【2023年度】J1リーガー評価ランキング、ベストイレブンは?

はじめに

2023年6月前半戦ランキング掲載:2023年12月5日Best11発表結果を追記

2023シーズン、外国籍選手を含むJリーガーのパーフォーマンスはどうだったのか?  独自の基準でおよそ250名のJリーガーの実績を調査、ポジション別にランキング、そしてベストイレブンを選出。

私が選んだベスト11のうち2021年度は8名がJリーグアウォーズベスト11を受賞、昨年は6名が受賞しましたので、今回もほぼ同じ選考基準でベスト11を選びました。

ベストイレブンの発表は12月5日なので、最終節(12月3日)を残してベストイレブンを選出しますが、結果は殆ど変わることはないでしょう。それでは独自の視点で選んだ2023シーズンJリーガーベストイレブンを皆さんに紹介したいと思います。

 

独自の視点で実績評価

これまでと同様にJリーガーの2023シーズンの実績を4つの独自視点で評価。なお、これは欧州でプレーする日本人選手ベスト11選出と同じ評価基準。

リーグ点

リーグ点は全選手J1なので等しく10点。これはドイツ2部、韓国K1などと同じ。最高点は欧州4大リーグの50点。

クラブ点

クラブのレベルが高ければ出場する事さえ難しくなる。選手の成績を評価する尺度の1つが出場時間なのでレベルの高いクラブにおける出場減や得点減などを補てんする目的で所属クラブの11月26日現在の世界ランキングに応じてポイントを付与(クラブ点)。

  • Top 10 100 マンチェスター・シティなど
  • Top 100 60 ブライトンなど
  • Top 150 50 川崎
  • Top 250 40 横浜M
  • Top 400 30 浦和、神戸、鹿島、広島、
  • Top 600 20 名古屋、C大阪
  • Top 1000  15 FC東京、札幌、鳥栖、福岡、柏、G大阪
  • Top 1500  10 湘南、新潟、京都
  • Top 1500~ 5 横浜C

出場点

具体的には出場時間を次のような方法で点数化(出場点)。

これまでの試合消化数を分母とする(33試合フル出場x90=2970)。リーグ戦出場時間が2000分の選手なら、出場点は2000/2970で67点。但し、ケガ・出場停止などは対象外とし分母から除外。

なお、リーグ戦以外の国内カップ戦出場時間も90分毎に1点を出場点に加算。従って、出場点は100を超える場合もあり得る(ACLは対象外)。

ボーナス点

得点・アシスト数・CS(GKのクリーンシート)を全公式試合対象に下記の通り評価に反映。但し、第33節までなのでボーナス点を年率換算(34/33=1.03倍)。

  • 得点   +2点
  • アシスト +1点
  • CS   +2点

合計点

選手の評価ランキングを下記の合計で算出。

合計点=出場点+ボーナス点+リーグ点+クラブ点

具体的な計算例:満田誠選手のケース 

出場点:リーグ戦33試合中22試合に出場。ケガで欠場した11試合は対象外。よって分母は22x90分=1980分。リーグ戦出場時間1849分÷1980=93.4点。これにリーグ戦以外の公式試合出場時間224分÷90=2.5点(年率換算で5点)を加えて出場点は95.9点

ボーナス点:7得点7アシストなので 7 得点x2+7アシスト=21点(年率換算で21.6点

リーグ点:10点

クラブ点:広島の11月26日現在の世界ランキング348位なので30点

よって、合計点は95.9+21.6+10+30=157.5点

 

ポジション別ランキング 

合計点(リーグ点+クラブ点+出場点+ボーナス点)でポジション別にランキング。なお、顕著な成績は赤・黄・緑で塗りつぶしています。

GK部門

  • 前川黛也西川周作ランゲラック早川友基朴 一圭がリーグ戦フル出場。大迫敬介は第33節後半38分に引退の林卓人に譲りフル出場ならず
  • 公式戦出場時間はランゲラック(3840分)・前川黛也(3450分)・西川周作(3420分)
  • クリーンシートは西川周作(16回)・早川友基(15回)・前川黛也(14回)、大迫敬介(14回)
  • 合計点は西川周作(178)・前川黛也(174点)・大迫敬介(174点)
  • 日本人GKがトップ10に7名(昨年比+3)

(L出場はリーグ戦、全出場は国内全公式戦、G/CS-クリーンシート)

 

DF部門

  • アレクサンダー ショルツ植田直通中谷進之介がリーグ戦フル出場
  • 公式戦出場時間Top3は藤井陽也(4104分)・中谷進之介(3959分)・MFの稲垣 祥(3905分)で名古屋勢が全体トップ3を独占
  • B点(得点x2+アシスト)はアレクサンダー ショルツ(19点)・田中駿汰(12点)・初瀬 亮(11点)
  • 合計点は山根視来(170点)・ショルツ(166点)・初瀬 亮(155点)・永戸勝也(153点)・藤井陽也(152点)・・ホイブラーテン(151点)・植田直通(151点)・佐々木翔(146点)
  • 部門を問わず例年より合計点が低いが、AFCチャンピオンズリーグを除外した為と考える

(L出場はリーグ戦、全出場は国内全公式戦、G/CS-得点)

 

