はじめに
(23.1.16掲載:23.2.16更新)
元Jリーガーや識者でさえ順位予想は難しい(的中率は平均で1.4~2チーム)ので私のような素人にはせいぜい優勝チームを的中できれば上出来でしょう。そこで当たり外れは気にせず、昨季初めてJリーグ順位予想にチャレンジ。
的中ゼロ。ただ、上位 6チーム予想(順不同)ではその内4チームが6位以内でフィニッシュ(外れたのは浦和と神戸)。そして予想と結果の差1が6チーム。元Jリーガーや識者と比べて全然悪くはなかったが、惨敗に変わりはない。
「The performance of football club managers: skill or luck?」と題する論文によれば、「1試合あたりの平均勝点」と「選手の年俸総額」は正の相関を示しているそうだ。そこでこの理論に近い方法で2023年度のJ1リーグ戦の順位予想を実施。
それでは独自の計算システムで導いたJ1予想順位をみていきましょう。
なお、こちらの記事もご覧いただければ幸いです。
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市場価値と勝点をベースにした順位予想システム
「1試合あたりの平均勝点」の代わりに各クラブの年間勝点、「選手の年俸総額」の代わりにチームの各季2月15日時点の推定市場価値を採用。
そのまま計算すれば、市場価値の高いチームがより多くの勝点を獲得するが、順位争いはそんな単純ではない。神戸や浦和は様々な事情でチーム市場価値に見合った活躍をしていない(コスパが低い)。
そこで、市場価値1M€当たりの勝点を計算。これがチームの勝点生産力となり、新シーズンの市場価値が増えれば勝点生産力に見合った分だけ勝点が増える(その逆もあ)。このような理論で独自の順位予想システムを作りました。
予想システムの概要
過去3年の平均勝点+チーム市場価値増減(今季を含む過去3年の平均市場価値ーそれ以前の3年間の平均市場価値)x過去3年の平均勝点生産力(クラブによって1.5~4)が計算式。
これにあるパラメータを使って微調整できるようになっていてパラメータ次第で微妙に勝点が変わるので100回以上のテストを繰り返したなかで過去3年の最終順位に最も近い結果を導いたパラメータを使って2023年J1順位を予想。
因みに、勝点生産力がクラブ間で大きな差が継続的に出ているが、その原因はよく分からない。ただ、原因の1つとして監督の人材活用力が考えられる。詳細はこちらの記事をご覧ください。
2023年J1全順位予想
これは2023年2月1日時点での市場価値を使用していますので開幕までに新規加入などでチームの推定市場価値に変化がある為、予想順位も変わるでしょう。そこで本記事の最終更新は2月16日に実施する予定。
現時点でのシステムの1位予想は川崎。このシステムはレアンドロ・ダミアンと小林悠の復帰が4月中旬頃になることは考慮していません。常識的には、私を含めて多くの解説者が横浜FMの優勝を予想するでしょう。
鹿島とFC東京の上位クラス予想は納得できるが、名古屋の3位予想と福岡の6位予想は期待以上に高いので驚いた。逆に、広島の9位・セ大阪の10位予想・浦和の11位予想・柏の13位予想は想定より低いので信じがたいが、これがシステム予想。
- 優勝:川崎
- 上位クラス:川崎、横浜FM、名古屋、鹿島、FC東京、福岡
- 17位・18位:新潟、湘南
計算シート
元Jリーガー・識者などの順位予想
過去3年間の順位予想 v 結果は?
- 解説者当たりの的中チーム数平均値は 1.8(極めて難しい)。解説者の全的中数は恐らく25~35でしょう。
- 1位予想最多獲得クラブの優勝の可能性はほぼ33%。ただし、優勝チーム予想の的中しやすいシーズンと的中しにくいシーズンがある。昨季横浜FMの優勝を的中した解説者は16名中2名のみ。なお、95%の確率で優勝は予想順位5位以内のチームから出る。予想順位3位以内なら65%
- 予想順位3位、9位、13位の的中はゼロ。3位予想チームは80%の確率で結果10位以下。なお、最終結果3位チームの予想順位は9位~15位
- 最下位(18位)予想チームは84%の確率で最下位にはならない。なお、結果最下位チームの予想順位は12位~16位
解説者の2023年度J1全順位予想
過去3年の予想成績に従うと、
- 優勝は横浜の確率が高い
- 川崎とC大阪の3位の可能性は極めて低く10位以下になるかも。同様にG大阪の9位や札幌・鳥栖・G大阪の13位の確率は極めて低い
- 横浜FCの最下位はなさそう
- 的中率を考えれば、優勝予想を除いて各順位最多予想チームの最終結果は別の順位になる
(追加の予想はPart2に掲載)
順位予想で頼りになる解説者
解説者(元Jリーガーやサッカージャーナリストなどの識者)の過去3年間の順位予想と結果は次の通りですが、ズバリ的中は平均2チーム以下。詳細はこちらの記事をご覧ください。
外国籍Jリーガー一覧
参考までに順位予想を大きく左右する即戦力の外国籍Jリーガー一覧はこちら!
おわりに
J1全順位予想システムでは過去のクラブ市場価値と勝点を使って新シーズンの勝点を計算する仕組み。クラブ市場価値と言ってもスカッドはマチマチ。本来なら上位18名に絞った市場価値を使うべきでしたが、情報が得られず断念。
順位に影響するであろう日程変更、選手のケガ、コロナ感染、シーズン中の移籍、あるいは高卒・大卒ルーキーの大活躍など複数の想定外のことがなければ、予想順位から大きく外れないでしょう。
ただ、昨季で言えば神戸と浦和のように予想者全員の期待を裏切る(逆もある)ようなチームが毎シーズン4~5チーム出ますので予想が大きく外れるのが普通。
私の予想目標は、
- ズバリ的中:2チーム+
- 上位クラス(1~6位フィニッシュ)チーム当て:4チーム+
- 予想対結果が2差以内:9チーム+
- 優勝チーム:的中
- 降格チーム:(降格は1チーム)下位2チームの内1チーム的中
- 平均乖離(予想対結果の差):3.0以内
2023年シーズンが終了しましたら、実際のリーグ戦成績と照らし合わせて自己評価しますのでよろしくお願いします。
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