欧州クラブ市場価値ランキングと日本人選手チーム内順位

はじめに

企業の経営トップと従業員の報酬格差が拡大していると言われている。米国企業では最大で5294倍、日本企業の最大は174倍だそうだ。

サッカー界も例外ではない。リーグ間の格差が拡大している。欧州リーグ間でも市場価値(MV)に大きな格差があり、プレミアリーグ放映権料はスペイン、イタリア、ドイツよりも1.8~10倍高いのがその理由のようだ。

よって、クラブや選手のMVもプレミア勢が必然的に高い。そして高額の移籍金で良い選手をどんどん集めている。

例えば、アヤックスからマンUに95M€で移籍したアントニーやベンフィカからリヴァプールに80M€で移籍したDヌニェス、ドルトムントからマンCに60M€で移籍したハーランドなど。

本記事では、欧州クラブ市場価値ランキングTop50と日本人およそ60名が所属する40以上のクラブMVチーム内最高額の選手及び日本人選手MVチーム内順位などを紹介します。

なお、MVがチームトップの日本人選手がいますが、お分かりでしょうか?全部当てたらすごい!

 

市場価値欧州Top50クラブ

欧州Top50クラブのリーグ内訳

プレミアリーグ20クラブ中19クラブがTop50に名を連ね、他のリーグを圧倒している。

  • プレミアリーグ 19
  • セリエA 8
  • ラ・リーガ 7
  • ブンデスリーガ 5
  • リーグ・アン 5
  • プリメイラ・リーガ 3
  • その他 3

 

MVランキングTop 50

TransfermarktでTop100まで分かるが、本記事ではTop50まで掲載。

  • ( )内は順にリーグ名/チーム選手数/クラブのMV
  • トップ選手とはチーム内MV最高の選手。単位はM€
  • 日本人選手の場合、MVの後がチーム内順位

左からRank クラブ名(リーグ/スカッド/M€)トップ選手(Pos MV)

1. マンC(プレミアリーグ/23/1090.0) ハーランド(CF 170)
2. バイエルン(ブンデスリーガ/24/920.70) ムシアラ(AM 100)
3. PSG(リーグ・アン/28/889.55) ムバッペ(CF 160)
4. リヴァプール(プレミアリーグ/27/867.00) サラー(RW 80)
5. チェルシー(プレミアリーグ/25/846.50) メイソン・マウント(AM 75)
6. レアル・マドリード(ラ・リーガ/23/839.00) ヴィニシウスJr(LW 120)
7. バルセロナ(ラ・リーガ/25/799.50) ペドリ(CM 100)
8. マンU(プレミアリーグ/30/752.60) ブルーノ・フェルナンデス(AM 75)
9. アーセナル(プレミアリーグ/23/749.00) ブカヨ・サカ(RM 90)

  • 冨安健洋(RB 25/14

10. トッテナム(プレミアリーグ/25/677.80) ハリー・ケイン(CF 90)
11. ミラン(セリエA/31/569.05) ラファエル・レオン(LW 85)
12. インテル(セリエA/28/556.45) ラウタロ・マルティネス(CF 75)
13. ナポリ(セリエA/27/539.80) ヴィクター・オシムヘン(CF 70)
14. アトレティコ・マドリード(ラ・リーガ/22/520.50) Jフェリックス(SS 50)
15. ドルトムント(ブンデスリーガ/32/508.90) ジュード・ベリンガム(CM 100)
16. ライプツィヒ(ブンデスリーガ/26/480.50) クリストファー・エンクンク(SS 80)
17. アストン・ヴィラ(プレミアリーグ/26/464.60) ドウグラス・ルイス(DM 35)
18. ウェストハム(プレミアリーグ/24/459.50) デクラン・ライス(DM 80)
19. ユヴェントス(セリエA/27/452.30) ドゥシャン・ヴラホヴィッチ(CF 80)
20. ニューカッスル(プレミアリーグ/28/447.10) ブルーノ・ギマランイス(DM 60)
21. レスター(プレミアリーグ/26/428.10) ジェームズ・マディソン(AM 55)
22. レバークーゼン(ブンデスリーガ/28/417.85) フロリアン・ヴィルツ(AM 70)
23. エヴァートン(プレミアリーグ/27/409.10) アンソニー・ゴードン(LW 40)
24. レアル・ソシエダ(ラ・リーガ/27/385.50) オヤルサバル(LW 60)

