【2023年度版】サッカーリーグランキング:Jリーグは世界で何位?

はじめに

(2023年8月5日更新)

最新サッカークラブ世界ランキングを参考にすれば日本人選手がどのくらいレベルの高いチームでプレーしているか、ある程度分かる。

しかし、クラブチームが所属するリーグのレベルまでは分からない。例えば、南野拓実・奥川雅也がかつて所属していたザルツブルグオーストリア・ブンデスリーガでは断トツで強い。

では、オーストリア・ブンデスリーガは世界的にどのレベルにあるリーグなのか、そして何よりも私たちに最も身近なJリーグは世界的に見てどのくらいの位置にあるリーグなのか?そんなことを思い興味本位で調査した結果を皆さんとシェアしたい。

本記事では202384日に発表された7月16日時点の世界リーグランキングと各々のリーグでプレーする主な日本人選手を紹介しています。年2回(1月下旬、8月初旬)更新していますのでよろしくお願いします。

なお、こちらの最新記事もご覧いただければ幸いです。

 

世界のサッカーリーグ数とTop 5

リーグ数

FIFAに加盟しているサッカー協会はおよそ210、すくなくてもその数だけリーグがあるが、完全にプロ化された協会はおよそ75と言われている。たいていの協会では2部、3部など下位リーグも運営している。

推定であるが、プロ化された協会が全て下位リーグを一つ持っているとした場合、リーグは少なくても210+75=285リーグ存在することになる。

もう一つの視点で世界のサッカーリーグ数を推測してみましょう。

the KA Football Leagues Global Ratingのサイトには、下記の通り、およそ184のリーグが掲載されているが、欧州の一部の国を除いて2部リーグは含まれていない。

  • アジア 42
  • アフリカ 51
  • 北中米カリブ海 27
  • 南米 10
  • 欧州 54

184リーグのうちの3分の1がJリーグと同じ様に3カテゴリーを持っているとすれば、184+(60x2)=304となる。

いずれの場合でも総数はおよそ300。少なくともこの数だけサッカーリーグがあるようですね。

 

Top5

Top3World Ultimate Class(世界最上位クラス)でイングランドスペインイタリアの3リーグ。ドイツは22-23UEFAチャンピオンズリーグ成績などが反映されて評価が下がり、フランスと同じクラスとなった。即ち、2番目のレベルのWorld Top Class(世界トップクラス)はドイツフランス

 

大陸別Top50リーグ内訳

カッコ内は前回23年1月比

  • 欧州 31(+-0)
  • 南米 3(-1)
  • 北中米 5(+-0)
  • アジア 8(+1)
  • アフリカ 3(+-0)

 

Jリーグは世界で何位?

日本は、上から7番目のMiddle Inter-Zone Class(意味的には東アジアなど地域でのトップクラス)で世界ランキング25位から28位までのリーグがこのクラス。

 

J1リーグの推移

  • 2023年7月16日 27位
  • 2023年1月15日 26位
  • 2022年7月15日 25位
  • 2022年2月12日  26位
  • 2021年8月1日 30位
  • 2020-2021年   32位
  • 2019-2020年   33位
  • 2018-2019年   39位
  • 2017-2018年   47位
  • 2016-2017年   48位

1ランク後退しました。2022FIFAワールドカップでプレーしたJリーガーが少なかったことやJリーガーの海外移籍が理由でしょう。

 

アジア Top8 リーグ

サウジアラビアイランが4ランクアップ。オーストラリアは5ランクアップ。一方、中国は5ランクダウン。

  • 15位 サウジアラビア プレミアリーグ +4
  • 23位 カタール スターリーグ +1
  • 27位 日本 J1リーグ  -1
  • 28位 韓国 K1リーグ +1
  • 35位 イラン ペルシアンガルフプロリーグ +4
  • 44位 UAE アラビアンがルフリーグ +3
  • 45位 中国 スーパーリーグ -5
  • 47位 豪  A-League +5

なお、Jリーグの27位は5大リーグの2部(イタリア2部29位、フランス2部30位、ドイツ2部31位、スペイン2部32位)よりやや上。ただし、イングランドで2番目のEFLチャンピオンシップ(11位)よりもかなり下。

 

同じリーグでも上位と下位チームでは大きな格差

今季5大リーグに所属する日本人選手は14名。海外選手の多くはJリーグより上位のリーグに所属しているが、同一リーグでも上位と下位のクラブでは大きな格差がある。

よって、ランキングの高いリーグでプレーしているからと言って所属クラブのレベルが高いとは言えない(なお、クラブの世界順位はクラブ世界ランキングでチェックして下さい)。また、リーグ内のクラブ間市場価値格差に関してはこちらをどうぞ!

www.ippo-san.com

 

リーグ世界ランキングと日本人選手

 

リーグランキング

(前回は23年1月。リーグ市場価値(MV:ミリオン€)は8月5日現在)

日本人所属リーグは8月18日時点。阿道は8月28日仏2部オセールへ移籍

 

大陸別Top50リーグ市場価値内訳

  • 欧州 39.4B€ 84.6%
  • 南米 2.5B€ 5.4%
  • 北中米 2.3B€ 5.0%
  • アフリカ 0.4B€ 0.8%
  • アジア 2.0B€ 4.3% 

特にアジアは、クリスティアーノ・ロナウドに続くスーパースターのサウジアラビアへの移籍で一気に市場価値シェアは3.1%から4.3%へジャンプ

因みに、Top50リーグに占める5大リーグの市場価値シェアはおよそ58.3%

 

リーグランキング計算式

詳しい計算プロセスは省略しますが、代表チームの国際大会(W杯・欧州選手権・アジアカップなど)やクラブレベルの大会(CL・ACLなど)におけるリーグ所属選手数や出場実績。他に過去16年間にわたるリーグの認知度や評判など。

 

サッカーリーグランキング情報源

IFFHS(国際サッカー歴史統計連盟)が 2019年1月20日に「the strongest national league of the world」(世界で最も強い国内リーグ)を発表しているが、純粋に「サッカーリーグ世界ランキング」と言うよりも「国レベルの世界ランキング」と言った方が適当のようだ。

その理由はイングランドやスペインの2部リーグが一つも入っていない。国レベルならFIFAワールドランキングで順位を知れば十分。

そこで別のサイトを探した。下記のサイトは主にクラブとリーグの世界ランキングを扱っている。私が探した中でベストの情報源は下記のサイトでした。

Global World Rating of Leagues and Clubs - the KA the Kick Algorithms ™️ 

なお、リーグの世界ランキングを扱っているサイトは Opta League Powr Rankingもありますが、おかしいと思う点があり私は活用していません。

www.ippo-san.com

 

おわりに

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海外日本人選手の活躍を評価する上でのポイントは、プレーしているリーグと所属クラブのレベル。リーグのレベルが高ければ強豪チームがひしめくので結果を出すのが難しくなる。またクラブのレベルが高くなればレギュラー獲得が難しくなる。

なお、世界クラブランキングTop50のチームに所属するのは、冨安健洋、堂安 律、久保建英、守田英正、三苫薫 、上田綺世の6名のみ(2023年8月5日現在)。もっともっと増えればいいですね。

およそ76名の日本人サッカー選手が欧州などの主なリーグでプレーしているが、チーム内競争は想像を絶するものと思います。誰の為でもない、自分自身の為だ。より上を目指して頑張って欲しい。

世界サッカーリーグランキングは年2回程発表されています。2019年9月19日に初めてリーグランキングを紹介しましたが、これからも、発表の都度、皆さんに紹介しますのでよろしくお願いします。

 

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