はじめに
(2024年9月2日更新)2024年シーズンは29節まで終了、混戦となるのは予想できたが、優勝候補と思われた浦和・川崎が脱落。横浜も可能性は極めて低い。
前節まで首位をキープしていたのはJ1初昇格の町田ゼルビア。今夏日本代表の相馬や中山など実力者を次々と獲得。決して突出したチームではないが、ライバルも同様なので優勝候補一番手と言えよう。
それでは、footballdatabase情報サイトの2024年9月1日時点でのJ1クラブ国内ランキングを紹介します。本記事は月1回月末前後に更新予定。
なお、こちらの記事もご覧いただければ幸いです。
- 24-25 UEFA大会(CL・EL・ECL)出場日本人選手一覧と成績
- 24-25 ACLチャンピオンズリーグ、神戸・横浜・川崎の活躍に期待
- リーグ市場価値ランキング Top 100、J1リーグは何位?
J1クラブ国内ランキング
サマリー
- 1位神戸、初の国内ランキング首位。今季の成績はほぼ期待通り。優勝の可能性は高いが、9月以降はACL、Jリーグカップ、天皇杯などで昨年よりかなり厳しくなる
- 2位川崎、約8年にわたって国内ランキングトップに君臨していたが、23年よりズルズル後退。数カ月前に首位に復帰したが、再度2位に転落。 相変わらず攻守ともに不安定。ACL参戦で9月以降はさらに厳しい。残留争いに巻き込まれそう
- 3位横浜、国内ランキング首位の座キープできず。前半戦はACL出場による超過密日程で大苦戦。キューウェル監督を解任。リーグ優勝は絶望的。9月以降もACL、Jリーグカップ、天皇杯などで厳しい
- 4位鹿島、守備の改善を足掛かりにV字回復。助っ人のチャヴリッチが期待通り活躍していたが、ケガによる離脱で優勝の可能性はやや低くなった。ただ、リーグ戦以外は天皇杯だけなので上位チームの中では比較的楽な日程
- 5位広島、大橋祐紀は抜けたが今夏加入の川辺 駿・アルスランの活躍が続けばリーグ優勝の可能性は極めて高い。ただ、ACL、Jリーグカップ、天皇杯などで9月以降かなり厳しくなる
- 6位浦和、今季グスタフソン・ソルバッケン(6月末退団)・チアゴなど強力助っ人を獲得したが、例年と同じでコスパが悪い。この先日程的に楽だが、酒井宏樹、ショルツ、伊藤敦樹の退団、そして監督交代。優勝の可能性消滅
- 11位町田、Jクラブランキングでは740ランクアップで11位。リーグ戦ではなんやかんや15節から29節まで首位キープ、さらに相馬や中山の加入で優勝争いに万全の態勢で臨める。Jリーグカップ優勝も視野に入れた2冠狙いか?
項目説明
- ランク情報:2024年9月1日時点の国内ランキング
- 前回比:2023年7月28日のランキングとの比較
- 市場価値:9月1日時点の全所属選手の市場価値合計
- 選手欄:直近の日本代表メンバーなどを掲載
- ACL:B8→準々決勝進出、GS→GLで敗退。ACLEはアジアチャンピオンズトップリーグ、ACL2はその下のリーグ
国内ランキング
町田ゼルビアの市場価値は相馬や中山の加入で広島に次いで2番目に高い。その点を考えるとリーグ戦2位は十分納得できる。優勝すれば国内ランキングTop6くらいになるだろう。
市場価値・保持率とリーグ戦順位
- MV(市場価値)上位5チームのリーグ戦平均順位は5.2位、下位5チームの平均順位は15.6位で明らかに市場価値格差がリーグ戦順位に影響
- 保持率上位5チームのリーグ戦平均順位は12.8位、一方、下位5チームの平均順位は10.2位
J1クラブ順位予想まとめ
項目説明
- FD年初順位:footballdatabaseの前年最終(今季開幕前)順位
- FD現在順位:footballdatabaseの今回順位(本記事の最新ランキング)
- 昨季順位:昨年のリーグ戦順位
- システム予想:私の作ったシステムによる予想
- 平均予想:元Jリーガーなど11名の2024年度J1リーグ平均予想順位
- 個人予想:システムとは関係ない私自身の順位予想
まとめ
(今季順位が予想順位と同じ場合、黄色で塗りつぶしました)
現時点でズバリ的中数でトップはシステム予想の3、1差が3つある。自身の個人予想ではズバリ的中数は2、さらに1差が4つある。
なお、私の作ったシステム予想に関してはこちらをどうぞ!
また、順位予想で頼りになる識者はこちら!
H氏の予想はすごい。現時点でズバリ的中が7、1差が2。
ランキング情報源など
ランキング情報源
最新の試合結果に基づいた世界クラブランキングが分かるのがfootballdatabase。このデータベースはランキング計算にFIFAランキングと同じElo Rating Systemという相対評価で実力を表す指標を使っている。
Elo Rating System
ごく簡単に紹介しますが、Elo Rating System は次の3項目をポイントに反映。
① 大会の重み(ランク)
- 上位大会:FIFAクラブワールドカップ・欧州CL・南米サッカー選手権
- 中位大会:AFCチャンピオンズリーグ・UEFAヨーロッパリーグ・CAF(アフリカ)チャンピオンズリーグなど
- 低位大会:OFC(オセアニア)チャンピオンズリーグ
具体的には、上位大会の重みは15(予選)~60(決勝)、中位大会は10(PO)~40(決勝)。
② リーグの重み (ランク)
- 1位リーグ:イングランド、イタリア、スペイン、ドイツ
- 2位リーグ:フランス、アルゼンチン、ブラジル
- 3位リーグ:オランダ、ポルトガル
- 4位リーグ:ベルギー、ギリシャ、ロシア、スコットランド、ウクライナなど
- 5位リーグ:オーストリア、デンマーク、スイス、 日本・韓国・中国など
因みに、1位リーグの重みは30、5位リーグの重みは10。従って、1位リーグとJリーグでの1勝の重みは3倍も違う。
③ 得点・得失点差、試合結果、試合の期待値
3項目の詳細説明(英語)はこちら!https://footballdatabase.com/methodology
おわりに
クラブの世界ランキングを上げるにはリーグ戦で好成績をあげることは当然だが、リーグの重み(ランク)もかなり影響する。全く同じ結果(得点など)でもスペインのラ・リーガの勝利とJリーグの勝利ではポイントが3倍違ってしまう。
Jリーグそのものの重みをアップすれば自ずと各チームもランクアップ。その為には、国際大会(例えば、FIFAクラブワールドカップやアジアチャンピオンズリーグ)でJリーグ勢が継続して大活躍しなければならない。
Jリーグ勢が国際大会で活躍すれば、若いサッカー選手の欧州移籍の際、所属チームに入る移籍金は大きく膨らむ。そして彼らの成長でW杯ベスト8も見えてくる。Jリーグにとっても素晴らしいこと。
Jリーグのますますの発展を期待したい。
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