MF部門

  • リーグ戦フル出場は河原 創のみ。続いて稲垣 祥(2909分)・前 寛之(2886分)
  • 公式戦出場時間Top3は稲垣 祥(3905分)・前 寛之(3752分)・岩尾 憲(3328分)
  • B点は脇坂泰斗(33点)・マテウス サヴィオ(29点)・浅野雄也(29点)
  • 合計点は脇坂泰斗(182点)・満田 誠(158点)・川村拓夢(155点)・伊藤敦樹(149点)・ピトゥカ(149点)・渡辺皓太(148点)

 

FW部門

  • リーグ戦フル出場はいないが、武藤嘉紀(2828分)・山岸祐也(2805分)・ロペス(2768分)
  • 公式戦出場時間Top3は山岸祐也(3613分)・細谷真大(3216分)・鈴木優磨(3205分)
  • B点は大迫勇也(57点)・ロペス(48点)・山岸祐也(39点)・Cユンカー(38点)・細谷真大(36点)・大橋祐紀(36点)
  • 合計点はロペス(196点)・大迫勇也(191点)・鈴木優磨(173点)・武藤嘉紀(173点)・エウベル(169点)・山岸祐也(168点)
  • 得点ランキングTop3は大迫勇也(24得点)・ロペス(21得点)・細谷真大(17得点)
  • アシストランキングTop3はMF部門のサヴィオ(14A)とFW部門の武藤嘉紀(12A)・水沼宏太(12A)
  • FW陣トップ10入りの外国籍選手が例年より少ない

なお、22-23シーズンの欧州組の評価ランキング、ベスト11はこちら!

www.ippo-san.com

 

2023ベストイレブン

各部門の合計点上位1~4名から選出したいが、合計点が多少低くても例年優勝チームから5~6名選出される傾向があるので今回は選出方法を変更。赤の選手(7名的中)の選手がベスト11を受賞。

優勝の神戸から4名はい良いが、4位の浦和から4名なのに、3位の広島なしはおかしい? ベスト11=人気投票なのかな?

本来ならは合計点1位の西川周作を選びたいが、実際選ばれるのは優勝に貢献した前川黛也とみる。

  • GK 前川黛也西川周作

DFは合計点上位4名の山根視来、アレクサンダー・ショルツ初瀬 亮、永戸勝也
を選出したいが、例年より得点関与の低かった山根と優勝を逸した横浜の
永戸勝也を外し、その替わりに最多出場時間で圧倒した合計点5位の藤井陽也と優勝チームを支えた点が評価され20位の酒井高徳が選出されるとみる。なお、今季の日本人選手LBで最も得点関与の高い初瀬日本代表デビューを期待したい。

  • DF アレクサンダー・ショルツ初瀬 亮藤井陽也酒井高徳毎熊晟矢ホイブラーテン

MFは合計点上位3名の脇坂泰斗満田 誠、川村拓夢を選びたい。得点関与率でFW並みの結果を残した脇坂は外せないが、川村に替えてキャプテンとして優勝に貢献した山口 蛍を選出。

  • MF 脇坂泰斗満田 誠山口 蛍伊藤敦樹

FWは合計点上位3名のアンデルソン・ロペス大迫勇也、鈴木優磨を選出したいが、FW陣リーグ戦最多出場で優勝に大貢献した武藤嘉紀を鈴木に替えて選出。仮にもう一名選べるなら福岡のルヴァンカップ優勝やリーグ戦歴代最高順位に貢献した山岸祐也を推したい。

  • FW アンデルソン・ロペス大迫勇也武藤嘉紀

なお、2022Jリーグアウォーズ・ベストイレブン受賞者は下記の通り。

  • GK 高丘陽平
  • DF 谷口彰悟、山根視来、小池龍太
  • MF 脇坂泰斗、岩田智輝、水沼宏太
  • FW 家長昭博、エウベル、マルシーニョ、チアゴ・サンタナ

 

おわりに

およそ250名の選手について2023の成績を調査、そして独自の視点で評価しました。

J1リーグのリーグ点はわずか10点の為、合計点100を超えるだけでも大変だがJ1登録612名のうち137名の選手が突破している。

パリ五輪世代では、細谷真大(FW・半田陸・川﨑颯太(MF104点46位)・松木玖生(MF103点47位)の4名が100点越え。東京五輪の時と比較したら少なすぎる。パリ五輪大丈夫?

外国籍Jリーガーは「助っ人」として期待しているので合計点130を超えてもらいたいが、突破しているのは15名で外国籍選手の18%に過ぎない。100点越えは24名で30%弱。「助っ人」としては物足りない。

欧州移籍の件に触れるが、常々、「合計点150以上のJリーガーなら実力に合った移籍先を選べば、欧州でも十分活躍できる」と発しているが、24歳以下のGK以外の選手で150点以上の選手は、下記の通りで思った以上に少ない。しかも、五輪世代は細谷真大のみ。

  • DF 藤井陽也
  • MF 満田 誠・川村拓夢
  • FW 細谷真大・宮代大聖

今冬、上記の誰かが欧州移籍するかもしれませんね。

なお、本記事は時間の都合で「Jリーグアウォーズ」発表前(最終節直前)に掲載。私が選んだ2023シーズンベストイレブンから何名の選手がJリーグアウォーズベスト11を受賞するか楽しみです。

 

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