はじめに
(21.1.9掲載:22.12.24 W杯日本代表メンバー6名急騰で更新、23.1.7Jリーガー更新)海外組の市場価値はほとんど22年11月中に更新されていましたが、Jリーガー勢は2023年1月6日に更新されました。
カタールW杯日本代表の活躍などでJリーグの評価が高まったのか、25歳以下のJリーガーがアップ。一方、ベテラン選手のダウンが目立ちました。
欧州組では今季活躍中の鎌田・久保・三苫・守田などが大幅アップ、特に三笘 薫選手は倍増。そして、鎌田大地選手は11月9日発表で+8Mアップの30M€、日本人最高額。
推定市場価値はおおむね年2回(Jリーガーは年一回)発表(夏と冬の移籍期間中)されますが、マイナーチェンジも含めて本記事最の内容を年5~6回更新しますのでよろしくお願いします。
なお、こちらの記事もご覧いただければ幸いです。
- 2023年J1順位予想:独自の計算システム採用
- 【2023年度版】 外国籍Jリーガー一覧、新加入の注目選手は?
- 【22-23年度】欧州組 日本人選手評価ランキング、前半戦ベスト11は?
- 第2次森保ジャパン予想メンバーに推しの欧州組市場価値を推定
日本人選手市場価値Top70(1M€~)
2022年6月前後と比較。昨季より好調のチームで活躍している選手は軒並みアップ。
赤字選手のカッコ内の数字がW杯後のアップ額
- 堂安律 15M(+3)12月23日
- 板倉滉 12M(+4.5)12月23日
- 三笘 薫 8.5M(+2.5)12月23日
- 前田大然 5M(+1)12月23日
- 浅野拓磨 4M(+1.0)12月23日
- 田中碧 2.5M(+0.7)12月23日
- 旗手怜央 4.3M(+1.8)12月13日
- 奥川雅也 4M(-1)11月30日
- 中村 敬斗 4M(+2.5)11月10日
- 鎌田大地 30M€(+8)11月9日
- 伊藤浩樹 4.5M(+1)11月9日
- 久保建英 12M(+4.5)11月7日
- 冨安 健洋 25M(+0)11月3日
- 南野 拓実 10M(-2)11月2日
- 伊東 純也 9M(+1.5)11月2日
- 守田英正 7M(+3)11月1日
なお、日本人Jリーガー1位は鈴木優磨選手で2.0M€。海外未経験Jリーガーでは山根視来選手で1.7M€。
項目説明
- MV:推定市場価値(1M€≒1.46億円)
- クラブは現所属クラブ
- +-:2022年6月比の増減MV
P(ポジション)説明
(Transfermarktでは SS、RW、LW、CFがフォワード扱い)
● GK:Goal Keeper
● CB: Center Back
● RB: Right Back
● LB:Left Back
● DM: Defensive Midfield
● RM:Right Midfield
● LM: Left Midfield
● CM: Central Midfield
● AM: Attacking Midfield
● RW: Right Wing
● LW: Left Winger
● SS: Second Striker
● CF: Center Forward
(2023年1月6日現在)
1M€以上は前回より4名増。
左からRank 選手名(リーグ、クラブ/P) MV/+-
1. 鎌田大地(ブンデスリーガ、フランクフルト/AM) 30/8
2. 冨安健洋(プレミアリーグ、アーセナル/CB) 25/0
3. 堂安 律(ブンデスリーガ、フライブルク/RW) 15/3
4. 板倉 滉(ブンデスリーガ、ボルシアMG/CB) 12/4.5