  • 久保建英(RW 12/11

25. ローマ(セリエA/29/365.55) ロレンツォ・ペッレグリーニ(AM 45)
26. ウルブス(プレミアリーグ/24/364.80) マテウス・ヌネス(CM 45)
27. モナコ(リーグ・アン/28/345.2) バディアシル(CB 40)

  • 南野拓実(LW 10/13

28. ビジャレアル(ラ・リーガ/25/338.70) パウ・トレス(CB 30)
29. アタランタ(セリエA/26/327.20) トゥーン・コープマイネルス(DM 30)
30. スタッド・レンヌ(リーグ・アン/29/317.95) アミーヌ・グイリ(CF 38)
31. サウサンプトン(プレミアリーグ/24/315.00) ウォード=プラウズ(CM 35)
32. ブライトン(プレミアリーグ/23/313.1) カイセド(CM 38)
33. ブレントフォード(プレミアリーグ/24/305.50) イヴァン・トニー(CF 45)
34. ベンフィカ(プリメイラ・リーガ/29/298.00) エンソ・フェルナンデス(CM 35)
35. クリスタル・パレス(プレミアリーグ/24/293.2) マーク・グエーイ(CB 35)
36. アヤックス(オランダ1部/27/291.05) ユリエン・ティンバー(CB 45)
37. ノッティンガム・フォレスト(プレミアリーグ/32/280.80) G=ホワイト(AM 25)
38. リーズ・ユナイテッド(プレミアリーグ/26/271.80) Bアーロンソン(AM 30)
39. レアル・ベティス(ラ・リーガ/27/270.20) ナビル・フェキル(AM 40)
40. ポルト(プリメイラ・リーガ/27/263.80) ディオゴ・コスタ(GK 35)
41. フランクフルト(ブンデスリーガ/30/263.05) エヴァン(CB 32)

  • 鎌田大地(AM 30/2
  • 長谷部誠(CB 0.8/23

42. ラツィオ(セリエA/26/256.05) セルゲイ・ミリンコビッチ・サビッチ(CM 60)
43. リヨン(リーグ・アン/27/250.10) テテ(RW 25)
44. バレンシア(ラ・リーガ/25/244.50) ホセ・ガヤ(LB 40)
45. マルセイユ(リーグ・アン/27/244.00) マテオ・ゲンドゥージ(CM 25)
46. フラム(プレミアリーグ/24/240) アレクサンダル・ミトロヴィッチ(CF 28)
47. ザルツブルク(オーストリア1部/32/236.33) ノア・オカフォー(CF 25)
48. PSV(オランダ1部/29/235.65) コーディ・ガクポ(LW 45)
49. スポルティング(プリメイラ・リーガ/28/234.9)Pゴンサウヴェス(LW 30)

  • 守田英正(DM 7/11

50. フィオレンティーナ(セリエA/28/229.25) ニコ・ゴンサレス(LW 23)

 

日本人所属クラブMVとチーム内順位

チーム内順位はTransfermarktに表示された順。MVが同じでも順位は異なります。

左からRank クラブ名(リーグ/スカッド/M€)トップ選手(Pos MV)

  1. ボルシアMG(ブンデスリーガ/28/225.2) マルクス・テュラム(CF 30)
  • 板倉滉(CB 7.5/10
  1. フライブルク(ブンデスリーガ/28/175.6) マティアス・ギンター(CB 20)
  • 堂安律(RW 12/5
  1. シュトゥットガルト(ブンデスリーガ/27/124.15) ボルナ・ソサ(LB 20)
  • 遠藤航(DM 6.5/12
  • 伊藤洋輝(CB 5.5/13
  1. ウニオン・ベルリン(ブンデスリーガ/29/114.1) シェラルド・ベッカー(SS 15)
  • 原口元気(AM 2/18
  1. セルティック(スコットランド1部/27/107.9) カラム・マグレガー(CM 8)
  • 古橋亨梧(CF 6.5/9
  • 前田大然(LW 3.5/14
  • 旗手怜央(CM 2.5/18
  • 井手口陽介(CM 0.75/27

