はじめに
（2024年4月10日更新）
2024年3月20日にパリ五輪サッカーグループリーグ組み合わせ抽選会が行われ、なでしこジャパンは初戦でW杯女王のスペインと対戦することが決定。
なでしこジャパンの対戦相手はスペイン、ブラジル、ナイジェリア。
五輪ではどの組に入ろうが死の組。なでしこジャパンが決勝戦に勝ち進むことを期待するならば、スペインと同じC組に入ったことでスペインとは決勝戦まで当らないため、むしろ喜ぶべきこと。
パリ五輪女子サッカーにおいてグループリーグを突破するのはどのチームでしょうか？そしてなでしこジャパンの決勝トーナメント進出の可能性は高いのでしょうか？ 直近の国際試合や大会成績を見ながら考察します。
なお、五輪開催直前まで親善試合やSheBelieves Cupなどの結果を踏まえて本記事の内容を更新しますのでまた来て下さい。
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出場チームと直近の成績
出場国
初出場は優勝候補筆頭のスペインのみ。
直近の成績
スペインはW杯優勝後FIFAトップ10/W杯ベスト16チームに全勝。アメリカは無敗。
グループリーグ組み合わせ
グループリーグ突破チームは？
組み合わせ結果をみるとフランス、スペイン、アメリカ、ドイツ、日本、カナダのFIFA女子ランキング上位6チームの突破は固い。
問題は各組3位の上位2チーム。順当なら少なくともブラジルとオーストラリアが突破しそうだが、ブラジルは2023FIFA女子ワールドカップではグループリーグで敗退、オーストラリアは4位。
2023W杯ではアフリカ勢が活躍したのでアフリカ勢のパリ五輪GL突破（ナイジェリア）は十分考えられる。
具体的に考察しましょう。
- スペイン：UEFA Nations League（UNA）で優勝。グループリーグ（GL）でイタリアに負けたものの強豪国（FIFAランクTop10）に対して全勝。パリ五輪GLはNations Leagueよりもはるかに戦いやすいので1位突破間違いない。問題があるとすればGL戦での熱量だろう。熱量に欠ければ2023W杯でなでしこジャパンに負けたことと同様のことがGLで起こり得る
- アメリカ：昨年11月に続き、今年2月のGold Cupでかなり格下のメキシコに不覚。絶対王者時代にはなかった脆さを露呈。パリ五輪GLでもその可能性は否定できないが、ゴールドカップ優勝は自信を取り戻すきっかけとなったのでGL突破は確実とみてよい。ミーガン・ラピノーの後釜として期待されている19歳のジェディン・ショウの活躍に注目
- 日本：守備にやや不安があるものの攻撃力は健在。遠藤 純は間に合いそうもないが、宮澤ひなたには間に合いそうだ。強豪国に対して前半からハイプレスで臨む度胸があるかで明暗が分かれる。ブラジル戦だが、過去の成績は5勝1分5敗で全くの互角。しかし、SheBelieves Cupを含み直近の成績から見ればブラジルに負けることはないだろうからGL突破は確実
- フランス：UNAの成績から見ると守備は比較的健在だが、得点力が落ちているので強豪国に対して勝ち切る力はない。それでも力はあるのでパリ五輪ではGL1位になる可能性は高い
- ドイツ：攻守のバランスは良いが、強豪国には勝ったり負けたり。しかし、強豪国に引き分け以上ならGL突破は間違いないだろう
- カナダ：相変わらず堅守で2023W杯後の調子はかなり良い。攻撃にやや不安があるものの、順当なら決勝トーナメント進出となるだろう
- ブラジル：ゴールドカップでは死闘の末1-0でアメリカに敗れはしたものの守備力はかなり改善している。しかし攻撃力はやや落ちている。強豪国に勝てるかどうかは微妙。ナイジェリアに勝利できなければGL敗戦もあり得るが、どちらかの可能性が高いかと言えば決勝トーナメント進出の方だろう
- オーストラリア：東京五輪、2023W杯で4位となっているオーストラリアのGL突破はサム・カー次第だろう。彼女が万全の状態でプレーできれば間違いなくGL突破を果たすが・・・
なお、決勝トーナメント表を下記の通り（E→A、F→B、G→C）。
おわりに
いつもの通りのFIFA女子ランキングTop10の7カ国とオーストラリアが決勝トーナメントに進出すると予想した。W杯ではよくあるが、オリンピックでも例外が起こることがある。
上記8チームの内、決勝トーナメント進出を逃す可能性が比較的高いのはブラジルorオーストラリア。
その場合は、2023W杯で決勝トーナメント進出を果たしたナイジェリアが決勝トーナメントに進むだろう。
いずれにせよ、なでしこジャパンのGL突破は確実とみている。ただ、それ以上の結果を出すには、守備力アップは不可欠。特にロングボールやクロス対応の課題を解消する必要がある。
最後になでしこジャパンの活躍を期待しましょう。ガンバレなでしこジャパン！
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