(2019年12月1日初掲載:2022年5月18日更新)
はじめに
欧州組の推定市場価値は2022年1月6日までに更新されました。そして国内組も2021年6月29日以来の更新がありました。そこで最新の日本人Top50の推定市場価値ランキングを紹介します。
推定市場価値はおおむね年に2回ほど発表(夏と冬の移籍期間中)されます。マイナーチェンジも含めて年5~6回更新しますのでよろしくお願いします。
なお、こちらの更新記事などをご覧いただければ嬉しい限りです。
■ 2022W杯:日本代表メンバーを独自視点で予想
■ 2022 外国籍Jリーガー一覧、新加入の注目選手は?
日本人選手市場価値Top50
主なアップ組
2021年6月比。
● 冨安健洋、5M€アップの25M€で日本人第1位
● 古橋亨梧、3.5M€アップで日本人CF最高額の5.5M€
● 奥川雅也、2.5M€アップの5.0M€
● 守田英正、1.0M€アップの4.0M€
● 伊藤洋輝、2.5M€アップの3.0M€
● 藤本寛也、1.3M€アップの2.0M€
主なダウン組
● 鎌田大地、3M€ダウンの22M€、しかし日本人2位
● 鈴木優磨、1.5M€ダウンの2.0M€
初のTop50入り選手
● 前田大然、稲垣祥、山根視来、旗手怜央、上田 綺世
項目説明
● M€:推定市場価値(1M€≒1.31億円)
● 所属クラブは現所属クラブ
● 前回発表からの変更額は+-で表示
P(ポジション)説明
(Transfermarktでは SS、RW、LW、CFがフォワード扱い)
● GK:Goal Keeper
● CB: Center Back
● RB: Right Back
● LB:Left Back
● DM: Defensive Midfield
● RM:Right Midfield
● LM: Left Midfield
● CM: Central Midfield
● AM: Attacking Midfield
● RW: Right Wing
● LW: Left Winger
● SS: Second Striker
● CF: Center Forward
(2022年5月18日現在:3月以降に更新された選手は太字表示)
R |
選手 |
P |
M€ +- |
所属クラブ |
1 |
冨安健洋 |
CB |
25.0 +5 |
アーセナル |
2 |
鎌田大地 |
AM |
22.0 -3 |
フランクフルト |
3 |
南野拓実 |
LW |
12.0 +0 |
リヴァプール |
4 |
遠藤 航 |
DM |
10.0 +0 |
シュトゥットガルト |
5 |
久保建英 |
RW |
9.0 -1 |
マジョルカ |
6 |
伊東純也 |
RW |
7.5 -0.5 |
ヘンク |
7 |
堂安 律 |
RW |
6.5 +0 |
PSV |
8 |
古橋亨梧 |
LW |
5.5 +3 |
セルティック |
9 |
奥川雅也 |
LW |
5.0 +2.5 |
ビーレフェルト |
10 |
守田英正 |
DM |
4.0 +1.0 |
サンタクララ |
11 |
酒井宏樹 |
RB |
3.5 -0.5 |
浦和 |
12 |
中島翔哉 |
LM |
3.5 +0 |
ポルティモネンセ |
13 |
板倉 滉 |
CB |
3.5 +0 |
シャルケ |
14 |
原口元気 |
AM |
3.0 +0.5 |
ウニオンベルリン |
15 |
吉田麻也 |
CB |
3.0 -0.2 |
サンプドリア |
16 |
伊藤洋輝 |
CB |
3.0 +2.5 |
シュトゥットガルト |
17 |
菅原由勢 |
RB |
3.0 +0 |
アルクマール |
18 |
橋本拳人 |
DM |
2.5 +0 |
ロストフ |
19 |
武藤嘉紀 |
CF |
2.5 +0 |
神戸 |
20 |
浅野拓磨 |
RW |
2.5 -0.5 |
ボーフム |
21 |
三好康児 |
AM |
2.5 -1 |
アントワープ |
22 |
三笘薫 |
LW |
2.5 +0.7 |
サンジロワーズ |
23 |
森岡亮太 |
