はじめに
(2023.9.19更新)
23-24年度AFCチャンピオンズリーグ(ACL)出場チームが出揃いました。今大会の優勝チームはFIFAクラブワールドカップ2025への出場資格が得られる。なお、クラブワールドカップは2025年大会から出場クラブが32に拡大され4年に一度の大会になる。
まさに、FIFAワールドカップカタール2022と同等の規模となり、優勝賞金や出場給などもワールドカップ並みになるだろう。
そのため、ACL優勝チームはACL優勝賞金(24-25からは3倍の17億円)+FIFAクラブW杯2025の出場給15億円(個人的予想。一部では40億円という話もある)を手にすることになり、ACLの価値が従来よりも数倍増したことになる。
より魅力的な大会となった23-24 ACLグループ・リーグ(GL)に出場するJクラブは横浜FM、川崎、甲府の3クラブ、そして2022ACL優勝の浦和はPOを勝ち抜いての出場。Jリーグ勢、特に、横浜の優勝に期待。
日本勢の注目ポイントは、
- 浦和レッズ、連覇なるか?
- 好調の横浜Fマリノス、初優勝なるか?
- 不調の川崎フロンターレ、悲願の初優勝は?
- ヴァンフォーレ甲府、J2のレベルの高さをアジア勢に示せるか?
それでは、23-24 ACL出場クラブのGLから決勝までの展望と試合結果を紹介。アジアチャンピオンズリーグ勝敗予想などの参考にして頂ければ幸いです。本記事は大会の節目に4~5回更新しますのでよろしくお願いします。
なお、こちらの最新記事もご覧いただければ幸いです。
- 2026W杯に向けて:日本代表に立ちはだかるベスト8の壁を超えるには?
- 23-24 欧州チャンピオンズリーグ優勝候補はズバリこの4 チーム!
- 23-24 UEFA大会(CL・EL・ECL)出場決定日本人選手一覧
優勝候補展望
リーグ別歴代優勝回数
AFCチャンピオンズリーグとなってからの過去20回の大会での優勝リーグは、
- K1(6回)
- J1(5回)
- サウジアラビア(4回)
- 中国(2回)
- UAE・カタール・オーストラリア(各1回)
Top 3リーグで75%。
ただ、中国サッカーが没落したので、直近の7大会では、J1(3回)、K1(2回)、サウジアラビア(2回)でTop 3リーグに限られる。
なお、最新リーグランキングに関してはこちらをどうぞ!
歴代優勝クラブのランキング
過去7年間の優勝クラブのACL決勝トーナメント開幕直前の世界ランキング(決勝トーナメント直前)は下記の表の通りで、UEFAチャンピオンズリーグと異なりそれほどクラブランキングには関係しない。
ただ、浦和を例外とみなすと、少なくともクラブ世界ランキング200位前後まででないと優勝の可能性は極めて低い。
年度 |
ACL優勝クラブ |
Rank |
2016 |
全北現代 |
130 |
2017 |
浦和 |
111 |
2018 |
鹿島 |
169 |
2019 |
アル・ヒラル |
92 |
2020 |
蔚山現代 |
121 |
2021 |
アル・ヒラル |
85 |
2022 |
浦和 |
303 |
よって、優勝は日本・韓国・サウジアラビアのクラブでクラブ世界ランキング200位前後までのクラブとみる。
ランキング上位の出場クラブ
2023年9月17日時点のランキング順に、
- 69位 アル・ヒラル
- 104位 ペルセポリス(イラン)
- 137位 蔚山現代
- 139位 アル・ナスル
- 145位 アル・デゥハイル(カタール)
- 149位 アル・イテハド
- 151位 エステグラル(イラン)
- 156位 川崎フロンターレ
- 157位 アル・サッド(カタール)
- 172位 セパハン(イラン)
- 176位 全北現代
- 178位 横浜Fマリノス
- 196位 ブリーラムUtd
- 207位 浦和レッズ
なお、今後のクラブランキングについてはこちらの記事をどうぞ!
優勝候補
西地区
ベンゼマ、カンテ、ファビーニョの移籍でさらに強くなる22-23リーグ優勝のアル・イテハド、ロナウド、マネを獲得した22-23リーグ2位のアル・ナスル、ネイマール、ネヴェス、サヴィッチ加入のアル・ヒラル。
東地区
今季リーグ戦でやや不調の全北現代と川崎は厳しい。また、ブリーラムの決勝戦進出はないとみる。よって、蔚山現代、横浜、浦和。
大会日程
- 組み合わせ抽選会:2023年8月24日
- GL:2023年9月19~12月13日
- ラウンド16:2024年2月13日~2月21日
- 準々決勝:2024年3月5日~3月13日
- 準決勝:2024年4月17日、4月24日
- 決勝:2024年5月11日(1stレグ)・5月18日(2ndレグ)
グループ・リーグ展望と勝敗表(東地区)
グループ・リーグ展望
MVは23.8.23現在のクラブ市場価値
グループ・リーグ勝敗表
ランキングはクラブ世界ランキング(footballdatabase.com)を採用。
GL突破チーム予想
GL突破は各組1位+各組2位の中の成績上位3クラブ(予想が難しい)で組み合わせに大きく左右される。組み合わせ結果を踏まえて、一位通過は全北現代・横浜・ブリーラム・蔚山現代・浦和。2位上位3チームはバンコク・山東秦山・メルボルンと予想。
川崎と蔚山現代のH2Hは1勝3分5敗で川崎が大きく負け越ししている。最低でも蔚山現代に引き分け以上の結果を残さない限り、GL突破は厳しい。ただ、ACLで素晴らしい実績(28試合20G2A)を誇るゴミス選手の加入がせめてもの明るい材料。
ランキング上位チームの勝率
リーグ戦からメンバーを変えて戦うなどでランキング差通りの結果にならないケースが多い。一般的には、クラブ世界ランキング上位チームが下位チームに勝利する確率はおよそ70~80%(引き分けは0.5勝)。ただ、ACLの場合ランキング差が大きいのでその確率は上がるだろう。(Rankは2023年9月18日現在の世界クラブランキングで固定)
第1節:韓国勢全チーム勝利、Jリーグ勢1勝2分1敗。上位チームは7勝2分1敗。上位チーム勝率80%。
- 9月19日:横浜FM、絶不調で仁川に2-4敗。川崎ジョホールに0-1の辛勝
- 9月20日:甲府、メルボルンに0-0。浦和、武漢三鎮に2-2
第2節:
- 10月3日:川崎対蔚山現代、山東泰山対横浜FM
- 10月4日:甲府対ブリーラム、浦和対ハノイ
おわりに
23-24 ACLには横浜、川崎、甲府、浦和(POから)が出場するが、日本勢には全チームに決勝T進出を期待するとともに日本勢による東地区準決勝戦を見たい。
FIFAクラブワールドカップ2025出場切符がかかった今大会、多くのクラブが目の色を変えて戦うだろう。
ただ、かなりの過密日程。戦力をあまり落とさずに戦える選手層の厚いチームが有利なので、横浜Fマリノスが東地区の決勝戦進出筆頭候補とみる。仮に優勝すれば、横浜FIFAクラブワールドカップ2025に出場することになる。
そうなれば、2025クラブワールドカップにJリーグから浦和と横浜の2クラブが出場。凄い事になりますね。Jリーグの発展のためにも是非そうなって欲しい。
皆さん、日本勢を応援しましょう!
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