はじめに
(2025年6月19日更新)
世界一のリーグは、ご存じの通り、プレミアリーグですね。それでは、Jリーグの市場価値はいくらで、世界及びアジアではどのくらいの位置にあるのでしょうか?また、5大リーグの市場価値シェアはどのくらいでしょうか?
FIFA公認の市場価値上位122リーグを調査した結果を皆さんとシェアしたいと思います。本記事は年数回更新しますのでまたアクセスして下さい。
なお、こちらの記事もご覧いただければ幸いです。
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リーグ市場価値サマリー
市場価値40M€以上の122リーグを2025年6月18日に調査(前回は2025年5月21日実施)。本記事にはランキング形式で上位100リーグのみを掲載。
ご存じのように市場価値が最も高いリーグはイングランドのプレミアリーグ。その市場価値は11480M€で2位のラ・リーガの2.1倍。
トップ100大陸別上位リーグ
欧州ではプレミアリーグが断トツの1位、南米ではブラジル、アジアではサウジアラビアが1位、J1が3位、J2が8位、K1が5位。
Top100連盟・規模別内訳
- 連盟別ではUEFAが62リーグ、アジアは16リーグ、南米が13リーグ
- 市場規模では欧州5大リーグが30Billion€強でTop100の51%を占める
- 国内上位3カテゴリー全てがTop100入りしている国はイングランド、ドイツ、イタリア、スペイン、フランス、ロシア、そして日本のみ。なお、イングランドは4部までTop100入り
リーグ市場価値ランキング
- Kick:定期的にリーグランキングを発表している唯一のサイトであるKick Algorithmのランキング
- R差:リーグ市場価値ランキング(R)とKickの差。Top5は同じ
- Kickが南米勢のリーグレベルを低評価しているのは明らか。南米主要リーグのKick順位が市場価値順位よりも軒並み12ランク以上低い
- 同様に、4大リーグの2部リーグのKick評価は軒並み市場価値評価よりも低い。市場価値評価が甘いのか、それとも、Kickによるリーグレベル評価が低すぎるのか?
- 一方、J2の市場価値は58位で韓国K1の54位、中国56位、イラン57位とほぼ変わらず。J3(99位)も同様で市場価値はコスタリカやマレーシア1部よりも高い。クラブ数が多いからでしょう
Top 1-50
- #クラブ:クラブ数
- #選手:リーグの選手数
- 平均年齢:#選手の平均年齢
- 外国籍%:外国籍選手の比率
- MV:市場価値(M€)
- 前比:前回1月の市場価値との差
- Kick:Kickのランキング
- R差:市場価値ランキングとKickランキングの差
Top 1~50
Top 51~100
Jリーグの課題
①断トツに低い外国籍率
市場価値はともかく、外国籍選手の占める割合はTop100の中で断トツに低い(J1は14%で88位、J2は93位、J3は99位)。韓国も同様でK1が90位、K2が91位。
実力的に日本よりも下のはずのUAEやカタールの市場価値が日本とほぼ同等なのは、この外国籍率の差かもしれません。UAE46%、カタール43%はアジア、1・2位であるが、世界でも20位と27位。
リーグの活性化や国際的評価を高めるには、せめてタイ(52位、26%)やインドネシア(55位、25%)並みの外国籍率が必須でしょう。
②平均年齢が高い→若い選手の出場機会が少ない
若い選手が出場機会を考えるとリーグ平均年齢が低い方が良い。平均年齢の低い上位9リーグは全て欧州2部リーグ勢が占める。1位のオランダ2部は23.2歳だが、オランダ1部は25.3歳。欧州2部リーグは若手に成長の機会を与えるという役目をきちんと果たしている。
一方、Jリーグはどうか? J1は26.5歳で60位、J2は26.0歳で44位、J3は26.2歳で53位。大きな差はない。これでは若いJリーガーは成長しにくい。この課題を改善しないと、有望な若手が出場機会を求めてJリーグをスルーするのは止められないでしょう。
なお、Kickベースのリーグ世界ランキングはこちらをどうぞ!
おわりに
プレミアリーグのリーグ市場価値はJ1のおよそ38倍。そしてUEFA全体の市場規模はおよそ世界の82%。まさしく欧州圏に集中。この傾向は変わりそうもないですね。
また、市場価値Top5リーグと実力評価ランキング(Kick Algorithmベース)Top5は同じであることが分かりました。
なお、アジアではサウジアラビアが断トツ1位、J1の3.2倍。悲しいことにJ1の市場価値は横ばいでピーク時のおよそ82%。
- 2020年2月 353M€
- 2021年2月 287M€(20クラブ)
- 2022年2月 298M€
- 2023年2月 288M€
- 2024年2月 284M€(20クラブ)
- 2025年1月 291M€(20クラブ)
- 2025年6月 302M€(20クラブ)
日本のサッカー市場価値が横ばいなのは、優秀な選手の欧州移籍増がその大きな理由。Jリーガーへの関心が高まっているのは間違いないが、Jリーグの評価は上がっていない。欧州移籍増の主な理由は、移籍金が安い、よってリスクが少ないこと。
Jリーグの市場価値が上がらない限りその移籍金収入によるJリーグの規模拡大(成長)はあまり期待できないが、それでも4つの方法が考えられる。
- シンプルに海外で活躍する選手が増える
- 日本代表での活躍(特にJリーガー)
- Jクラブの国際大会(ACLやクラブW杯)での活躍
- スター選手のJリーグ入り
リーグ市場価値ランキング、いかがでしたか?
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