AM |
2.0 -0.2 |
シャルルロワ |
24 |
鈴木優磨 |
CF |
2.0 -1.5 |
鹿島 |
25 |
藤本寛也 |
AM |
2.0 +1 |
ジルビセンテ |
26 |
谷口彰悟 |
CB |
1.7 -0.1 |
川崎 |
27 |
清武弘嗣 |
LM |
1.6 -0.2 |
C大阪 |
28 |
三竿健斗 |
DM |
1.6 +0 |
鹿島 |
29 |
前田大然 |
CF |
1.6 +0.5 |
セルティック |
30 |
土居聖真 |
SS |
1.5 +0 |
鹿島 |
31 |
昌子 源 |
CB |
1.5 -0.3 |
G大阪 |
33 |
オナイウ阿道 |
CF |
1.5 +0.3 |
トゥールーズ |
34 |
仲川輝人 |
RW |
1.5 -0.4 |
横浜FM |
35 |
江坂 任 |
AM |
1.5 +0.1 |
浦和 |
36 |
田中 碧 |
CM |
1.5 -0.2 |
デュッセルドルフ |
37 |
酒井高徳 |
LB |
1.4 +0.1 |
神戸 |
38 |
山口 蛍 |
DM |
1.4 +0 |
神戸 |
39 |
坂元達裕 |
RM |
1.4 +0 |
オーステンデ |
32 |
川辺 駿 |
CM |
1.5 +0.2 |
グラスホッパー |
40 |
乾 貴士 |
LW |
1.3 -0.2 |
セ大阪 |
41 |
小林 悠 |
CF |
1.3 -0.2 |
川崎 |
42 |
福森晃斗 |
CB |
1.3 +0 |
札幌 |
43 |
中谷進之介 |
CB |
1.3 +0.1 |
名古屋 |
44 |
稲垣 祥 |
DM |
1.3 +0.2 |
名古屋 |
45 |
山根視来 |
RB |
1.3 +0.2 |
川崎 |
46 |
原 大智 |
AM |
1.2 +0.4 |
シント・トロイデン |
47 |
丸橋祐介 |
LB |
1.2 +0 |
セ大阪 |
48 |
大島僚太 |
CM |
1.2 -0.2 |
川崎 |
49 |
塩谷 司 |
CB |
1.2 -0.3 |
広島 |
50 |
車屋紳太郎 |
LB |
1.2 -0.2 |
川崎 |
51 |
森島 司 |
AM |
1.2 +0 |
広島 |
52 |
旗手怜央 |
CM |
1.2 +0.4 |
セルティック |
53 |
上田綺世 |
CF |
1.2 +0.3 |
鹿島 |
54 |
林 大地 |
CF |
1.2 +0.4 |
シント・トロイデン |
TOP50外の主な海外組
主なアップ組は藤本 寛也と中村敬斗のみ。
62 |
柴崎 岳 |
CM |
1.0 +0 |
レガネス |
63 |
室屋 成 |
RB |
1.0 -0.2 |
ハノーファー |
69 |
町田 浩樹 |
CB |
1.0+0.15 |
サンジロワーズ |
71 |
遠藤渓太 |
LW |
1.0-0.3 |
ウニオンベルリン |
|
邦本宜裕 |
AM |
0.95 +0.05 |
全北現代 |
|
久保裕也 |
CF |
0.9 -0.3 |
シンシナティ |
|
橋岡大樹 |
RB |
0.9 -0.1 |
シント・トロイデン |
|
原 大地 |
CF |
0.9 -0.1 |
シント・トロイデン |
|
久保裕也 |
CF |
0.9 -0.9 |
シンシナティ(米) |
|
前田直輝 |
RW |
0.9 |
ユトレヒト |
|
井手口陽介 |
CM |
0.9 +0.1 |
セルティック |
|
鈴木冬一 |
LM |
0.8 -0.2 |
FCローザンヌ |
|
林 大地 |
CF |
0.8 +0 |
シント・トロイデン |
|
長谷部誠 |
DM |
0.8 +0 |
フランクフルト |
|
中村敬斗 |
LW |
0.8 +0.4 |
LASK |
|
斉藤光毅 |
SS |
0.8 -0.2 |
ロンメルSK |
|
鈴木武蔵 |
CF |
0.7 -0.8 |
ベールスホット |
|
中山雄太 |
LB |
0.65 -0.15 |
PECズヴォレ |
|
S.ダニエル |
GK |
