はじめに
ヨーグルトの作り方はほとんど変わらない、と思っている方が多いのではないでしょうか? 市販品ヨーグルトからヨーグルトメーカーを使って手作りする場合、一般的に言われているのは、
- 発酵温度は40℃~45℃
- 発酵時間は7~8時間
これは間違いではない。ただ、発酵時間が長くなりすぎると酸味が強すぎて食べにくくなり味も変わったりする。
当然、市販品から手作りする時にはネットから情報を得ようとするが、人気のR-1を除くと情報がなかなか見つかりにくい。その上、発酵時間の情報はまちまちである。
そこで、これまでの調査結果や手作り経験から導いたヨーグルトの発酵温度と発酵時間を表にまとめましたのでご紹介します。
ヨーグルト手作り実績
(植え継ぎ回数込み:赤字のヨーグルトを手作り中)
* 森永ギリシャヨーグルト パルテノはいつも出来上がりがいい。カスピ海ヨーグルトほどではないが、絹のようになめらかで糸を引くような粘りがある。
ヨーグルト別発酵温度・発酵時間
ヨーグルトの使用量は作る量の10%くらい。例えば、牛乳900cc+ヨーグルト100g。ただ、経験値からヨーグルトの量は多すぎない方が良い仕上がりになる。
なお、手作りする上での一般的なおすすめは、事前に、
- 牛乳を予備加熱
- 牛乳を常温に戻す
私の場合は、面倒なので、冷蔵庫から取り出してすぐ手作りする。そのため発酵が始めるまでの時間は長くなる(ある記事では牛乳が冷たい場合は、2時間くらいしてから発酵が始まるとのこと)。
敢えて発酵時間を短くして試してみたが、牛乳を常温に戻して手作りする場合は、下記の発酵時間を1時間短縮しても問題ない。
なお、注意点として、
- 発酵時間を長くすると酸味が増す
- 発酵時間を長くしてもより固まるとは限らない
私が設定している発酵時間と発酵温度
冬場は下記の表示よりも1度だけ発酵温度をあげたほうがより固まるようので私はそうしている。
作り方の詳細はヨーグルト名をクリックして下さい。なお、ブランド名が同じヨーグルトなら原則作り方は同じです。
なお、記事蘭に「有」のヨーグルトはこの一覧表の後に作り方記事へのアクセスを掲載しています。
作り方記事へのアクセス
- 明治プロビオヨーグルトR-1 112g
- 血糖値上昇抑制効果のあるフジッコ カスピ海ヨーグルト 脂肪0
- 森永メモリービフィズス記憶対策 ヨーグルト
- おなかで増えるビフィズス菌グリコ BifiXヨーグルトフルーツタイプ(アロエ)
- 内臓脂肪減少効果がある雪印ガセリ菌SP株ヨーグルト アロエ
- 140億個のLGG®乳酸菌が入ったタカナシ おなかへGG!
- 森永トリプルヨーグルト
- 花粉症対策に良い森永ビヒダスプレーンヨーグルト
- スポーツ・ダイエット向けダノン オイコス プレーン
- 雪印ナチュレ恵プレーンヨーグルト
- 免疫力を高める雪印ガセリ菌SP株ヨーグルト
- 高タンパクの明治タンパクトヨーグルト バナナ風味
- 小岩井乳業 生乳100% ヨーグルトプレーン
- タンパク質3倍のギリシャヨーグルトは高齢者・筋トレの味方
ヨーグルト手作りに失敗はない
設定温度を間違わない限り失敗はありません。設定時間が短いと固まらないが、それでもヨーグルトになっている。ただ、市販品によってはそもそも固まりにくいヨーグルトもある。例えば、雪印のガセリ菌SP株ヨーグルト。
固まっていない場合は次のどちらかを実行する。
- 水切りする(*)
- 1時間単位で発酵時間を延長する
ただ、あまり発酵時間を長くすると酸味が強くなるので注意して下さい。
(*)水切りするとソフトクリームのようなギリシャ(風)ヨーグルトに仕上がる。 その結果、タンパク質2~3倍のヨーグルト(普通のヨーグルトは100グラムあたり3~4g)になる。
尚、私が手作りに使用しているヨーグルトメーカー(発酵器)。弟と同じ機種をネットで購入。ヨーグルトや甘酒など8種類の発酵食品が作れるIDEA Label。温度設定は65℃(カッテージチーズも作れる)まで。専用容器2本付。
実は、最近は植え継ぎ用にあらかじめ取り置きすることはしません。専用容器の底にヨーグルト100g残し、そこに生乳を足し、よくシェークしたら、もう1本の専用容器に移してヨーグルトメーカーにセットしています。
(ヨーグルトメーカー例)
ヨーグルト手作りお役立ち情報
■ ヨーグルト手作り:植え継ぎの注意点や作り方など紹介
■ 市販品ヨーグルト:人気ランキングと機能・効果から健康目的に合ったものを選ぶ
食品の安全性や効果などについて知ろう
■ 子供に食べさせたくない食品選びの4つのチェックポイント
■ 世界寿命ランキングでみる健康食品と長寿の因果関係
おわりに
ネットを検索してみると発酵温度と発酵時間に関する記事は意外と少ない。見つかっても内容がまちまちである。例えば、生乳を常温あるいは予備加熱してから使う場合の作り方の例として、
検索事例1:R-1ヨーグルト
- 発酵温度43℃、発酵時間12時間
- 発酵温度43℃、発酵時間8時間
検索事例2:ブロビオヨーグルトLG21
- 発酵温度42℃、発酵時間9~12時間
- 発酵温度42℃、発酵時間7 時間
ただ、共通して言えるのは、発酵時間が長くなると、より固まるが酸味が強くて食べにくくなり味も変わる点である。
ヨーグルトメーカーの殆どは1時間単位で発酵時間の設定が可能だと思う。そこで、ヨーグルトメーカーを使って初めて手作りするなら最初は発酵時間を5時間にした方が良い。5時間経ったらチェックし、固まり具合が足らなければもう1時間発酵すればよい。
いかがでしたか?手作りする場合ヨーグルト(乳酸菌)によって発酵時間と発酵温度が多少異なる点を紹介しましたが、皆さんの好みに合わせて調整したらよいと思います。ぜひ、トライしてみて下さい。