はじめに
(2024年12月3日更新)2024年シーズンは最終戦を残すのみ。混戦となるのは予想できたが、優勝候補と思われた浦和・川崎・横浜が早々と脱落。一方、神戸・広島・町田による「三つ巴」優勝争いで最終戦を迎えるが、どんなドラマが生まれるのでしょう?
J1リーグ戦順位と直接関係しないが、神戸はfootballdatabaseサイトのJクラブランキングで3カ月連続首位の座をキープ、世界ランクキングもクラブ史上最高位の179位まで上昇。
それでは、footballdatabase情報サイトの2024年12月1日終了時点でのJ1クラブ国内ランキングを紹介します。本記事は毎月の月末前後に更新予定。
なお、こちらの記事もご覧いただければ幸いです。
- 24-25 UEFA大会(CL・EL・ECL)出場日本人選手一覧と成績
- 24-25 ACLチャンピオンズリーグ、神戸・横浜・川崎の活躍に期待
- リーグ市場価値ランキング Top 100、J1リーグは何位?
J1クラブ国内ランキング
サマリー
- 1位神戸、今季、期待通りの成績で国内ランキング首位堅持。天皇杯優勝。リーグ戦最終戦に勝てば2冠達成。ACLEでは残り3試合でA組首位、決勝Tほぼ確実
- 2位川崎、約8年にわたって国内ランキングトップに君臨していたが、23年よりズルズル後退。攻守ともに不安定だが、ACLE では何とか決勝T進出できそう
- 3位横浜、今季は過密日程で国内ランキング首位の座キープできず。リーグ戦も7位。ただ、ACLEは勝点10で3位、決勝T進出濃厚
- 4位広島、今夏加入の川辺 駿・アルスランの活躍でリーグ戦2位、逆転優勝なるか? ACL2ではE組首位で早々と決勝T進出決定
- 5位鹿島、佐野海舟のマインツ移籍やチャヴリッチのケガによる離脱などで戦力ダウン。6年連続無冠が決定
- 11位町田、Jクラブ国内ランキングは11位をキ―プ。リーグ戦優勝争いに万全を期すため相馬と中山を獲得したが、思惑通りにはいかなかった。ただ、何とか 逆転優勝の可能性を残して最終戦を迎える。来季ACLE出場はほぼ確実
項目説明
- ランク情報:2024年12月1日時点の国内ランキング
- 前回比:2023年11月3日のランキングとの比較
- 市場価値:12月1日時点の全所属選手の市場価値合計
- 選手欄:直近の日本代表メンバーなどを掲載
- ACL:B8→準々決勝進出、GS→GLで敗退。ACLEはアジアチャンピオンズトップリーグ、ACL2はその下のリーグ
国内ランキング
市場価値断トツ1位の広島がリーグ戦2位、市場価値2位の町田がリーグ戦3位、市場価値7位タイの神戸が首位。
市場価値・保持率とリーグ戦順位
- 保持率上位5チームのリーグ戦平均順位は13.2位、一方、下位5チームの平均順位は10.2位。保持率はリーグ戦順位にやや関係ありそう。なお、これまでのリーグ戦370試合で保持率が低かったチームの勝率は47.6%、高かったチームの勝率はほぼ半分の24.6%
- MV(市場価値)上位5チームのリーグ戦平均順位は5.6位、下位5チームの平均順位は17.8位。明らかに市場価値格差がリーグ戦順位に影響
J1クラブ順位予想一覧
項目説明
- FD年初順位:footballdatabaseの前年最終(今季開幕前)順位
- FD現在順位:footballdatabaseの今回順位(本記事の最新ランキング)
- 昨季順位:昨年のリーグ戦順位
- システム予想:私の作ったシステムによる予想
- 平均予想:元Jリーガーなど11名の2024年度J1リーグ平均予想順位
- 個人予想:システムとは関係ない私自身の順位予想
予想一覧
(現時点のリーグ戦順位が予想順位と同じ場合、黄色で塗りつぶしました)
現時点でシステム予想の的中率は4、2差以内が5つ。自身の個人予想ではズバリ的中数は4、2差以内が4つでまあまあ。
なお、私の作ったシステム予想に関してはこちらをどうぞ!
また、順位予想で頼りになる識者はこちら!
現時点で早野氏がズバリ的中4クラブでトップ。一方、最低は杉山氏と小宮氏のゼロ。毎月変わっているので最終的にどうなるか楽しみ。
ランキング情報源など
ランキング情報源
最新の試合結果に基づいた世界クラブランキングが分かるのがfootballdatabase。このデータベースはランキング計算にFIFAランキングと同じElo Rating Systemという相対評価で実力を表す指標を使っている。
Elo Rating System
ごく簡単に紹介しますが、Elo Rating System は次の3項目をポイントに反映。
① 大会の重み(ランク)
- 上位大会:FIFAクラブワールドカップ・欧州CL・南米サッカー選手権
- 中位大会:AFCチャンピオンズリーグ・UEFAヨーロッパリーグ・CAF(アフリカ)チャンピオンズリーグなど
- 低位大会:OFC(オセアニア)チャンピオンズリーグ
具体的には、上位大会の重みは15(予選)~60(決勝)、中位大会は10(PO)~40(決勝)。
② リーグの重み (ランク)
- 1位リーグ:イングランド、イタリア、スペイン、ドイツ
- 2位リーグ:フランス、アルゼンチン、ブラジル
- 3位リーグ:オランダ、ポルトガル
- 4位リーグ:ベルギー、ギリシャ、ロシア、スコットランド、ウクライナなど
- 5位リーグ:オーストリア、デンマーク、スイス、 日本・韓国・中国など
因みに、1位リーグの重みは30、5位リーグの重みは10。従って、1位リーグとJリーグでの1勝の重みは3倍も違う。
③ 得点・得失点差、試合結果、試合の期待値
3項目の詳細説明(英語)はこちら!https://footballdatabase.com/methodology
おわりに
クラブの世界ランキングを上げるにはリーグ戦で好成績をあげることは当然だが、リーグの重み(ランク)もかなり影響する。全く同じ結果(得点など)でもスペインのラ・リーガの勝利とJリーグの勝利ではポイントが3倍違ってしまう。
Jリーグそのものの重みをアップすれば自ずと各チームもランクアップ。その為には、国際大会(例えば、FIFAクラブワールドカップやアジアチャンピオンズリーグ)でJリーグ勢が継続して大活躍しなければならない。
Jリーグ勢が国際大会で活躍すれば、若いサッカー選手の欧州移籍の際、所属チームに入る移籍金は大きく膨らむ。そして彼らの成長でW杯ベスト8も見えてくる。Jリーグにとっても素晴らしいこと。
Jリーグのますますの発展を期待したい。
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