0.65 +0.05 |
シント・トロイデン |
TOP50外の主なJリーガー
● 家長昭博選手、活躍しているにも拘らず、35歳という事で市場価値が0.4M€ダウン
● J2新潟の本間至恩選手はJ2日本人トップの市場価値
R |
選手名 |
P |
M€ +- |
所属クラブ |
53 |
宇佐美貴史 |
CF |
1.1-0.1 |
G大阪 |
54 |
岩波 拓也 |
CB |
1.1 +0 |
浦和 |
55 |
喜田 拓也 |
DM |
1.1 +0 |
横浜FM |
56 |
犬飼 智也 |
CB |
1.1-0.1 |
浦和 |
57 |
松田 陸 |
RB |
1.1-0.1 |
セ大阪 |
59 |
本間 至恩 |
LW |
1.1+0.1 |
新潟 |
60 |
大迫 勇也 |
CF |
1.0 +0 |
神戸 |
64 |
進藤 亮佑 |
CB |
1.0 -0.3 |
札幌 |
|
家長 昭博 |
RW |
0.8 -0.4 |
川崎 |
日本人GKランキング:トップ 5
● 谷晃生選手、日本人GK最大の0.2M€アップで2位に躍進
● シュミット・ダニエル選手、わずかながらアップ
● 中村航輔選手、リーグ戦出場ならず2018年自己最高額の1.5M€から大きく後退
● 川島永嗣選手の自己最高額は2013年の3M€(日本人GK最高額?)
|
選手名 |
M€+- |
所属クラブ |
1 |
大迫敬介 |
0.85 -0.1 |
広島 |
2 |
谷 晃生 |
0.8 +0.2 |
湘南 |
3 |
東口順昭 |
0.75 -0.1 |
G大阪 |
4 |
西川周作 |
0.7 -0.1 |
浦和 |
5 |
高丘陽平 |
0.7 +0.1 |
横浜FM |
6 |
シュミット |
0.65+0.05 |
シント・トロイデン |
|
上福元直人 |
0.55 -0.1 |
徳島 |
|
権田修一 |
0.5 +0.1 |
清水 |
|
中村航輔 |
0.4 -0.1 |
ポルティモネンセ |
世界ランキング:トップ 10
● H22年1月2日現在
● ↑↓は前回発表比アップorダウン
|
選手名 |
P |
M€ |
所属クラブ |
1 |
エムバペ |
CF |
160 |
PSG |
2 |
アーリング・ハーランド |
CF |
150 |
ドルトムント |
3 |
ヴィニシウス |
LW |
100↑ |
Rマドリード |
4 |
モハメド・サラー |
RW |
100 |
リヴァプール |
5 |
ハリー・ケイン |
CF |
100↓ |
トッテナム |
6 |
ロメル・ルカク |
CF |
100 |
チェルシー |
7 |
ブルーノ・フェルナンデス |
AM |
90 |
マンチェスターU |
8 |
ケヴィン・デ・ブライネ |
AM |
90↓ |
マンチェスターC |
9 |
ネイマール |
LW |
90↓ |
PSG |
10 |
フィル・フォーデン |
CM |
85↑ |
マンチェスターC |
世界ランキング:アジア選手トップ 10
● ソン・フンミン選手は断トツのアジア1位、世界全体でも20位
● 日本人選手Top10に5名
● 冨安健洋選手、5M€アップでが3位へ躍進
● 2022年1月2日現在の市場価値
|
選手名 |
P |
M€ |
所属クラブ |
1 |
ソン・フンミン |
LW |
80↓ |
トッテナム |
2 |
サルダル・アズムン |
CF |
25 |
ゼニト |
3 |
冨安健洋 |
CB |
25↑ |
アーセナル |
4 |
鎌田大地 |
AM |
22↓ |
フランクフルト |
5 |
メフディ・タレミ |
CF |
15↓ |
FCポルト |
6 |
ファン・ヒチャン |
CF |
13↑ |
ライプツィヒ |
7 |
南野拓実 |
LW |
12 |
リヴァプール |
8 |
エルドル・ショムロドフ |
CF |
12↓ |
ASローマ |
9 |
遠藤航 |
DM |
10 |
シュトゥットガルト |
10 |
久保建英 |
RW |
10 |
マヨルカ |
推定市場価値とは
推定市場価値はどのように決まるの?
