アジア最終予選突破にかなり不安を覚える。
ただし、アジア最終予選招集欄の△の選手を招集できれば、準レギュラー格以上の選手が14名となり、レベルを落とさずにある程度のターンオーバーが可能。そうなれば確実にパリ五輪切符を獲得できる。
ただ、現U-22のアキレス腱はDF陣の人材不足。アジアレベルでは問題にならないと思うが、現U-22日本代表招集メンバーDF陣にはトップリーグ経験豊富な選手が不足。
LBとRBは半田陸と佳史扶が出場できればかなりの戦力アップとなるが、CBにはトップチームレギュラー格は鈴木海音しかいない。現U22日本代表選手の成長を期待したい。
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おわりに
パリ五輪登録人数は現時点で18名。オーバーエージ3名招集となればパリ五輪世代は15名。個人的な希望としてはレギュラー格+準レギュラー格の18名から選んで欲しいが、実際は海外組の出場機会の少ない選手が多く召集されると思う。
残念ながら久保建英選手は召集できないとみるが、それでも守備中心にオーバーエージ3人を招集すればパリ五輪ベスト4が見えてくる。
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