はじめに
(2024年8月2日更新)
男子サッカー選手の市場価値はTransfermarktで簡単に分かります.。手間はかかるが女子サッカー選手の市場価値もTransfermarktと関連のあるSoccerdonnaで知れる。
ただ、対象となっている選手は主要リーグでプレーする選手や代表選手の一部に限定されている。本記事では日本人及び世界の女子サッカー選手市場価値、世界のリーグやクラブの市場価値ランキングを紹介。
最高額の日本人女子サッカー選手はおおむね見当がつくと思いますが、いったい誰でしょうか? 本記事は年に2回更新する予定です。それでは順に紹介しますのでよろしくお願いします。
なお、こちらの最新記事もご覧いただければ幸いです。
- なでしこジャパン:パリ五輪ベスト4以上が期待できるメンバーを考察
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日本人女子サッカー選手市場価値
WEリーグや海外でプレーする選手をできる限り調べました。2024年8月1日現在で26名分の市場価値が見つかりました。
ご想像の通り、日本人女子サッカー市場価値最高額はマンチェスター・シティでプレーする長谷川唯選手で、225K€(約3,600万円、前回より18%アップ)。因みに、この額は世界ランキング49位タイ。
Top5
100K(およそ1,600万円)を超えは下記の4名。
- マンチェスター・シティ 長谷川唯
- ポートランド・ソーンズ 杉田妃和
- エンジェル・シティ 遠藤純
- INAC神戸 田中美南
なお、最年少で市場価値が最も高い選手は19歳の谷川萌々子で日本人女子選手全体でも5位タイ。
所属リーグ
あくまで市場価値が設定されている選手だけですが、26名のうち21名が下記の3つのリーグに所属。
- イングランド 8名
- 米NWSL 8名
- スウェーデン 5名
ランキング
WEリーグでプレーするなでしこジャパンメンバーはGKの2たりのみ。即ち、代表入りしない限りWEリーグの選手は市場価値付加の対象にならないようですね。
女子サッカー選手市場価値 世界Top 48
Top 6
全クラブを調べたわけではないので漏れがあるかもしれませんが、市場価値最高額は2023年バロンドール受賞者FCバルセロナのアイタナ・ボンマティ選手(26歳)で750K€(2024年1月より150Kアップ)。
- バルセロナ アイタナ・ボンマティ
- バルセロナ キャロライン・ハンセン
- バルセロナ アレクシア・プテジャ
- チェルシー サム・カー
- リヨン アーダ・ヘーゲルベルグ
- バルセロナ パトリ・ギハロ
Top 48 サマリー
- 市場価値230K€以上の選手を対象
- 年齢最多帯は26歳~30歳の25名で男子の最多帯(21歳~25歳)よりも5歳上
- バルセロナ11名、バイエルン7名、リヨン6名、マンチェスター・シティ5名
- リーグ別最多はイングランドとスペインでそれぞれ14名
- バルセロナのサルマ・パラジュエロ選手が最も若くて20歳
- リヨンのワンディ・ルナール他2名が最も年配で33歳
- 元プロバスケットボール選手デニス・ロッドマンが父親のトリニティ・ロッドマンは21歳ながら米NWSL全体で3番目に高い市場価値
ランキング
女子サッカーリーグ市場価値ランキング
市場価値でみるとイングランド、アメリカ、スペイン、ドイツ、フランスの女子リーグが突出しているので5強と言えよう。
因みに、WEリーグの選手は代表の山下杏也加と平尾知佳を除けばそもそも市場価値がついていないのでWEリーグの市場価値は分からないが、前回は775Kで13位。
なお、W杯出場チーム(16強+ドイツ+カナダ+ブラジル)+FIFAランキング16位までの国で直近の試合に招集された現代表選手およそ450名を対象としたリーグランキングはこちら! Top 7まではフランスとドイツの除いて全く同じ。WEリーグの順位も掲載。
女子サッカークラブ市場価値Top 46
サマリー
リーグ別クラブ数
フランス女子リーグにはTop 46クラブのうち、わずか3チームしか入っていない。一方、NWSLは全チームがTop 46入り、その分、実力格差が少ないリーグと言えよう。
リーグ別日本人選手数
Top46でプレーする日本人女子サッカー選手は18名)。
ランキング
なお、UEFAチャンピオンズリーグなど、より実績を反映したクラブ世界ランキングはこちら! Top 3は同じだが、それ以降は少しづつ異なる。ここではWEリーグの上位クラブの順位を予想。
おわりに
Soccerdonnaの市場価値に納得できない部分が多々あります。特に欧州でプレーする選手の評価が高い(むしろ、欧州の主なリーグとNWSLしか市場価値の対象にしていないと言った方が正解)。
ただ、NWSLの観客動員数は平均10,432人でイングランド女子リーグ(7,092人)やスペイン女子リーグ(5,387人)をはるかに上回っているので、いずれ選手の市場価値も見直されるでしょう。
ここ1~2年、女子サッカー選手の海外移籍が増えています。大学やJFAアカデミー福島からWEリーグ経由なしで移籍する選手(門脇真依、古賀塔子、谷川萌々子)もでて来ました。
特に谷川萌々子の市場価値はゼロから一気に90K€にアップ、かなり有望な選手のようですね。いずれ、長谷川唯選手の市場価値を超えるかも知れませんね。
一緒に日本人女子サッカー選手を応援しましょう。
なお、海外でプレーする主な日本人女子サッカー選手の成績はこちら!