5. 久保建英(ラ・リーガ、レアル・ソシエダ/RW) 12/4.5
6. 南野拓実(仏1部、モナコ/LW) 10/-2
7. 伊東純也(仏1部、スタッド・ランス/RW) 9/1.5
8. 三笘 薫(リーグプレミア、ブライトン/LW) 8.5/2.5
9. 守田英正(ポルトガル1部、スポルティング/DM) 7/3
10. 遠藤 航(ブンデスリーガ、シュトゥットガルト/DM) 6.5/-1.5
11. 古橋亨梧(スコットランド1部、セルティック/LW) 6/0
12. 伊藤洋輝(ブンデスリーガ、シュトゥットガルト/CB) 5.5/1
13. 前田大然(スコットランド1部、セルティック/LW) 5/1
14. 旗手怜央(スコットランド1部、セルティック/CM) 4.3/1.8
15. 浅野拓磨(ブンデスリーガ、ボーフム/RW) 4/1
16. 奥川雅也(独2部、ビーレフェルト/LW) 4/-1
17. 菅原由勢(オランダ1部、アルクマール/RB) 4/1
18. 中村敬斗(オーストリア1部、LASK/LW) 4/2.5
19. 中島翔哉(トルコ1部、アンタルヤスポル/LM) 2.5/-1
20. 三好康児(ベルギー1部、アントワープ/AM) 2.5/0
21. 田中 碧(独2部、デュッセルドルフ/CM) 2.5/0.7
22. 橋本拳人(スペイン2部、ウエスカ/DM) 2.2/0
23. 原口元気(ブンデスリーガ、ウニオンベルリンシュトゥットガルト/AM) 2/-0.5
24. 川辺 駿(スイス1部、グラスホッパー/CM) 2/0.5
25. 鈴木優磨(J1、鹿島/CF) 2/0
26. 藤本寛也(ポルトガル1部、ジル・ヴィセンテ/AM) 2/0
27. 上田綺世(ベルギー1部、サークル・ブルッヘ/CF) 2/0.5
28. 武藤嘉紀(J1、神戸/CF) 1.8/-0.4
29. 谷口彰悟(J1、川崎/CB) 1.8/0.1
30. 中山雄太(イングランド2部、ハダースフィールド/LB) 1.8/1.2
31. 酒井宏樹(J1、浦和/RB) 1.7/-0.8
32. 森岡亮太(ベルギー1部、シャルルロワ/AM) 1.7/-0.3
33. 山根視来(J1、川崎/RB) 1.7/0.4
34. 三竿健斗(J1、サンタ・クララ/DM) 1.6/0
35. 吉田麻也(ブンデスリーガ、シャルケ/CB) 1.5/0
36. シュミット(ベルギー1部、シント・トロイデン/GK) 1.5/0.7
37. O.阿道(仏1部、トゥールーズ/CF) 1.5/0
38. 橋岡大樹(ベルギー1部、シント・トロイデン/RB) 1.5/0.5
39. 町田浩樹(ベルギー1部、サンジロワーズ/CB) 1.5/0
40. 仲川輝人(J1、FC東京/RW) 1.4/0
41. 森島 司(J1、広島/AM) 1.4/0.0999999999999999
42. 中谷進之介(J1、名古屋/CB) 1.3/0
43. 稲垣 祥(J1、名古屋/DM) 1.3/0
44. 岩田智輝(J1、セルティック/CB) 1.3/0.3
45. 瀬古歩夢(スイス1部、グラスホッパー/CB) 1.3/0
46. 林 大地(ベルギー1部、シント・トロイデン/CF) 1.3/0.1
47. 清武弘嗣(J1、C大阪/LM) 1.2/-0.2
48. 昌子 源(J1、鹿島/CB) 1.2/0
48. 喜田拓也(J1、横浜/DM) 1.2/0.0999999999999999
49. 室屋 成(独2部、ハノーファー/RB) 1.2/0.2
50. 小川航基(J1、横浜FC/CF) 1.2/0.4
51. 脇坂泰斗(J1、川崎/AM) 1.2/0.2
