はじめに
(2024年8月14日更新)
本記事は代表チームのFIFAワールドカップなどの国際試合成績を反映したサッカーリーグの最新世界ランキング。
サッカークラブ世界のランキングを参考にすれば日本人選手がどのくらいレベルの高いチームでプレーしているか、ある程度分かる。
しかし、クラブチームの所属リーグが世界的に見てどのくらいのレベルなのかまでは分からない。例えば、奥川雅也がかつて所属していたザルツブルグはオーストリア・ブンデスリーガでは断トツで強い。
では、オーストリア・ブンデスリーガは世界的にどのレベルにあるリーグなのか、そして何よりも私たちに最も身近なJリーグは世界的に見てどのくらいの位置にあるリーグなのか? そんなことを思い興味本位で調査した結果を皆さんとシェアしたい。
本記事では2024年8月14日に発表された7月21日時点の世界リーグランキングと各々のリーグでプレーする主な日本人選手を紹介していますが、年2回(2月初旬、8月初旬)更新しますのでよろしくお願いします。
なお、こちらの更新記事などをご覧いただければ嬉しい限りです。
- 24-25 UEFA大会(CL・EL・ECL)出場日本人選手一覧と成績
- 24-25 ACLチャンピオンズリーグ、神戸・横浜・川崎の活躍に期待
- リーグ市場価値ランキング Top 100、J1リーグは何位?
- クラブランキングで世界40リーグのレベルを徹底調査、衝撃の発見とは?
サッカーリーグランキング情報源
IFFHS(国際サッカー歴史統計連盟)が 2019年1月20日に「the strongest national league of the world」(世界で最も強い国内リーグ)を発表しているが、純粋に「サッカーリーグ世界ランキング」と言うよりも「国レベルの世界ランキング」と言った方が適当のようだ。
その理由はイングランドやスペインの2部リーグが一つも入っていない。国レベルならFIFAワールドランキングで国(代表チーム)の順位を知ればそれで十分。
そこで別のサイトを探した。下記のサイトは主にクラブチームとリーグの世界ランキングを扱っている。無理やりランキングしている側面があるのは否めないが、リーグランキングに関しては他に適当なソースがないのでこれを情報源とした。
Global World Rating of Leagues and Clubs - the KA the Kick Algorithms ™️
世界のサッカーリーグサマリー
リーグ数
FIFAに加盟しているサッカー協会はおよそ210、すくなくてもその数だけリーグがあるが、完全にプロ化された協会はおよそ75と言われている。その中の1つがJリーグ。ただ、たいていの協会では2部、3部など下位リーグも運営している。
あくまで推定であるが、プロ化された協会が全て下位リーグをひとつ持っているとした場合、総リーグ数は少なくても210+75=285リーグ存在することになる。
もう一つの視点で世界のサッカーリーグ数を推測してみましょう。
the KA Football Leagues Global Ratingのサイトには、下記の通り、およそ184のリーグがランキングされているが、欧州の一部の国を除いて2部リーグは含まれていない。
- アジア 39
- アフリカ 44
- 北中米カリブ海 27
- 南米 10
- 欧州 52
南米もアジアも協会の数とおなじである。172リーグ(サッカー協会の方が正しい?)の内、3分の1がJリーグと同じ様に3カテゴリーを持っているとすれば、172+(57x2)=286となる。
いずれの場合でも総数は約280。少なくともこの数だけサッカーリーグがあるようだ。
Top 4
Top4は、以前、World Ultimate Class(最上位クラス)としてクラス分けされていてイングランド、スペイン、イタリア、ドイツ。因みに、次のクラスは、World Top Class(トップクラス)でフランスのみ。つまり世界5番目のリーグがフランス。
日本は、上から7番目のMiddle Inter-Zone Class(意味的にはアジアなどの地域の中位レベル)で世界ランキング22位~27位のリーグがこのクラス。
連盟別Top50のリーグ数と市場価値
南米のリーグが少ないのには少し違和感があるが・・・
Jリーグは世界で何位?
- 2024年7月 25位 アジア4位
- 2024年1月 26位
- 2023年7月 27位
- 2023年1月 26位
- 2022年7月 25位
- 2021年7月 30位
- 2020年7月 32位
- 2019年7月 33位
- 2018年7月 39位
JリーグでプレーするW杯出場選手数やACL成績が良ければ、Jリーグの順位は上がる。しかし、海外移籍が後を絶たないので現状維持が精一杯か?
因みに、アジアでのTop8のリーグは、
- 14位(+2) サウジアラビア
- 24位(+2) カタール
- 25位(+3) 韓国 K1
- 26位(+1) 日本 J1
- 34位(+6) UAE
- 32位(-4) イラン
- 38位(+1) オーストラリア
- 39位(-4) 中国
- 49位(-) ウズベキスタン
- 69位(-) タイ
- 70位(-15) マレーシア
リーグ世界ランキングと日本人選手
リーグランキングが高ければ高いほど得点することは難しくなるが、活躍すればさらにビッグクラブに移籍できるチャンスも高くなる。特に若い日本人選手は少しでも高いリーグを目指して頑張って欲しい。
項目説明
- 2024年7月24日時点のランキング
- 2024年1月時点のランキングと比べてTop8までは変更なし
- ブラジル(-7)やアルゼンチン(-10)の後退が解せない。アルゼンチンは何とJリーグよりも低い29位。優秀な選手が海外に流出しているのだろうか?
- ロシアはチャンピオンズリーグなどから締め出されているのでこれまでに蓄えたポイントを失い大きく後退
ランキング計算式
正直、計算式はよく理解できないが過去5年間のデータを使っている。主なデータは、
- FIFAワールドランキング
- FIFAワールドカップでの所属リーグからの出場選手数
- 大陸別選手権での所属リーグからの出場選手数など
なお、こちらの記事では、4つのリーグランキングから計算したリーグランキングを紹介しています。
おわりに
海外日本人選手の活躍を評価する上でのポイントは、プレーしているリーグと所属クラブのレベル。リーグのレベルが高ければ強豪チームがひしめくので結果を出すのが難しくなる。またクラブのレベルが高くなればレギュラー獲得が難しくなる。
世界クラブランキングTop50のチームでプレーしているのは(2024年8月14日現在)、冨安健洋、遠藤 航、伊藤洋輝、守田英正、上田綺世、南野拓実、鎌田大地、久保建英の8名。
チーム内の競争は想像を絶するものと思いますが、誰の為でもない、自分自身の為だ。頑張るしかない。
世界サッカーリーグランキングは年2回発表される。2019年9月19日に初めてリーグ世界ランキングを紹介しましたが、これからも、発表の都度、皆さんに紹介しますのでよろしくお願いします。
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