 

Top100を超えるクラブはランキングしませんが、MV順に掲載。

左からクラブ名(リーグ/スカッド/M€)トップ選手(Pos MV)

ストラスブール(フランス1部/25/99.1) ハビブ・ディアロ(CF 12)

  • 川島永嗣(GK 0.2/23

スタッド・ランス (フランス1部/27/87.25) フォラリン・バログン(CF 14)

  • 伊東純也(RW 9/2位)

AZアルクマール(オランダ1部/26/84.6) イェスパー・カールション(LW 16)

  • 菅原由勢(RB 4/9

アントワープ(ベルギー1部/29/76.45) ケルヴィン・ステングス(RW 11)

  • 三好康児(AM 2.5/13

トゥールーズ(リーグ・アン/26/59.05) Boomen(CM 7)

  • オナイウ阿道(CG 1.5/16位

シャルケ(ブンデスリーガ/28/54.2) トム・クラウス(CM 6)

  • 吉田麻也(CB 1.5/15位

ボーフム(ドイツ1部/29/44.65) ゲリット・ホルトマン(LW 4.5)

  • 浅野拓磨(RW 3/4

ユニオン・サンジロワーズ(ベルギー1部/24/44.15) シモン・アディンガ(LW 6)

  • 町田浩樹(CB 1.5/13位

ユトレヒト(オランダ1部/31/44.1) キャン・ボズドガン(CM 4)

  • 前田直輝(RM 0.9/20位

ビトーリア(プリメイラ・リーガ/28/38.05) ブルーノ・バレラ(GK 4)

  • 小川諒也(LB 0.8/18位)

シャルルロワ(ベルギー1部/24/35) アデム・ゾルガン(CM 7)

  • 森岡亮太(AM 1.7/16位)

アラベス(スペイン2部/23/30.4) ルベン・ドゥアルテ(LB 3)

  • 原 大地(CF 1.3/10位

ハダースフィールド(イングランド2部/24/28.95) ソルバ・トーマス(RW 5)

  • 中山雄太(CB 1.8/7位

サークル・ブルッヘ(ベルギー1部/27/28.85) ラドスワフ・マイェツキ(GK 2.5)

  • 上田綺世(CF 2/7位

ビーレフェルト(ドイツ2部/26/28.6)

  • 奥川雅也(AM 5/1位)

ジル・ヴィセンテ(プリメイラ・リーガ/28/27.15) フラン・ナバーロ(CF 5)

  • 藤本寛也(AM 2/3位
  • 新井瑞希(LW 0.35/17位

LASK(オーストリア1部/26/25.38)

  • 中村敬斗(LW 4/1位

ハノーファー96(ドイツ2部/24/24.43) マクシミリアン・バイエル(CF 3)

  • 室屋 成(RB 1/8位

デュッセルドルフ(ドイツ2部/26/23.78) ダヴィド・コフナツキ(CF 2)

  • 田中碧(CM 18/4位

レガネス(スペイン2部/24/23.4) イヴァン・ネヨウ(DM 3)

  • 柴崎岳(CM 1/8位

サンタ・クララ(プリメイラ・リーガ/32/22.85) Gabriel Silva(2.5 CF)

  • 田川亮介(CF 0.8/11位

コルトレイク(ベルギー1部/30/22) セレマニ(LW 3)

  • 渡辺 剛(CB 1/7位
  • 田中 聡(DM 0.8/11位

グラスホッパー(スイス1部/28/21.43) ボラ(RB 3)

  • 川辺 駿(CM 2/2位)
  • 瀬古歩夢(CB 1.3/5

ボアヴィスタ(プリメイラ・リーガ/30/20.15) レジー・キャノン(RB 4)

  • 渡井理巳(AM 0.6/13位

オーステンデ(ベルギー1部/29/19.6) ダルピノ(CM 2.2)