52. 町野修斗(J1、湘南/CF) 1.2/0.5
53. 相馬勇紀(J1、名古屋/LW) 1.2/0.3
54. 坂元達裕(ベルギー1部、オーステンデ/RM) 1.2/-0.2
55. 樋口雄太(J1、鹿島/RM) 1.2/0.2
56. 岩波拓也(J1、浦和/CB) 1.1/0
57. 江坂 任(J1、蔚山現代/AM) 1.1/-0.2
58. 酒井高徳(J1、神戸/LB) 1/-0.2
59. 山口 蛍(J1、神戸/DM) 1/-0.2
60. 柴崎 岳(スペイン2部、レガネス/CM) 1/0
61. 土居聖真(J1、鹿島/SS) 1/-0.3
62. 福森晃斗(J1、札幌/CB) 1/-0.2
63. 松田 陸(J1、セ大阪/RB) 1/0
64. 邦本宜裕(ポルトガル1部、カーザ・ピア/AM) 1/0.08
65. 前 寛之(J1、福岡/DM) 1/0
66. 高丘陽平(J1、横浜FM/GK) 1/0.2
67. 小池 龍太(J1、横浜FM/RB) 1/0.1
68. 西村拓真(J1、横浜FM/SS) 1/0.2
69. 菅 大輝(J1、札幌/LM) 1/0
70. 平戸太貴(J2、町田/LM) 1/0.15
71. 大迫敬介(J1、広島GK) 1/0.15
72. 古賀太陽(J1、柏/CB) 1/0
73. 原 大地(スペイン2部、アラベス/CF) 1/-0.3
74. 渡辺 剛(ベルギー1部、コルトレイク/CB) 1/0.35
75. 荒木隼人(J1、広島/CB) 1/0.1
76. 横田大祐(ラトビア、ヴァルミエラ/RM) 1/0.5
77. 橘田健人(J1、川崎/DM) 1/0.3
77. 車屋紳太郎(J1、川崎/LB) 0.9/-0.1
78. 大島僚太(J1、川崎/CM) 0.85/-0.15
79. 塩谷 司(J1、広島/CB) 0.85/-0.15
80. 畠中槙之輔(J1、横浜/CB) 0.85/-0.15
なお、三笘選手の市場価値爆上げ予想に関してはこちらの記事をどうぞ!
TOP77~の主な海外組
左から選手名(リーグ、クラブ/P) 現MV/+-
- 前田直輝(オランダ1部、ユトレヒト/RW) 0.9/0
- 遠藤渓太(独2部、ブラウンシュヴァイク/LW) 0.7/-0.2
- 本間至恩(ベルギー2部、Club NXT/LM) 0.8/-0.4
- 斉藤光毅(オランダ1部、ロッテルダム/SS) 0.9/0.1
- 長谷部誠(ブンデスリーガ、フランクフルト/DM) 0.8/0
- 香川真司(J1、シント・トロイデン/AM) 0.8/-0.2
- 天野 純(韓国1部、全北現代/AM) 0.8/0
- 小川 諒也(ポルトガル1部、ヴィトーリア/LB) 0.8/-0.1
- 田川亨介(ポルトガル1部、サンタクララ/CF) 0.8/-0.2
- 田中 聡(ベルギー1部、コルトレイク/DM) 0.8/0.2
- 井手口陽介(スコットランド1部、セルティック/CM) 0.75/0
- 小林友希(スコットランド1部、セルティック/CB) 0.7/0.1
- 大島拓登(ポーランド1部、クラコヴィア/DM) 0.65/0.35
- 原 輝綺(スイス1部、グラスホッパー/RB) 0.65/-0.05
- Van M. .際(オランダ1部、SCカンブール/RB) 0.55/0
- 久保裕也(MLS、シンシナティ/CF) 0.5/-0.1
日本人GKランキング
2023年1月6日現在
● シュミット・ダニエル、0.7M€アップで1位に躍進
● 中村航輔、最近生GKの座を奪取
● 川島永嗣の自己最高額は2013年の3M€(日本人GK最高額?)