かなり複雑らしいが、主な決定要因は、
● 過去の移籍金
● 年齢(低い方が長く貢献できる可能性が高い)
● リーグ
● ポジション(FW>DF・GK)
● 人気度
● ケガの頻度
● ロイヤリティ(現所属チーム満足度)
● 新環境適応能力
● 過去の実績(ゴール数など)
こうしたデータを総合的に判断して算定される。
サッカー選手の価値を計る物差しの一つだが、個人的には人の価値を算定するのはどうかと思う。ただ、興味津々ですね!
推定市場価値(M€)の入手先と検索可能情報
データはドイツの移籍専門サイト「Transfermarkt」のサイトより入手。リストに掲載されていない選手の推定市場価値をご覧になりたい方は下記のサイトへアクセスして下さい。Most valuable players | Transfermarkt。
主なサッカー関連記事
▼ ランキング
- 【2022年】サッカーリーグランキング:Jリーグは世界で何位?
- 【2022年】欧州サッカークラブのランキングと日本人選手
- 【21最終】サッカー日本代表を実力度ランキングで選んだらこうなる!
- 【2022年】外国籍Jリーガー市場価値ランキング、1位は?
- 女子サッカーリーグランキング、世界最高峰のリーグは?
- 女子サッカークラブ世界ランキングと海外日本人選手所属クラブ
▼ 海外日本人選手
- 【21-22】UEFAリーグ:CL・EL・ECL出場の日本選手一覧と出場実績
- 海外女子選手:現・元なでしこサッカー代表メンバーの活躍をチェック
▼ Jリーグ
- 【2022年】J1リーグ順位予想:ズバリ 1位川崎、2位浦和、3位横浜
- 【2022年】外国籍Jリーガー一覧、新加入の注目選手は?
▼ 2022カタールW杯
- W杯開幕直前のFIFAランキング1位の国のワールドカップ優勝は何回?
- 2022W杯:出場国とFIFAランキング20位以下のチームのB8の可能性は?
- カタールW杯に向けて日本代表 4-3-3システムを考察
おわりに
サッカー選手の推定市場価値はあくまでのサッカーに関する事であり、サッカー選手の「人」としての価値を示すものではない。この点は十分理解しているつも。才能だけではなかなか辿り着けないのが一流と言われるレベル。
海外でプレーする選手が増えているが、全時点で主な選手だけリストアップすると46名。そのうち最近移籍したのは6名。この傾向は当面続くでしょう。
多くの若いサッカー選手は飛躍の場を求めて欧州へ移籍。成功した時に得られるメリット(報酬・名誉・評価など)は桁外れに大きいが、成功しない確率のほうが高い。
それを承知の上で「若い時にチャレンジしたい」という気持ちが強いので海外でプレーする夢を追い求めるのだろう。
南野選手がよい例だ。19歳で海を渡り苦節5年。今や世界最強チームの1つ、リヴァプールへの移籍(現在サウサンプトン所属)。まさしく情熱と努力によって勝ち取ったアメリカン?ドリームと言えよう。
チャレンジして得られるものはお金やステータスだけではない。選手自身が認識しているかどうかは分からないが、海外チャレンジに失敗したとしても大きな財産を手にすることができる。
その財産とは、忍耐力・適応力・表現力・精神力・価値観など、どんな環境でも生きていける力だ。海外でプレーして得られることは、交通機関の発達していない遠い昔の時代の「可愛い子には旅をさせよ」と同等かそれ以上の財産を手にすることができる。
サッカー選手の活躍と成長を応援しましょうね!