【23-24】欧州組日本人選手評価ランキング、前半戦ベスト11は?

はじめに

23-24 欧州の国内リーグ戦前半戦がほぼ終了。そこで23-24 シーズン欧州組など日本人サッカー選手評価をランキング形式で紹介

もちろん、リーグもクラブも異なるので単純に比較できませんが、リーグやクラブのレベルを反映させた独自の方式使って81名の23-24シーズン前半戦実績を評価。そしてベスト11を発表します。

本記事に納得できないと思われる方は沢山いらっしゃると思いますが、是非、皆さんとシェアしたいのでよろしくお願いします。尚、シーズン終了後に本記事を更新します。

 

独自の視点で評価

選手個人の評価に推定市場価値がある。ただ、市場価値は現時点での評価と必ずしも比例しない。何故なら、市場価値は選手の将来にわたるプレー可能期間の長短で変わる。その為、一般的には若い選手ほど市場価値は高く評価される。

そこで市場価値とは異なる4つの独自視点(過去と同様)で評価(出場時間が少なくても5大リーグのビッグクラブでプレーする選手の評価は高い)。

リーグ点

リーグのレベルが高いとなかなか結果(得点など)を出すのは難しくなる。そこで2023年7月のリーグ世界ランキング(情報源とランク分けはthe Kick Algorithms)に応じてポイントを付与(リーグ点)。例えば、

  • 50点 プレミアリーグ
  • 45点 ラ・リーガ、セリエA
  • 40点 ブンデスリーガ
  • 35点 リーグアン
  • 30点 ポルトガル、オランダ
  • 25点 MLS、ベルギー1部、チャンピオンシップ(イングランド2部)、トルコ1部
  • 20点 スコットランド、スイス、オーストリアの1部リーグ
  • 15点 J1、クロアチア部、カタール1部
  • 10点 ドイツ2部、仏2部、スペイン2部、韓国K1、ポーランド1部

なお、最新リーグ世界ランキングはこちら!

www.ippo-san.com

 

クラブ点

クラブのレベルが高ければ出場する事さえ難しくなる。選手の成績を評価する尺度の1つが出場時間なのでレベルの高いクラブにおける出場減を補てんする目的で2023年12月24日のクラブ世界ランキングに応じてポイントを付与(クラブ点)。

  • Top 10 100
  • Top 25 90
  • Top 45 80
  • Top 70 70
  • Top 100 60
  • Top 150 50
  • Top 250 40
  • Top 400 30
  • Top 600 20
  • Top 1000 15
  • Top 1500 10
  • Top 1500~ 5

なお、月1更新のクラブ世界ランキングはこちら!

www.ippo-san.com

 

出場点

出場時間は超一流選手のバロメーターの1つ。彼らは試合数が多いので、GKなら年間およそ4500分前後、DFなら4000分、FWやMFなら3500分前後出場。ケガなどが少なくタフでないと超一流選手になれない。

出場時間は選手を評価する最重要基準と考えている。そこで選手の出場時間を次のような方法で点数化(出場点)。

それぞれのリーグのシーズン試合数(消化試合数)を分母として使用。例えば、ブンデスリーガ1部なら分母は3060(全34試合フル出場)。リーグ戦出場時間が2000分の選手なら、出場点は2000/3060で65点。

但し、ケガ・出場停止などは対象外とし分母から除外。シーズン中移籍の場合、移籍後の出場可能時間を分母として使用。

なお、リーグ戦以外の公式戦(欧州CL・欧州EL・国内カップ戦など)出場時間も90分毎に1点を出場点に加算。従って、出場点は100を超える場合もあり得る。

ボーナス点

得点・アシスト数・CS(GKのクリーンシート)を全公式戦対象に下記の通り評価に反映。シーズン中の場合は消化試合に応じて年換算(例、年34試合で消化試合が17なら年換算率は2倍となる)

  • 得点   +2点
  • アシスト +1点
  • CS   +2点

合計点

合計点=出場点+ボーナス点+リーグ点+クラブ点

具体的な計算例 南野拓実選手のケース 

出場点:リーグ戦38試合中17試合消化。1試合ケガで欠場。よって分母は(17-1)x90分=1440分。リーグ戦出場時間1102分÷1440=76.5点。これにリーグ戦以外の公式戦出場時間0分÷90=0.0点を加えて出場点は76.5点

ボーナス点:5得点4アシストなので(5 x 2)+ 4アシスト=14点。これを年換算(14x38試合÷17試合)すると31.3点

リーグ点:フランス1部リーグは35点

クラブ点:モナコの世界ランキングは63位なので70点。よって、

合計点:76.5+31.3+35+70=212.8点

 

ポジション別ランキング 

合計点でランキングするが、これではどうしてもFWに有利になってしまう。そこで評価ランキングはポジション別。ただし、81名調査した中で、原則、合計点100点以上(ほぼレギュラー格~)の選手のみ掲載。