  • 坂元達裕(RM 1.2/5位

ウエスカ(スペイン2部/24/19.5)

  • 橋本拳人(DM 2.2/1位)

ニーム(フランス2部/24/16.85) ラミン・フォンバ(CM 2.5)

  • 植田直通(CB 0.5/12位

シント・トロイデン(ベルギー1部/24/16.65) アル・ダヒル(CB 3)

  • シュミット・ダニエル(GK 1.5/2位)
  • 橋岡大樹(RB 1.5/3位
  • 林 大地(CF 1.3/4位
  • 香川真司(AM 0.8/9位

クラヴィコア(ポーランド1部/37/15.48) Virgil Ghita(CB 1.5)

  • 大島拓登(DM 0.65/12位

カーザ・ピア(プリメイラ・リーガ/30/14.9) ロマーリオ・バロ(CM 2.5)

  • 邦本宜裕(AM 1/4位

スパルタ(オランダ1部/24/13.58) ユネス・ナムリ(AM 1.2)

  • 斉藤光毅(SS 0.9/7位

マグデブルク(ドイツ2部/32/12.7) ジェイミー・ローレンス(CB 1)

  • 伊藤達哉(LW 0.6/10位

ブラウンシュワイク(ドイツ2部/26/11.33) ベンコビッチ(CB 1.5)

  • 遠藤渓太(AM 0.9/3位

 

クラブ間市場価値格差がJリーグと比べ物にならない

世界4大リーグでもプレミアリーグが断トツで高い。欧州クラブ間格差は主要リーグでは6倍以上。Jリーグでは2倍強。

各リーグ1位クラブと最下位クラブの倍率。リーグ名の後の括弧内は1クラブ平均MV。

  • プレミアリーグ(488):マンCはボーンマスの6.1倍
  • ラ・リーガ(243):レアル・マドリードはエルチェの14.2倍
  • ブンデスリーガ(232):バイエルンはボーフムの20.6倍
  • セリエA(230):ACミランはサンプドリアの8.6倍
  • リーグ・アン(172):PSGはアジャクシオの33.6倍
  • プレイメーラ・リーガ(67):ベンフィカはシャヴェスの26.2倍
  • オランダ1部(60):アヤックスはエクセルシオールの25倍
  • ベルギー1部(49):クラブ・ブルッヘはRFCスランの13.5倍
  • オーストリア1部(35):ザルツブルクはSVリートの28.9倍
  • スコットランド1部(28):レンジャーズはロス・カウンティの16.3倍
  • J1(16.0):浦和(22.45M€)は鳥栖(9.93)の2.3倍
  • J2(7.6):大分(10.23)は熊本(4.8)の2.1倍
  • K1(12.9):全北現代(48.3)はキムチョン(9.28)の2倍
  • K2(8.5):大田ハナシチズン(13.43)は金浦FC(5.83)の2.3倍
  • サウジ(21.5):アル・ナスル(63.95)はアル・バーティン(5.7)の11.2倍

 

おわりに

市場価値Top50には欧州以外のクラブが入っていませんでしたね。Top100でもパルメイラス(59位)などブラジルの4クラブが入っているだけ。世界のサッカー市場で欧州市場規模の大きさがお分かり頂けたと思います。

さらに、欧州ではリーグ間の市場価値格差はもちろんのこと、リーグ内でもクラブ間の格差がJリーグと比べて非情と思えるくらい大きいですね。

欧州日本人選手ですが、今季(22/23)に多くの選手が活躍中。

チーム最高額の日本人選手が3名、ビーレフェルトの奥川雅也、LASKの中村敬斗、ウエスカの橋本拳人。

さらに、アーセナルの鎌田大地、そしてスタッド・ランスの伊東純也、シント・トロイデンのシュミット・ダニエルとグラスホッパーの川辺駿がチーム2位。

チーム3位はジル・ヴィセンテ藤本寛也、シント・トロイデン橋岡大樹、ブラウンシュワイク遠藤渓太。

所属クラブの規模はさておき、期待することは同じ。今いるチームでの活躍とステップアップを期待しています。

 

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