● Top5常連の西川周作・東口順昭がTop10外
左からRank 選手名(リーグ、クラブ) MV/+-
1. シュミット(ベルギー1部、シント・トロイデン) 1.5/0.7
2. 高丘陽平(J1、横浜FM) 1/0.2
3. 大迫敬介(J1、広島) 1/0.15
4. 谷 晃生(J1、湘南) 0.85/0.05
5. 佐藤久弥(J2、東京V) 0.85/0.8
6. 朴 一圭(J1、鳥栖) 0.65/-0.1
7. 権田修一(J2、清水) 0.6/0.1
8. 中村航輔(ポルトガル1部、ポルティモネンセ) 0.6/0.25
世界・アジアランキング:トップ 10
(H22年11月10日発表)
世界ランキング
R. 選手名(リーグ、所属/P) M€/+-
1. アーリング・ハーランド(プレミアリーグ、マンチェスターC/CF) 170/20
2. エムバペ(仏1部、PSG/CF) 160/0
3. ヴィニシウス(ラ・リーガ、Rマドリード/LW) 120/20
4. フィル・フォーデン(プレミアリーグ、マンチェスターC/CM) 110/20
5. ペドリ(ラ・リーガ、バルセロナ/CM) 100/20
6. ジュード・ベリンガム(ブンデスリーガ、ドルトムント/CM) 100/20
7. ジャマル・ムシアラ(ブンデスリーガ、バイエルン・ミュンヘン/AM) 100/35
8. フェデリコ・バルベルデ(ラ・リーガ、Rマドリード/CM) 100/30
9. ガビ(ラ・リーガ、バルセロナ/CM) 90/30
10. ブカヨ・サカ(プレミアリーグ、アーセナル/RM) 90/25
アジアランキング
● ソン・フンミン選手は断トツのアジア1位、世界全体でも45位
● 日本人選手Top10に4名
● 鎌田大地、30M€で3位
● 冨安健洋、25M€キープで4位
● 堂安律・久保建英、12M€でTop6へ躍進
( 2022年11月11日発表の市場価値)
R. 選手名(リーグ、所属/P) M€/+-
1. ソン・フンミン(プレミアリーグ、トッテナム/LW) 70/-5
2. キム・ミンジェ (セリエA、ナポリ/CB) 35/21
3. 鎌田大地(ブンデスリーガ、フランクフルト/AM) 30/8
4. 冨安健洋(プレミアリーグ、アーセナル/CB) 25/0
5. メフディ・タレミ(ポルトガル1部、FCポルト/CF) 20/0
6. サルダル・アズムン(ブンデスリーガ、レバークーゼン/CF) 12/-10
7. 久保建英(ラ・リーガ、レアル・ソシエダ/RW) 12/4.5
8. 堂安律(ブンデスリーガ、フライブルク/RW) 12/4
9. ファン・ヒチャン(プレミアリーグ、ウルヴァーハンプトン/CF) 12/-4
10. イ・ガンイン (ラ・リーガ、マヨルカ/AM) 12/6
推定市場価値とは
推定市場価値はどのように決まるの?
かなり複雑らしいが、主な決定要因は、
● 過去の移籍金
● 年齢(低い方が長く貢献できる可能性が高い)
● リーグ
● チームの成績
● ポジション(FW>DF・GK)
● 人気度
● ケガの頻度
● ロイヤリティ(現所属チーム満足度)
● 新環境適応能力
● 過去の実績(ゴール数など)
こうしたデータを総合的に判断して算定される。
サッカー選手の価値を計る物差しの一つだが、個人的には人の価値を算定するのはどうかと思う。ただ、興味津々ですね!
推定市場価値(M€)の入手先と検索可能情報
データはドイツの移籍専門サイト「Transfermarkt」のサイトより入手。リストに掲載されていない選手の推定市場価値をご覧になりたい方は下記のサイトへアクセスして下さい。Most valuable players | Transfermarkt。
おわりに
[rakuten:tabtab:10003370:detail]
サッカー選手の推定市場価値はあくまでサッカーに関する事であり、サッカー選手の「人」としての価値を示すものではない。この点は十分理解しているつもり。才能だけではなかなか辿り着けないのが一流と言われるレベル。
海外でプレーする選手が増えているが、現時点で主な選手だけリストアップすると66名。そのうち最近移籍したのは4名。この傾向は当面続くでしょう。
多くの若いサッカー選手は飛躍の場を求めて欧州へ移籍。成功した時に得られるメリット(報酬・名誉・評価など)は桁外れに大きいが、成功しない確率のほうが高い。
それを承知の上で「若い時にチャレンジしたい」という気持ちが強いので海外でプレーする夢を追い求めるのだろう。
チャレンジして得られるものはお金やステータスだけではない。選手自身が認識しているかどうかは分からないが、海外チャレンジに失敗したとしても大きな財産を手にすることができる。
その財産とは、忍耐力・適応力・表現力・精神力・価値観など、どんな環境でも生きていける力だ。海外でプレーして得られることは、交通機関の発達していない遠い昔の時代の「可愛い子には旅をさせよ」と同等かそれ以上の財産を手にすることができる。
サッカー選手の活躍と成長を応援しましょうね!
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