GK

  • 鈴木彩艶、夏に移籍後、第5節目から15試合連続フル出場。日本代表の守護神となる逸材
  • 中村航輔昨季苦節3年目でようやく正守護神の座を獲得したのに、9月12日対トルコ代表戦(4-1)で右肩を負傷、正守護神の座を失うという不運に見舞われた。12月になってベンチに戻ってきたのでまもなく試合に復帰するだろう
  • シュミット・ダニエル、夏の移籍が直前で破談となり鈴木彩艶の加入で正守護神の座を失ったが、冬にヘントへ移籍しそう

 

DF

日本代表で絶対的存在の冨安・伊藤・板倉がケガで欠場中。特にCBの控えを厚くする必要がある。

  • 伊藤洋輝はケガする直前までチームをリーグ戦3位に押し上げた立役者の一人。合計217点でDF陣1位
  • 菅原由勢はほぼフル出場を続け6アシストをあげ今季も好調。全公式戦対象の出場時間は全体2位の2387分(27試合)。合計点はDF陣2位の208点
  • 渡辺 は昨季から全試合フル出場継続中。今季はこれまで33試合2970分出場で全体1位、まさしく鉄人。合計206点でDF陣3位
  • 冨安健洋はリーグ点もクラブ点も満点。遠藤と共に最高の150点ゲットしているが、ケガなどで出場時間が少ない。そのてめ合計点は203点止まりでDF陣4位
  • 板倉 はケガなどで9試合欠場中たが、それでも合計点はDF陣5位の196点

 

MF

  • 守田英正は首位スポルティングでがっちりレギュラーの座を確保、クラブ点10ポイントアップなど合計225点でMF陣1位
  • 遠藤 は開幕直前にメガクラブのリヴァプール移籍、途中出場が続いたが公式戦ここ6試合連続先発出場、合計205点でMF陣2位
  • 鎌田大地はラツィオではレギュラーの座を掴めていない状況。得点関与も低く昨季より73点ダウンの合計176点ではMF陣3位
  • 金子拓郎は夏加入後途中出場が続いたが、直近の6試合で先発出場、リーグ点は遠藤と比べて35点低いが、合計155点でMF陣4位
  • 旗手怜央はケガで出場時間が少なく合計152点でMF陣5位
  • 川辺 駿はクラブ点で遠藤よりも85点低い15点だが、MF陣最高の6ゴール、合計149点でMF陣7位は立派

 

FW 

  • 久保建英は昨季より潜在能力が開花し今季も絶好調、合計255点で初のFW陣1位
  • 三笘 は2年目のジンクスや酷使(公式戦出場時間はFW陣最長)?で得点やアシストが伸びず合計248点でFW陣2位
  • 南野拓実は今季復調(昨季は合計132点)、合計213点でFW陣3位
  • 堂安 は万遍なくポイントを稼ぎ合計212点でFW陣4位
  • 古橋亨梧は昨季より得点減、それでも全体1位の9得点。合計244点でFW陣5位
  • 上田綺世は出場機会に恵まれず合計145点でFW陣10位(昨季4位)
  • 中村敬斗はケガで出場時間が減り合計144点でFW陣11位(昨季6位)

 

23-24 前半戦 欧州組ベスト11

代表チームを組むわけではないが、ある程度ポジションを考慮してベスト11を選出。

赤字の選手は私のベスト11を3年連続受賞)

  • GK部門:鈴木彩艶
  • DF部門:伊藤洋輝菅原由勢、渡辺 剛、冨安健洋
  • MF部門:守田英正遠藤 航鎌田大地
  • FW部門:久保建英、三笘 薫、南野拓実

なお、22-23シーズンベスト11に関してはこちらをどうぞ!

www.ippo-san.com

 

また、21-22ベスト11は、

  • GK部門:シュミット
  • DF部門:冨安、菅原、伊藤、板倉
  • MF部門:鎌田、遠藤、原口
  • FW部門:古橋、伊東、堂安

 

おわりに

私はこの独自の基準でJリーガーを含む日本人サッカー選手の評価を毎年ランキングしていますが、本記事でも、ほぼ同じ基準で欧州組を評価。

最近、海外移籍の日本人選手が増えていますが、Jリーガーの欧州移籍について感じた点は「Jリーグで実績を残した選手は欧州へ移籍してもそれなりに活躍できる」こと。

それでも、移籍すると言葉・生活習慣など環境がガラリと変わり、大きなハンディを抱えてプレーすることになる。特に1年目は厳しいが、自分で選んだ道だ、今回評価の低かった選手はいっそう頑張って欲しい。

独断と偏見に基づいたランキングでしたが、日本代表選手招集予想や欧州移籍などの際の参考にして頂ければ幸いです。

なお、こちらに記事もご覧いただければ嬉しい限りです。

最新の日本人選手市場価値ランキングについてはこちらの記事をどうぞ!

www.ippo-san.com

 

世界のリーグ・クラブ間市場価値格差についてはこちらをどうぞ!

www.ippo-san.com

 

世界のリーグレベル徹底調査に関してはこちらの記事をどうぞ!

www.ippo-san.com

 

市場価値でみる欧州リーグランキングは年4回更新、最新情報はこちらをどうぞ!

www.ippo-san.com

 

スコットランドとJ1のリーグレベル徹底調査に関してはこちらをどうぞ!

www.ippo-san.com