はじめに
第2次森保ジャパン9月欧州遠征(ドイツ戦・トルコ戦)メンバーが発表されました。3月、6月国際親善試合、そして今回の欧州遠征メンバーに3回連続招集されたのは16名、その内2022W杯招集組は3月の試合を辞退した前田を含めて13名。
過去6回のW杯で2大会連続招集メンバーは平均何%くらい占めると思いますか?単純計算で36%。従って、少なくとも9名がカタール大会からの連続招集組みとなるでしょう。
しかし、北中米W杯は東京五輪組が主体となるので2大会連続招集組はもっと増える。私の予想は2022W杯招集組26名うち13名が北中米W杯に招集されると推察。
従って、残りの13枠はW杯初召集組でパリ五輪代表組とその上の世代となるが、それぞれ何名となるでしょうか? この点はかなりの高い確率で推察できる。
それでは、
- カタールW杯経験者13枠確定の根拠
- パリ五輪代表組
- パリ五輪世代を除くW杯初召集組
過去7大会におけるW杯メンバー内訳と北中米W杯日本代表メンバー内訳(連続招集組・初出場組・パリ五輪代表組)の考察とベスト8の壁を超えるための厳しい選考基準を紹介したい。
過去のW杯メンバー内訳
これまでのW杯大会日本代表メンバーを3つ(W杯2大会連続組、五輪代表組、どちらでもないW杯初召集組)に分類しましょう。
2大会連続組
過去6回のW杯2大会連続メンバー入りは平均8.5名。大会別は、
- 2002年 1998W杯メンバー22名のうち連続メンバー入りしたのは8名。同様に、
- 2006年 10名
- 2010年 8名
- 2014年 9名
- 2018年 10名
- 2022年 6名
ご覧のように第1次森保体制では過去と比べて2大会連続組が極端に減少。しかし、この最大の理由は次の3つ。
- 世代交代のタイミングと重なった
- 森保監督のフル代表と東京五輪代表監督兼務・大会1年延期
- カタールW杯開催時期の半年遅れ
カタールW杯メンバー13名(GK1名)の選手が2026北中米W杯メンバー入りすると推察。
パリ五輪代表組
因みに過去7大会でW杯2年前の五輪代表からW杯メンバー入りした選手は計32名で1大会平均5.3名の五輪代表組が次のW杯メンバー入り。大会別では、
- 2002年 2000年シドニー五輪より7名が2002日韓W杯メンバー入り。同様に、
- 2006年 1名
- 2010年 5名
- 2014年 7名
- 2018年 3名
- 2022年 9名
ばらつきがあり予想は難しい。カタールW杯では前述した3つの理由で五輪代表組が多く召集されたが、北中米W杯の主体は円熟期を迎える東京五輪組。
パリ五輪組(Topリーグで活躍している選手が少な過ぎる)から2026W杯メンバー入りする選手はかなり減る(最大3名)だろう。
W杯初召集組
W杯連続招集でも五輪代表でもないW杯初出場組は1大会平均9.7名。大会別は、
- 2002年 8名
- 2006年 12名
- 2010年 10名
- 2014年 7名
- 2018年 10名
- 2022年 11名
2026北中米W杯26名のうち10名くらいはW杯初召集になると予想。
北中米W杯召集メンバー内訳
過去5大会・カタールW杯・北中米W杯予想メンバーの内訳をみましょう。
カタールW杯は世代交代・監督兼任・登録枠増などで、東京五輪代表組が多かった。北中米W杯ではW杯連続組がかなり増え、初召集組はこれまでの平均と同じと予想。そして残りがパリ五輪組となる。よって、北中米W杯予想内訳は、
北中米W杯メンバー候補
2大会連続組の予想はそれほど難しくないが、2026北中米メンバー候補の内訳を具体的に考察しましょう。(赤太字は第2次森保ジャパン3連続招集メンバー&カタールW杯メンバー)
選考基準はより厳しく!
リーグレベル発言大歓迎
第2次森保ジャパン初陣メンバー発表で古橋と旗手の選外理由にスコットランドリーグのレベルと説明して物議をかもした。Jリーグと比べて低いとは思わないが、5大リーグと比べたら明らかに低い。
なお、リーグレベルに関しては次の2つの記事をご覧ください。
クロアチアとモロッコの選手のリーグ・クラブレベル
選考基準を考える前に2022カタールW杯でベスト4に輝いたクロアチアとモロッコ選手の所属リーグなどをチェックしましょう。全てW杯開催時のデータ。
- クロアチア 5大リーグ15名、クラブ世界トップ100所属22名
- モロッコ 5大リーグ14名、クラブ世界トップ100所属10名
- 日本 5大リーグ13名、クラブ世界トップ100所属11名
モロッコと日本の選手レベルではほとんど差はないが、23W杯成績では大差がついた。ということは何か他に大差に原因があるに違いない。
この成長を促すため厳しい選考基準を設定すべき
2026W杯でベスト4以上を目標とするならば、リーグやクラブレベルにもっと触れるべきだ。極論ではあるが①「2026W杯には 5大リーグ and 世界Top100クラブ所属の選手を招集」。こくらいの宣言をしてもいいと思っている。
ただ、それだけでは不十分。②「強豪チームでレギュラーの座を確保している選手が何名いるか」が重要。個の成長を見守るだけではベスト4は難しい。その為にも更なる厳しい選考基準を示す必要があるでしょう。それは何か?
日本代表の課題は決定力不足。「決定力不足は全員でカバー」が私に持論。その為に更なる厳しい基準として③得点関与率で「合格基準」を満たしている選手を選びたい。
なお、合格基準に関してはこちらの記事をご覧ください。
推しは選考基準をクリアーした選手
ベスト4になるにはベスト8の壁を超えなければならない。ベスト8の壁は具体的に何なのか?それを超えるために何が必要なのか、色々調べてみた結果、結論として日本代表選手の個の成長の目標(=選手選考基準)を、
- 5大リーグ加盟クラブでプレー
- Top100クラブでプレー
- レギュラー
- 得点関与率で合格基準クリアー
この目標をクリアーできた選手が増えれば増えるほどベスト4に近づく。
なお、ベスト8の壁に関する詳細はこちらの記事をどうぞ!
推しの選手
リーグやクラブは滅多に変わらないが、レギュラーの座や得点関与率はパーフォーマンス次第で変わる。現時点(9月1日)で推しの選手は下記の表のとおり。
なお、最新選手市場価値情報に関してはこちらの記事をどうぞ!
おわりに
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これまでは欧州のリーグで活躍すれば比較的スムーズにW杯メンバーになれた。欧州のリーグでプレーする選手は現在およそ70名。数年後には90名近くになるかもしれない。そんな中、欧州組から20名以上の選手が2026W杯メンバーとなる。
従って、欧州のクラブで活躍しても日本代表に呼ばれないようなケースは確実に増える。2026W杯に向けて「5大リーグ + 欧州トップ100クラブ+レギュラー+得点関与率合格基準クリア」を日本代表自動選考条件にすべきでしょう。
本記事では、2026W杯にはカタールW杯招集メンバーの半数が招集されると推察したが、ベスト4を目指すなら選考基準を満たす選手が20名程度必要。そのためにはこの先3年でより多くの選手の個の成長とステップアップが求められる。
みなさん、いかがでしたか? 日本代表選手には2026W杯で「ベスト4」という新しい歴史を作ることを期待したい。
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