はじめに
男子サッカー選手の市場価値はTransfermarktで簡単に分かります.。手間はかかるが女子サッカー選手の市場価値もTransfermarktと関連のあるSoccerdonnaで知ることができます。
ただ、対象となっている選手は主要リーグや強豪クラブでプレーするスター選手に限定されています。本記事では日本人及び世界の女子サッカー選手市場価値、リーグやクラブの市場価値を紹介。
最高額の日本人女子サッカー選手はおおむね見当がつくと思いますが、いったい誰でしょうか、また彼女の市場価値はどのくらいでしょうか?そして男子と比べて女子選手の市場価値はどのくらいの割合なのでしょう?
それでは順に紹介しますのでよろしくお願いします。
なお、こちらの最新記事もご覧いただければ幸いです。
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日本人女子サッカー選手市場価値
WEリーグや海外でプレーする選手をできる限り調べました。全部で33名分の市場価値が見つかりました(市場価値は2024年1月30日現在)。
ご想像の通り、日本人女子サッカー市場価値最高額はマンチェスター・シティでプレーする長谷川唯選手で、190,000€(およそ3,040万円)。これは日本人男子サッカー市場価値最高額久保建英選手のちょうど315分の1。
因みに、この額は世界ランキング75位タイ(62位の選手とは10,000差)、久保選手が62位タイなので日本人男女トップの市場価値ランキングはほぼ同じですね。
Top5
100K(およそ1,600万円)を超えは下記の5名。
- マンチェスター・シティ 長谷川唯
- ポートランド・ソーンズ 杉田妃和
- エンジェル・シティ 遠藤純
- INAC神戸 田中美南
- マンチェスター・ユナイテッド 宮澤ひなた
なお、最年少で市場価値が最も高い選手は19歳の松窪真心。
所属リーグ
あくまで市場価値が設定されている選手だけですが、33名のうち28名が下記の3つのリーグに所属。
- WEリーグ 13名
- イングランド 9名
- 米NWSL 6名
ランキング
女子サッカー選手市場価値 世界Top60
Top 6
全クラブを調べたわけではないので漏れがあるかもしれませんが、市場価値最高額は2023年バロンドール受賞者FCバルセロナのアイタナ・ボンマティ選手(26歳)で600K€(およそ9,600万円)。
これは男子サッカー市場価値最高額3選手、アーリング・ハーランド、キリアン・エムバペ、ジュード・ベリンガムの180M€のちょうど300分の1。
- FCバルセロナ アイタナ・ボンマティ
- FCバルセロナ アレクシア・プテジャ
- チェルシー サム・カー
- リヨン アーダ・ヘーゲルベルグ
- FCバルセロナ パトリ
- FCバルセロナ キャロライン・ハンセン
Top60サマリー
- 年齢最多帯は26歳~30歳の31名(60名中)で男子の最多帯(21歳~25歳)よりもおよそ5歳上
- バルセロナ、バイエルン。マンチェスター・シティなど6クラブで40名(67%)
- リーグ別最多はイングランドとスペインで合計34名(57%)
- バルセロナのサルマ・パラジュエロ選手が最も若くて20歳
- リヨンのワンディ・ルナール他2名が最も年配で33歳
- 元プロバスケットボール選手デニス・ロッドマンが父親のトリニティ・ロッドマンは21歳ながら米NWSL全体で2番目に高い市場価値
ランキング
女子サッカーリーグ市場価値
市場価値でみるとイングランド、スペイン、アメリカ、ドイツ、イタリア、フランスの女子リーグが突出しているので6強と言えよう。
- イングランド女子スーパーリーグ 22,090K(およそ35億円)
- スペイン リーガ F 20,449K
- アメリカ NWSL 15,666K
- ドイツ ブンデスリーガ女子 15,330K
- イタリア セリエA 女子 11,500K
- フランス ディヴィジオン・アン・フェミナン 10,890K
- スウェーデン ダームアルスヴェンスカン 4,540K
- オーストリア 女子ブンデスリーガ 3,505K
- ポルトガル カンピオナート・ナシオナル・ウィメン 958K
- メキシコ 女子サッカーリーグ 943K
因みに、WEリーグは775Kで13位。ただ、キス騒動被害者のジェニファー・エルモソ選手はメキシコリーグなので彼女のMVを除くとWEリーグは12位。
女子サッカークラブ市場価値Top40
クラブ数Top5
- NWSL 10 クラブ
- イングランド 9
- スペイン 7
- ドイツ 6
- イタリア 6
ランキング
Top40でプレーする日本人女子サッカー選手は12名。
おわりに
Soccerdonnaの市場価値に納得できない部分が多々ありますが、総じて、欧州の選手の評価が高い。特に、サッカー人気の高いイングランドとスペインリーグの市場価値が他のリーグを圧倒。
ただ、NWSLの観客動員数は平均10,432人でイングランド女子リーグ(7,092人)やスペイン女子リーグ(5,387人)をはるかに上回っているので、いずれ選手の市場価値も見直されるでしょう。
ここ1~2年、女子サッカー選手の海外移籍が増えています。大学やJFAアカデミー福島からWEリーグ経由なしで移籍する選手(門脇真依、古賀塔子・谷川萌々子)もでて来ました。
かなり将来性のある若い選手が多いので、これからの活躍次第では市場価値が付いて、いずれ、長谷川唯選手の市場価値を超える選手が出てくるでしょう。皆さん、一緒に日本人女子サッカー選手を応援しましょう。
本記事は年に2回更新する予定ですのでまたよろしくお願いします。
なお、実績ベースで独自に算出た女子サッカークラブやリーグのランキングなどはこちらをご覧いただければ幸いです。
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