なでしこジャパン:パリ五輪に向けて新戦力の招集に期待

はじめに

なでしこジャパンはFIFA女子ワールドカップ2023で優勝したスペインに対してグループ・リーグで4-0の勝利をするなど、快進撃でベスト8に輝いたが、個人的にはこの結果に満足しなかった。

大会前になでしこジャパンの快進撃を予想したファンやメディアは皆無だった、一方、自慢話になってしまうが、私は大会5カ月前に「なでしこジャパンは優勝候補の一角」、そしてスペインを「影の優勝候補」とみてそれぞれに関する記事を掲載。

優勝候補の一角と思ったのは、なでしこジャパンが2023年2月のSheBelieves Cupで東京五輪優勝のカナダに勝利、そして負けはしたが内容的にはアメリカやブラジルを圧倒したこと。

しかし、もはや女王ではなくなっていたアメリカを圧倒したことでなでしこジャパンを過大評価してしまった。そのため2023W杯では「優勝候補の一角」に相応しい成績は残せなかった。

ただ、本記事「パリ五輪に向けて新戦力の招集に期待」、これが実現されればなでしこジャパンはパリ五輪で「金メダル候補」になると私は確信している。私の考えを皆さんとシェアしたいと思います。

 

2023W杯代表メンバー

2023W杯メンバーは下記の通り。

  • GK 山下杏也加・平尾知佳・田中桃子
  • DF 熊谷紗希・三宅史織・清水梨紗・清家貴子・守屋都弥・南萌華・高橋はね・石川璃音
  • MF 猶本光・長谷川唯・杉田妃和・林穂之香・長野風花・宮澤ひなた・遠藤純・藤野あおば
  • FW 千葉玲海菜・植木理子・田中美南・浜野まいか

W杯なでしこジャパンチームをさらに戦力アップできる2023W杯未召集選手が2人いると考えている。1人はアルゼンチン戦に招集されました。もう一人は10月に招集されると思っている。一体、誰でしょうか?

 

新戦力その①

9月23日のW杯後初の親善試合となるアルゼンチン戦には、宝田沙織(リンシェーピングFC/スウェーデン)と三浦成美(ノースカロライナ・カレッジ/アメリカ)を招集。

私が新戦力として期待したいのは三浦成美で、2023W杯にどうして召集されなかったのか不思議に思っていた。三浦は2023年2月ノースカロライナ・カレッジに移籍。

ノースカロライナ・カレッジはNWSL(米国女子プロサッカーリーグ)でトップTop3に入る強豪クラブ。加入後まもなくDMとして主力となった。

実際、2023年9月10日チャレンジカップ決勝戦では先制点アシストなどで2年連続優勝に貢献。世界最高峰のリーグの1つで、2023年9月18日現在公式戦2G4A、これは杉田妃和の4G3Aには及ばないが、遠藤純の2G2Aより上。

ここまで活躍している三浦がなでしこジャパンに加わればチームの要となるポジションで長谷川・長野・三浦のローテーションが組める

そうなれば、試合開始から終了まで守備及び攻撃の質を維持することが可能となり、かなりの戦力アップとなる。

 

新戦力その②

もう一人は同じくノースカロライナ・カレッジ所属でトップ下の松窪真心(19歳)。

2023年7月27日に移籍したばかりだが、先ほどのチャレンジカップ決勝戦では、先発選手の歴代最年少記録(19歳と6週間)及び最年少得点記録となるチーム2点目(移籍後初得点)を決め優勝に貢献。そしてこの試合のMVP

さらにこの後のリーグ戦で初得点。公式戦3試合で2得点は凄すぎる。世界最高峰のNWSLでこんな短期間に大きなことをやり遂げられたのはそれだけの力があるからだと思う。

このまま活躍を続ければ10月には池田監督から声がかかるだろう(松窪は2023W杯メンバーには登録されなかったが、トレーニングパートナーとして国内合宿に帯同している)。

松窪真心のなでしこジャパンでのポジションは、宮澤ひなた藤野あおばとほぼ同じになるだろう。

パリ五輪予選そして本戦を戦う上で宮澤・藤野と同等レベルの松窪が加わることで、2列目の攻撃陣をうまくローテーションできる。これで攻撃力を落とさずに試合開始から終了まで戦えるのでかなりの戦力アップとなる。

なお、「なでしこジャパンは優勝候補の一角」に関してはこちらの記事をどうぞ!

www.ippo-san.com

また、スペイン代表が「影の優勝候補」に関してはこちらの記事をどうぞ!

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そして海外女子日本人選手の活躍に関してはこちらの記事をどうぞ!

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おわりに

池田監督は継続性重視でパリ五輪に臨むと言っているので、余程の事情がなければ2023W杯メンバーを変えないと思うが、三浦と松窪の招集を期待したい。

なお、2023W杯準々決勝スウェーデン戦で負けたのはアンラッキーな面もあったが、明らかに(後半の為に)前半戦はハードワークを抑えた(監督のプラン?)ため中途半端なプレスとなり失点につながった

欧州の強豪は2023W杯を見る限り決勝トーナメントで明らかにギアアップしている。なでしこジャパンは決勝トーナメントに入るとギアダウンしたが、三浦と松窪が加われば、強度やスピードを維持できる。

三浦と松窪がチーム戦術などにフィットする時間は十分ある。パリ五輪までの国際親善試合は12試合。三浦と松窪がなでしこジャパンに加われば、欧州と同等かそれ以上のチームになるので、パリ五輪優勝は夢物語ではなくなるでしょう。

なお、本記事はなでしこジャパンパリ五輪代表メンバーが発表されるまで適宜更新しますのでよろしくお願いします。

 

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